この日は、誰もに『バカだろ』といわれる予定を組みました。日帰り東京鳥観旅(笑)。
なぜかというと、前回関東に行った数日後、友人から連絡が入ったのです。
2年前まで私が勤めていた場所から徒歩5分にとんでもない珍鳥が居着いていると。
しかも、友人の耳に入るずっと前からそこに居たらしいと。
悔しいじゃないですか!!!
諸般の事情で実家に戻っていなければ確実に見ていた、いやもしかしたら初認してたかも
しれないってくらいしょっちゅう行っていた場所なんですよ!!!これは絶対見ねば!!!!
でも、先約等々考えると、関東にいけるのはこの日か、次は3週間後。
3週間後じゃいない可能性がある…なら行かねば、と夜行バスに乗ったわけです。
| ＜１＞ 神奈川県横浜市内某所 |
というわけで、早朝に新宿着。大急ぎで電車に乗って目的地へ。
かなり有名になっているらしいので、誰も来ないうちにのんびり見ようという魂胆です。
到着すると、ハクセキレイ(左)が歩いていたり、ツグミ(右)が葦原でぽけ〜っとしてたり。
ムクドリ(左)もちょろちょろ、かわいいなぁ、と思いながら目的地に到着して心底仰天。
すでに大砲の列と20人以上の列。これ、7時前なんですよ？
どうやら出るポイントは決まっているらしく、みんなじっと待ってるので、私もしばらくは
混じって座ってましたが、すぐさま飽きてウロウロしました。みんな根性あるよなぁ。
ナズナ(左)などなど満開で、人家のある辺りをあるくと、かわいいフキノトウ(右)も
見つけたりして、足早に近づきつつある春を実感。
スズメ（左)がたくさんウロウロしていて、かわいいなぁと思いながらカメラを向けると
中にひとまわり小さな鳥が1羽。よくよくみると、セッカ(右)でした。ラッキー。
と、そうこうするうちに遠くからきれいなさえずりが聞こえてきました。
なんだろう、これは、と見ていると、こいつが目的のオガワコマドリ様。
遠くの枝に止まってさえずり、私には点にしか写せませんでしたが、デジスコ超望遠の
常連さんたちはまたとない機会と大興奮して撮影してました。
そうこうするうちに、最初のポイントにオガコマちゃんが移動。
慌ててそちらに戻り、よくよくみると、いつのまにかものすごい人･人･人。
結構近くで撮れましたが、あまりにもすごい人にしばらく気圧されて、一度移動する
ことにしました。だって、数えたら130人以上いたんですよ、このせまい土手に(笑。
お次に向かったのは、数年ぶりの来訪になる某公園。
さっそく歩き始めると、アカガエルの卵(左)がみつかったり、池にはのんびりとカルガモ(右)が
泳いでいたり、なかなかよい雰囲気です。
セイヨウアブラナ(左)が大満開。赤っぽいシナマンサク(右)も咲き誇り、日はうららかで
じっくりとのびやかな、なんとも幸せな小春日和でした。
さてさて、目的の鳥はというと、タシギ(左)は比較的近くで見れましたが、ウワサの
アオシギ(右)はメチャクチャ遠くて、最大でこの程度にしか撮れませんでした。
写真中央に写っているのがおわかりになるでしょうか？ ムムム。
粘りつづけるも、彼らはそれ以上近くには来ず、上空を飛ぶオオタカ(左)を見つけたくらい。
ちなみにこちらもかなり話題になっており、デジスコがずら〜っと(笑
…そこで、私は気付いてはいけないことに気付いてしまったのです。
私が、諦め顔で、「遠いですよねぇ」と横の人に声をかけた時。
彼の液晶に写っているアオシギは、なんと全身入りきらぬ程のドアップでした。
……デジスコ買おう。そう決心した瞬間でした。
大変なショックを受けつつ、最初のポイントに移動。少しは人数が減っていたものの、
それでもかなりの人数で賑やかでした。よくみると、少数の一眼レフ+大砲の他はデジスコ(笑
さて、肝心のオガワコマドリはというと、私は少し離れた最前列に座り込んでいたのですが、
ラッキーにも2度ほど目の前に出現してくて、かぶりつき状態で撮影。ウハハハ。
でも、離れた方々のデジスコは、はみ出しそうなドアップを撮っていましたけどね。
いいんです。大願成就。日帰りした甲斐がありましたとも。
そうこうするうちに颯爽と日はかげり、オガコマちゃんは対岸に飛んでいったので
ここでギブアップ。近くで名物タコノアシの枯れ穂(左 ）を撮影したり、
なんだか力いっぱい羽干してるカワウ(右)を見つけたりして、帰路へつきました。
というわけで、駆け足の日帰りながら一応目的のものは見れて大願成就。
そして、デジスコ方面の欲望が予想外に大きく膨らんだ一日でした。
ちなみにこの後、友人と呑み、夜行バス乗り場まで見送ってもらったのですが、
事前に電話で「30分前までに乗り場で直接代金を払えばＯＫ」と確認しておいたのに、
現地に行くと「あ、それは電話予約の話でして、ネット予約は2日前までに振り込んで
頂かないと自動キャンセルになりまして…すいませんもう今日の便は満席です」
相も変わらず夜行バスとは相性の悪い私。友人が感激しながら、
「お前はいつも期待を裏切らないでくれてエライ」と誉められました。チャンチャン☆