この日もまた午前中は仕事場で所用が発生して、自由時間は午後から。
それではちょっと近場で、ということで先週のワカサハマギクに続いて海岸の白い菊、
ノジギクに会いに行くことにしてみました。しかし、空は曇天でイマイチのスタート。
姫路市大塩町〜加古川河口 |
というわけで、大塩町の海岸に来訪。うろつき始めると、ノラニンジン(左)や、一面の
シナガワハギ(右)などのかわいい帰化植物にまず出会いました。
そして、ここではこの場所大群落で見られるノジギクを堪能。う〜ん、瀬戸内の秋って感じ。
この辺りのものは自生だと思いたいのですが、ちょっと離れるとピンクやら黄色やら
怪しげな色合いの混じる、家菊との雑種っぽい個体もたくさんありました。
実は美味なるサラダ菜でもあるツルナ(左)はまだ花が咲いていました。
その後、海岸を歩くと、マテガイの殻(右)など、面白い貝殻が多数落ちていました。
なかでも感激したのがこちら。本当に色鮮やかなサクラガイの仲間(左)と、
ハボウキガイ?タイラギだそうです(右)の魚の骨のような感触の貝殻。
その後、しばらく海岸を散策した後、加古川河口にリベンジで来訪。
しかし、潮位表を見間違えたらしく、到着するとものすごい大潮で、カニ類は×。
こんな日でもミサゴ(左)は悠々と舞っていました。
悔しいので胴長を履いてムリヤリ中州まで歩いていくと、フクド(左)ヒメヨモギだそうですや
ハマアカザ(右)などの面白い植物に出会えました。
すっかり実になっていましたが、わりと貴重品のアイアシ(左)の群落もありました。
そして、海側に歩いていくと、そこにはヒドリガモ(右)の大群。
ヒドリガモの撮影をしていると、近くにちょろちょろとハマシギが出現。
じっと見てると5mほどの至近距離にまで近づいてから、急にこちらに気付いて飛び去りました。
ハマシギ撮影後、隠岐の方を見ると中州にカモメの大群。
ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメの混群で、飛び立つとなかなか賑やかな光景でした。
そうしていると、すぐ側をユリカモメが横切りました。
思わずシャッターを押しましたが、暗かったので、「どうせブレてるな」と独り言を
言いながら、消そうとおもって画像をチェック。
すると…そこに写っていたのはユリカモメではなく、
天下の稀種、ズグロカモメではないですか!!!
大興奮しながら中州の方をよく見ると、実はズグロカモメの小群がいることを発見。
胴長で腹まで水に浸かりながら近づいて、数カット撮影しました。
しかし、すでに暗かったので結果はイマイチ。
このズグロカモメ、世界的に数が少なくて総数5000羽ほどと言われている希少種です。
この日は全部で10羽以上は観察したでしょうか。
干潟でカニを捕らえて、くわえたまま中州まで戻り、そこで食べているようでした。
身近な場所にびっくりが隠れていることを痛感した一日でした。
というあたりで、日が暮れて、カニもハゼも全く顔を見ないままにこの日は終了。
また汽水の生き物を狙って、そしてズグロカモメのもうちょっとましなカットを狙って
再訪しなくてはいないなぁ、そう思いながら、この日はフラフラと思い付いたとおり
久しぶりのたこフェリーに乗って一路淡路島南端まで移動してしまいました。