播磨之国花探求〜ご近所&お初の雪彦山〜06.6/3

<2> 雪彦山 続き

  
さて、山を登り始めると、チョロチョロと移動しているコゲラ(左)に遭遇。
そこいらの沢には、トチノキの花(右)が舞い散っていてなかなか鮮やかでした。

  
少し登った沢沿いで、さっそくオチフジ(左)を発見。花はもちろん終わっていました。
このあたりの個体は、船越山のに比べると葉の模様が薄いんですねぇ。
近くにはなんだかえらく大きなシダ(右)を発見。ナチシダにも似てますが??
#ナチシダであっているという指摘をいただきました。雪彦山にもあるんですねぇ…

  
マルミノヤマゴボウ(左)も何株かあって、今を盛りと花をつけていました。
木陰にはオカタツナミソウ(右)も何株か咲き残っているのを発見。

  
うろうろすると、コチャバネセセリ(左)がいたり、オオセンチコガネ(右)が歩いて
いたりと、小さな発見も続きます。

  
沢沿いには、お気に入りのミズタビラコ(左)が満開。コチャルメルソウの
とっても不思議な格好をした実(右)も見つかりました。まるでラッパ。

  
トチバニンジン(左)はまだ花芽でした。沢沿いにはウワバミソウ(右)もたくさん群生したので
思わずムカシトンボを探しましたが、さすがに季節が遅すぎました。

  
沢沿いにはヤブデマリ(右)が咲き誇っていて、その下にはそこここに
ムロウテンナンショウ(左)が咲いていましたが、当然ながらセッピコテンナンショウは
影も形見つかりませんでした。って当たり前なんですけどね(笑

  
さらに上のほうに行くと細い沢沿いにガガンボカゲロウ(左)が多数。
そして、思いもかけずヒメクロサナエ(右)にまで出会えたので感激しました。

  
沢沿いの湿った場所にはユリワサビ(左)がかなり多数。そして、一株だけ
でしたが、ニシノヤマクワガタ(右)にもなんとか会えました。

  
そうこうするうちに、なんとか山頂に到着。そこでは、アオバセセリ(左)が盛んにテリを張って
いましたが、あまりに元気すぎてこの1枚だけしか撮れませんでした。
かわいいセアカツノカメムシ(右)をはじめ、虫は多かったのですが、割といい時間なので早々に下山。

  
しばらく降りると、水も何もない尾根沿いなのに、今度はクロサナエ(左)に遭遇。でも
すぐに飛ばれてしまいました。近くでは、スミナガシ(右)が地上4m位の高い場所でテリ張り
していたので、思いついてデジスコで狙ってみると、予想外にクリアに撮影できてビックリ。

  
少し下ったところでは、一花だけですがキバナウツギ(左)も咲き残っていました。
#コツクバネウツギだとの指摘をいただきました。
そして、なんとヤマグルマ(右)もあったのですが、夕陽がきつくて写真はイマイチ…

  
歩くうちに、どうやらどこかで道を間違えたらしく、えらい岩場に到着。
でも、おかげでコバノクロウメモドキ(左)やら、イブキシモツケ(右)やらを発見。
#左は"ツクバネ"の雄花だそうです。雌花のイメージと違いすぎるぞ(笑

    
.さらに、スノキ(左)や、ナンキンナナカマド?(右)など面白い花が次々と出てきて
興奮しましたが、デジスコを抱えて岩場を歩くというのはかなり至難の業で冷や汗の連続。

  
花をたくさんつけたベニドウダン(左)もいくつかみつかりましたし、一瞬サツキ?と
思うくらい全体が小さな不思議なヤマツツジ(右)もありました。

しかし、この時点で実はすでにもう6時半。まだまだ登山口ははるか下で、
しかもこの後はひたすらに、ところどころ補助のチェーンがあるような岩場の連続。
私は右手にデジスコ。足元はなんと長靴(笑 
でも、月が鮮やかに見え始める7時半、ようやく下山できたのでほっとしました。
一時は友人に「月曜出社しなかったら雪彦山を探せ」とメールしかけたんですが…

というわけで、なかなか盛りだくさんの一日。地元播磨の底力を感じました。
特に雪彦山は、名所だけあってなかなか懐の深い感じで魅力満点でした。
今後ともまた機会を見つけて、別の季節の花に会いに行こうと思います。
次はデジスコは車に置いておいて、運動靴をキッチリと履いて…


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