播磨之国花探求〜ご近所&お初の雪彦山〜06.6/3

この日は本当は岡山に突撃しようと思っていたのですが、天気予報によるとイマイチ
らしいので岡山は日曜に回して、播磨地方の花探索と洒落込むことにしました。
最近花の話をしていて、よく考えたら雪彦山すら登ったことがないと気付いてしまった
もので、とりあえずそっちに目標を定めつつ、そうそうこの時期忘れてはいけないよな、と
千種川中流の至宝も訪れて…といつも通り盛りだくさんの一日になりました。

<1> 千種川中流某所〜たつの市

  
早朝、オオヨシキリの賑やかな声を聞き、色鮮やかなムシトリナデシコ(左)なぞ
愛でながら河原を歩くと、さっそく見つかりました。天下の珍品、ハマウツボ(右)。

  
河原に道路が増えていて、ちょっと環境は悪化したかな、と思ったけど意外に株数も多数。
寄主のカワラヨモギとの2ショット(左)やら、愛らしい芽生え(右)なども激写。

  
いろんな株を撮影して楽しんでいると、ふと目の前に新鮮なテングチョウ(左)も出現。
面白かったのは、このあたりのノビル(右)は、むかごから直接芽が出ているんですね。
普通はむかごが落ちて、そこから芽生えると思っていたんですが…せっかち?

  
さらにうろうろして、珍種を2つほど確認。この辺りではなぜか多産するカワラサイコの葉(左)と、
家の周りではどこの河原でもみつかるミゾコウジュ(右)。どっちも絶滅危惧種なんですがね。

  
ミゾコウジュの撮影をしていると、サトジガバチ?(左)が蜜を吸いに来ました。
まわりにはウツギ(右)をはじめ、いろんな花が花盛りで虫も多くて大変賑やか。

  
ハナウド(左)もいくつか小群落がありました。そして、個人的にはひさしぶりの出会い、
シロバナヒレアザミ(右)も大きな株を発見。赤い花よりも清楚でイイでしょ?

  
シロバナヒレアザミの花上では、ヤマトシリアゲ(左)が愛を育んでおりました。
まわりではヒメジャノメ(右)も飛び交っていて、発生直後らしい新鮮個体も多数。

  
最初はデジスコを持たずに歩いたのですが、イカルチドリがいたので大慌てで車から
取ってくると、すでに姿はなくて悔し涙。そのかわり、親に甘えるハシボソガラスの幼鳥(左)を
しばらく撮影。ミサゴ(右)も飛びましたが、デジスコで飛びモノはつらい…

  
コムラサキ(左)も飛び交っているのですが、いっこうに近寄らせてくれないのでギブアップ。
次なる目的地へ向かう道中、見事に咲いたジャケツイバラ(右)を見つけました。

  
お次に来訪したのは、たつの市周辺の某所。オオカワトンボ(左)の飛んでいるような沢沿いで
目的の珍品コヤスノキ(右)を撮影しますが、暗くてイマイチ上手く撮れずじまい。
まわりを散策しましたが、予想外に面白いものには全く会わなかったのでさらにちょっと移動。

  
お次のポイントでは、センダン(左)が大満開。目的の岩場には
マルバマンネングサ?タカネマンネングサらしいです(右)がたくさん咲いていましたが、狙いの
クロツバメシジミは見つからず残念。昨年はいたんですが、多くはなかったから…大丈夫かなぁ?

  
近くでは、ナツハゼ(左)がかわいい花をつけていて、エグリトラカミキリ(右)
なんかも見れましたが、こちらも成果はイマイチ…ということで雪彦山へと急ぎました。

<2> 雪彦山

  
というわけで、到着した雪彦山登山口。なんか目の前にオオバアサガラ(左)があって仰天。
目の前の低木では、ムモンホソアシナガバチ(右)がせっせと巣づくりをしていました。

  
結構急坂が多いらしいし、デジスコは置いていこう、そう決めて歩き始めた瞬間、
本当にスゴイ至近距離にオオルリ♂が飛来。なんかイモムシをくわえたままさえずって
イイカンジなので大慌てでデジスコを取ってきてなんとか数枚激写。

初手からこれじゃぁ、デジスコもってかないともったいないかもなぁ…その安易な考えで
挑んだ雪彦山の遭難未遂記は後編でお届けいたします。


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