ハゼ探し未遂事件〜秋の嵐に祟られて〜05.11/06

この日は、どこにいこうが天候的に期待が出来ないということは、普段天気予報も見ずに
動く私としては珍しく、気象予報のお告げでかなり明確に認識しておりました。
ということは、遠出はムダになりそうだし、昆虫は期待が出来そうにない。
では、久しぶりの"たも網がさがさ団"で、汽水域のハゼでも狙おう。
そう思って小雨の中をスタートした30分後、どうしようもない大豪雨が襲い掛かってきました。

  <1>相生湾周辺

  
豪雨に気持ちがくじけそうになりながら、最初に到着したのは相生湾某所。
ここでは、超貴重種のシバナ(左)がある場所ですが、さすがに時期的に全て実になってました。
近くにはハマザジ(右)も咲いていましたが、雨のせいで寝そべってました。

  
オォッと思ったのは、こちらのハママツナ。
まだ青い個体(左)もありましたが、見事に紅葉したもの(右)も多く、なかなか見ごたえがありました。

  
近くには、ハマアカザ(左)もありましたし、ハマゼリ(右)も1株みつけましたが、
両方ともすでに実になっていました。

  
歩いていくと、アヒルの家族(左)が迷惑そうに逃げていきました。
しかし、大雨のせいで水位が上がりすぎていて、魚は全く取れず。
あきらめて、お次はハマナデシコ(右)の実がたくさんあるポイントに移動。


すると、天も避けよという猛雨&強風になったので愕然。
折り畳み傘で歩いていたのですが、あっという間にオチョコになって、骨が
クニャクニャに曲がってしまったくらいのものすごい秋の嵐。
海沿いの道は、こんな風な高波の連続。
しかたないので、しばらくコンビニ弁当食べて、昼寝して待ちました。

  
そのうち、雨が一応収まりましたが、風はものすごく強い&雲が厚くてメチャクチャ暗い。
それでも意地になって歩くと、シロヨメナ?の群落(左)に遭遇。
近くにはノジギクか家菊の逸出か判断に困る個体(右)もありました。

  
波が納まらないので、別の川の河口に移動。
すると、ヒトモトススキの群落(左)や、鈴なりのアキグミの実(右)などを見つけました。

  
かなり水位の高くなった岸辺にはハマサジの群落(左)もあって、
まだ花の咲いている株(右)もありましたが、強風のせいで撮影は大難航。
このあたりからほぼ全面的にPC上で明るさを補正してます。だって暗すぎて……

  
思いもかけず、憧れの花、ウラギク(左)も発見。2株だけまだ咲き残っていてくれました。
そのあたりの水辺にはフトヘナタリでしょうか、模様のステキな巻貝(右)もありました。

  
川岸にそって歩いてみると、カニが面白いくらいたくさんいたのでしばらく
デジカメで追っかけました。まずは、アシハラガニ(左)と、クロベンケイガニ(右)。

  
ステキなポーズで威嚇しまくるハマガニ(左)がたくさんいることを発見したのも本日の収穫。
何より驚いたのは、増水すると、こいつらはアシに登って退避するんですね(右)。
そんな個体をたくさん見ました。水辺にいるのに水中はキライなカニなんでしょうか。

というわけで、ドシャ降りの中でしたが、まぁまぁ楽しい一日となりました。
ただし、目的のハゼ類は、水位がかなり上がってしまっていたこともあって、全く空振り。
というか、本日は網に全く魚の入らない完全な坊主でありました。
まぁ、虫も花もなくなった真冬は、たも網ガサガサ団の開催頻度を上げる予定なので、
その時は各種ハゼ類をGETして紹介したいと思います。


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