<1> 三川山 続き |
下山を始めると、すぐに不思議な花を連続して発見。花弁のない、赤い花をつける低木(左)と、
咲き始めのハクウンボク?(右)。誰か正体を教えてくださいませ。
意外なことに、ムカシヤンマ(左)も飛び交っていましたが、いいショットは撮れず。
えらく新鮮なミドリヒョウモン(右)も地面で吸水していました。
ファウストハマキチョッキリでしょうか?赤色の鮮やかなチョッキリ(左)を撮影していると、
別の場所でもショウキラン(右)を発見。う〜ん、今日は縁があるなぁ。
と、そこで一大事発生。目の前に緑色に輝く蝶が舞い降りたのです。
というわけで、数枚だけアイノミドリシジミ(左)の撮影に成功。粘って開翅を、と思ったら
ダンプが通ったのでオジャン。この日は林道整備のダンプが多く、テングチョウの轢死体(右)
も何度か見ましたし、道脇の草に蝶が一切とまっていなかったのもそのせいでしょう。まったく。
半べそかきながら下っていくと、えらくみごとなササユリ(左)を発見。
近くではイチモンジチョウ(右)も日光浴していました。
ヤマブキショウマ(左)も咲き始めの株を発見。そうこうしていると、ダンプの運ちゃんが
「にいちゃん、セミが飛び込んできたんだけどいらねぇか?」と突然声をかけてきました。
見せていただくと、なんとエゾハルゼミ(右)だったので、大喜びで頂いてバシバシ撮影。
先ほどまでブツブツ文句いっていたわけですが、まぁそれはそれ、これはこれ(^^
下りきったあたりでは、道脇にヒメクロサナエ(左)を発見。ヒメサナエ(右)も何度か
出現したのですが、こちらは警戒心が強く、この1枚が撮れただけでした。
<2> ハチ高原某所 |
お次に来訪したのは、ウスイロヒョウモンモドキの生息地。そろそろ出てるかな、
と思ったら、先に到着していた方から「まだみたいですね」との声。それでも、と思って
ウロウロすると、オオナルコユリ(左)の見事な株や、咲き始めのオオバギボウシ(右)など発見。
ニワハンミョウにしては妙に小さなハンミョウ類(左)もいました。正体やいかに。近くでは
まだネグロセンブリクロセンブリだそうです(右)も活動していてビックリ。わりと長生きなんですね。
びっくりしたのは、ウスバシロチョウ(左)がまだ元気に活動していたこと。やっぱり
今年はシーズンが10日くらいは平気で遅そうですね。さすがにスレた個体が多かったのですが、
感激したのは、右の写真の個体。翅なんて全然ないのに、一心不乱に蜜を吸っていました。
ついつい忘れがちですが、本来、生命というのは、これくらいひたむきなものなんですよね。
ギンイチモンジセセリ(左)も多くて、フワフワと飛び交っていました。草むらの中で
見つけたのは、不思議な白い玉(右)。質感としては、どうもクモかなんかの卵塊っぽいん
ですが、だれか、この正体をわかる方、いらっしゃいますか?
トチバニンジン(左)は花が咲き始めたところでした。そして、いつものシナノキ(右)にも
よくよくみると花芽が多数。高い場所だったのでデジスコで撮影してみました。
その後、しばらくルートセンサス調査をしましたが、多かったのはモンキチョウ(左)。
それ以外は蝶は少なめでした。まだホウチャクソウ(右)も咲いてましたし、早いのかな。
その後、前々から目をつけていた、カシワの低木がたくさんあって、横にクリ林が
あるというステキな環境の場所でゼフ探し。しかし、これが全くいないんですよ。
カシワの不思議な雌花?(左)や、バライチゴ(右)なんかは堪能できましたし、
うろつくと、目の前に突然サンショウクイが止まるという一大事もあったのですが、
次の瞬間には飛び去ってシャッターチャンスなし。近くでサシバの声もしていたのですが…
かなり粘っても、共食いしているマイマイガ類の幼虫(左)なんてあたりが見れただけ。
諦めるか、と移動しようとしたら、ふいに道端に小さな影。みると、ミズイロオナガシジミ(右)が
ちょこんと止まっていました。うん、キミを期待していたわけではないんだけど、ゼフには
違いない、ということで、喜んで撮影して、一応ハッピーエンドということにしてみました。
というわけで、天候には恵まれたのに、目的のゼフは3種のみ。
どうも、今年はゼフのハズレ年になりそうなので、幸先悪いことこの上ありませんな。
しかし、今回痛感したのは、カメラよりも網の方が遠くまで届く(笑)。
数が少ない時、皆が虎視眈々と狙っていては、撮影側にはチャンスが回ってきませんね。
とりあえず、「叩き出す」という基本アクションを覚えたので、次回は竿持ってきてみようかな。
今度こそは、憧れのフジミドリを、カメラに収めれることを期待して。