正月休み最後のチャレンジは、久しぶりの稲美町に決定。
ここは、地図で見ると笑ってしまうくらい溜池だらけの町で、もしかして地面と水面が同じくらい
あるんじゃないかと思うほどの圧倒的凸凹さが魅力です。ここで、2年前に出会った、
某珍種に久しぶりに会いたくなって再訪しましたが、この日は天気が悪くて本当に激寒。
<1>稲美町北部・某所 |
というわけでさっそく来訪したのは水田付近の水路。網入れしながら
うろうろすると、早くもカンサイタンポポ(右)が咲いていて感激。
このクソ寒いのに、ホウジャク系のガ(左)が落ち葉の間にいました。成虫越冬なんですね。
そしてこの時期ならではのフユシャク類(右)も、死骸でしたが見つけました。
狙いは水生昆虫系なのですが、以外にも結構魚が捕れました。浅い水路なんですけど。
というわけで、まずはアブラボテ(左)と、わりといいサイズのヌマムツ(右)。
とってもいいサイズのトウヨシノボリ(左)も見つけちゃいました。
そして、小型のものばかりでしたが、テナガエビ(右)もいくらでもいました。
2年前にはとても立派な株を見つけて感激したカワモズク類(左)は、今回は小さな株が
2〜3個体あっただけでした。そして、そのあたりの水路では、これでもかというくらい
たくさんのタイワンシジミ(右)を発見。場所によっては小さな稚貝だらけでした。
こういう水路ではお約束の、大きなオニヤンマのやご(左)もたくさん確認。
よくよく探すと、コカクツツトビケラ?の幼虫(右)も何匹かみつかりました。
面白かったのはたくさんみつかった、大型のヨコエビ類(左)。アゴトゲヨコエビかな?
そして、ミナミヌマエビ(右)もたくさん捕れましたが、目的の某珍種はこの日は全く見つからず。
時期が悪かったのか、ウデが悪いのか、はてまた環境が悪くなったのか……
諦めて近くにある溜池を来訪すると、なんと見事に干上がっていました。
池縁にはガマの群落(右)が穂を並べて、それはそれは見事な光景。
イヌノヒゲ類の枯れ穂(左)や、おそらくイヌセンブリらしき枯れ穂(右)もありました。
この様子では水生植物は多様っぽいので、秋口くらいに確認しに来なくてはいけませんねぇ。
さてさて、干上がった水辺を歩くと、ヤマトシジミ(左)や、イシガイ(右)などが、ものすごい数
死んでいて、殻が散乱していました。溜池の二枚貝はこういう運命なんですね。
でも、丁寧に探していくと、イシガイ(左)、ドブガイ(右)ともに、少数ですがまだ生きている
個体もありました。幾つかは拾って、別の池に放り込んであげました。
さらに別の溜池に来てみると、ヒヨドリジョウゴの真っ赤な実(左)を発見。
近くにはジャコウアゲハの蛹(右)も見つけることが出来ました。
ここでは、ミコアイサの大群(左)がいたのでビックリしましたが、警戒心が強くて
さっぱり近づけないので撮影の方はまるでNG。諦めて隣接する畑をみると、
あぜ道一杯にホトケノザ(左)が咲き誇って、一足早い春を告げているようでした。
と、こんなわけであまり成果のない一日でした。よくよく考えたら、昨年は稲美町には
来訪していないんですね。今年はまた生きものの賑やかな季節に再訪して、
いろいろと紹介してみたいと思います。