東海遠征@〜春?の嵐に見舞われて〜06.3/31

<3> 藤前干潟周辺

  
藤前干潟方面に向かうと、空がドンドンと曇ってきました。
途中、ゴルフ練習場の池にゴイサギの大群を発見したのでしばし撮影。

  
わりと至近距離でゴイサギ(左)の撮影に成功しましたが、風がバカ強くてとっとと退散。
近くでは夏羽の出たタヒバリ(右)もいましたが、風でデジスコが揺れてブレブレ(笑

  
で、戻ってきました藤前干潟。しかし暴風はやむ気配なし。
なにか鳥情報でもあるかしら、ということで近くの「藤前活動センター 」に立ち寄ろうとすると、
なんだか妙な雰囲気のポスター発見。『骨だけでバードウォッチング』。
これは面白そう、と思いながら入ると、センターの職員さんが笑顔で出迎えて、開口一番。
「ちょうどいいところへいらっしゃいましたね。オオハムが解体中ですよ」 …なんですと(^^;!?

さっそく入ると、小木曽さんとおっしゃる女性がが熱心にオオハムを解体中。私も骨系は好きで、
何度か骨取りした経験もあるので、その後しばらく濃密な骨話に花を咲かせてしまいました。
躊躇なく案内いただいた職員さん、本当にありがとうございました。でも老婆心ながら一言…
…いきなり「オオハムの解体」は、相手によってはメチャクチャひくかもしれませんよ(^^;

  
というわけで、さっそく展示を見せていただくと、各種の骨・骨・骨。脚もずらっと揃っていて、
よくもまぁこんなに徹底的に集められたものだと感心することしきり。

  
すごいなぁと思ったのは、舌骨(左)やら、目の周りの骨(右;正式な名前はなんですっけ?)
なども丁寧に集められていること。そして、鵜の舌骨が短いとか、サギの頚骨の間接とか、
細やかな観察から来る鋭い推察を聞かせていただき再び感心&感激。

  
いろんな部位の骨が集められていて、本当に本当に楽しく、参考になりました。
小木曽さん、本当にありがとうございました。私は実家に戻ったので骨取りもできなく
なってしまったので、今後なにか拾えたらお送りしますので役立ててください。

  
思いがけぬ嬉しい経験に、足元も軽やかになりつつ干潟に繰り出すと、
かなり潮は引いていて期待できそうな雰囲気になっていましたが、右の写真を見てわかるように
強烈な風はちっとも手加減をしてくれないままでした。

  
スズガモ(左)の群れや、ダイサギ(右)なども見れましたが、デジスコで撮ると
どうしようもないくらい粒子が荒々のブレブレ写真に溜息がでます。

  
そして、シギチはあいかわずまったく出現してくれなくて、遠くにシロチドリがいただけ。
しつこく探すと、波打ち際にシギが居たので、これは!と喜ぶと、タシギ(左)だったりしました。
風はどうしようもなく強くて、キンクロハジロ(右)の冠羽が逆立ってしまうくらい。

  
あきらめきれずにうろうろすると、至近距離にカンムリカイツブリが出現。
山のようなゴミショットの中、数枚だけまともに撮影させてくれました。
チュウヒやハイタカも出現したのですが、撮影は全くできずじまい…

  
そうこうするうちに、日はさっそうと沈んでしまいました。冷え切った体を引きずるように
車に戻っていると、すっかり日の沈んだ干潟にコチドリ(右)を発見。でもさすがに暗いと
どうしようもないですね…ということで溜息つきながらの幕引きでした。

というわけで、なんだかとんでもない嵐に翻弄された一日。いくらか成果はあったものの、
よくよく考えたら、藤前干潟まで来て、ハマシギの1羽も見てないんですもの。
明日はきっといい天気に違いない、そう祈りながら、一日中寒風に吹き去らされて
体力が完全に奪われてしまったので、この日は早々に寝たのでした。


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