この日は、毎年恒例のイベントに参加してきました。一昨年、私が実家に戻るまで
お世話になっていたNPO、「鶴見川流域ネットワーキング」主催の、"鶴見川新春ウォーク"です。
新年の2日間で、東京都町田市の源流から、神奈川県横浜市の河口まで、鶴見川沿いの道を
42.5キロ歩くというイベント。毎年いろんな発見がある、とても素敵なイベントです。
本来はもちろん源流から歩くつもりだったのですが、前日になって夜行バスを一日間違って
予約していたことが判明(笑)。上流から3キロほど下流側の図師大橋からの合流となりました。
<1>鶴見川上流 町田市下小山田〜横浜市緑区鴨居 |
さっそく、懐かしい顔々に挨拶して、一緒に川沿いを歩きます。
懐かしい風景を見て、私が関東を去ったあとで完成した多自然型改修の地点(右)に
感激したりしながら、ひたすら歩きます。懐かしい風景に見とれていると、
うっかり、歩いているところや川の写真が少なくなっちゃいました。こりゃ大失敗。
この真冬なのに、チャノキ(左)はまだ花をつけていました。そして、驚いたのは、
自分で名札をくわえているカツラの木(右)。引っ張ってもビクともしませんでした。
要所要所でリバーガイドによる解説があるのもこのイベントの魅力。
鶴川近くのワンドでは、ひさしぶりに川の中にヤナギモの群落(右)を見れました。
川面にはカモ類が多く見られましたが、都市域の川ならではでしょうか、いわゆるマルガモ、
マガモとカルガモの雑種が何匹も見られました。色合いが中間的なのがわかります?
川べりではこんなに立派に色づいたワルナスビの実(左)も発見。
近くのフェンスにはキヅタ系の青い実(右)もありましたが、こちらは正体やいかに。
鶴川駅の近くには、太陽電池で動く様々な仕掛けを庭先に展示されている方がいて、
新春ウォークの名物となっています。今年の新作(左)と、昨年度の作品(右)。うん、さすが。
鶴川あたりから下流側はカモ類が多数。コガモ(左)、マガモ、カルガモ、オナガガモ等々。
カモを狙っていると目の前にスズメ(右)がとまったので、そちらも激写。
川崎との市境近くの恩廻公園あたりで昼食を取り、さらに下流側へ。歩き始めると、
ユリノキの実(左)や、本当に見事なイイギリの実(右)などを見ることが出来ました。
その他にも、歩きつづけると、ピラカンサス(左)や、カラスウリ(右)など、
いろいろな実を堪能できて、得した気分になってきます。
市ヶ尾では、地元市民団体による好例の甘酒のサービスがあり、体がほっと温まります。
甘酒を飲みながらふと見ると、サンシュユの真っ赤な実(右)を見つけました。
さらに下流になると、日もかげりはじめ、かなり寒くなってきます。
このあたりから時々河原にイカルチドリ(右)やイソシギを見かけました。
カワセミ(左)も何度も現れましたが、アップで捕れる距離には来てくれませんでした。
そして、ビックリしたのは川辺の木の上に突然登場したニワトリ(右)。何してたんでしょ?
そうこうするうちに、完全に日も暮れた頃、夜景も鮮やかな鴨居駅前に到着。
新春ウォーク一日目のゴールです。ゴール地点では、こちらも毎年恒例の、地元市民団体に
よる焚き火とトン汁のサービスがありました。今年は串焼きのお餅も登場。
歩きつかれた体に、しみじみ美味でした。
というわけで、久しぶりに歩きましたが、やはり楽しいイベントでした。
個人的には新春ウォーク、上流側は2年ぶり。所々で変わり行く街並みに驚き、
変わらぬ川の流れと生きもの達に心安らぎ、たゆまぬ市民団体の方々の活動に
感激した一日でした。これからもずっと参加してゆきたいと思います。
本当にオススメのイベントですので、近隣の方は是非ご参加ください☆