兵庫日本海側巡り〜晩秋の花探索〜05.11/13

本来は、この日の目的はこれまで数限りなく繰り返してきた、迷行赤トンボの探索と、
豊岡での水生昆虫&ヤゴの探求。ところが、ヒョンなことから、ふらふらと、兵庫の日本海側を
うろつきまわる小旅行になってしまったのは、持ち前の無計画さによるもの。
いいトシして、こんなのでいいのかしらん、と小さな疑問のでる一日でもありました。

  <1> 京都府・久美浜町

  
というわけで、まずは懲りずに京都の久美浜町に再訪。
島根でようやく巡り会えた飛来赤とんぼ類を、何度も挑戦していた場所でもゼヒ、ということで。
朝目覚めて歩き始めると、まず最初にビックリしたのは、前回いろんな湿生植物を撮影した
湿地が潰されてしまっていたこと(左)。なんだか寂しい気持ちで一杯でした。
そして、もう冬ですね、池にはカモ類がたくさん来ていて、近づくと一斉に飛び立ちました。

  
歩き始めると、まだ羽根に朝露のビッシリついたアキアカネ(左)を発見。
近くでは、ヨモギの茎にキアゲハの幼虫(右)がいました。多分、このまま蛹になるのでしょう。

  
やがて、日が差して暖かくなるにつれ、多数の赤トンボが飛び交い始めました。
ドキドキしながらしばらく歩き回りましたが、これがどうしたことか、全てアキアカネ。
ナツアカネやノシメトンボすらおらず、2時間ひたすらアキアカネを観察する結果となりました。

  <2> 兵庫県・浜坂町周辺

実はこの後、まずはコウノトリの郷に行こうとしたのですが、これがものすごい人出で、
駐車場の待ち列がすごい長さになっているくらい。ここのところ話題になったからでしょうか。
近くの田んぼでヤゴ探しとも思ったのですが、こちらもなんかウォーキングの人たちで一杯。
それでは、たまには豊岡より西の日本海側を狙ってみよう、とあてもなく移動しちゃったわけです。

  
ふらふらと車を走らせていると、道端にキクバヤマボクチ?(左)のえらく立派な株を発見。
近づいてよく見ると、セスジツユムシ(右)も近くに隠れていました。

  
ムサシアブミでしょうか。マムシグサ系の色づいた実(左)もあり、近くには
リュウノウギクらしい白い菊の大群落(右)もありました。そこでふと発見。
そうだ、この時期なら、あの花が狙えるはずだ。 というわけで目的地を浜坂町に設定。

  
というわけでやってきました。浜坂町の海辺。天然記念物のワカサハマギクの群落が
ある場所です。歩き始めると、雨のせいで活字がはがれた素敵な看板を発見。前衛芸術?

  
というわけで、さっそく見つけましたワカサハマギク(左)。と、下調べせずに行ったので、
しばしリュウノウギクと区別できずに悩みました。後で調べるとリュウノウギクの亜種でなんですね。
すいません、正直まだ区別がイマイチで、2つ上の写真もワカサハマギクのかもしれません(^^;
もう一つの天然記念物、タンゴイワガサ(右)も実でしたが、見ることが出来ました。

  
そのまま、近くの灯台がある峠道を登ってみることにしました。すると、サネカズラの実(左)や、
ヨシノアザミでしょうか、咲き残りのアザミ類(右)などに出会えて、さっそく大感激。

  
そこここに、ウバユリの不思議な感じの実(左)を見ることが出来ました。
そして、2花だけでしたが、キヅタのかわいい花(右)にも会えました。

  
マユミの満開の実(左)もあって、色鮮やかなピンクにしばしうっとり。
そうだ、この時期なら、と思って探すと、やはり枝にミノウスバの♀(右)がとまってました。

  
シロダモ(左)は、黄色い花と赤い実が同時についていました。花が咲き終わって
一年経って実になるので、ちょうどこうやって同時に並ぶ形になるんですよね。
そして、近くではナワシログミ(右)が大満開に咲いていました。

灯台を見下ろす道からの帰路と、そこからまだ続くビックリは
続編でお届けしたいと思います。


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