そういえば、ここんとこ日本海側にいく傾向が強すぎるような気がするゾ。
フト、そんな風に思ったので、この日は久しぶりに東播磨あたりの溜池めぐりをすることに決定。
前夜のうちに目星をつけていた三田の溜池に行こうとして道に迷い、めんどくさくなって
そのアタリの道端で車中泊、なんていうスタートでした。
<1>三田市の溜池 |
天気予報どおりみっちりと曇りきった秋空の下、地図で見て目星をつけていた
三田市某所の溜池をうろつくと、えらく満開のセンブリ(左)や、咲き残りのママコナ(右)等を発見。
ポツポツと残る植物相を見る限り、夏に来るとすごく楽しそうな環境でした。
そして、最初の溜池をぐるりと一周すると、あっけなく今回一番期待していた花を発見。
湿地に咲く小さな花、イヌセンブリです。
時期的に遅いようでしたが、何株か花が咲き残っていました。
ウロウロすると、オオツヅラフジ?(左)の見事な実も発見。
近くでは,何を動勘違いしたのか、この寒空にモチツツジ(右)が狂い咲きしていました。
ソヨゴの赤い実を愛で、この時期ならではのフユノハナワラビ(右)を見つけたり
しましたが、天候は一向に回復せず、トンボ類は皆無。
その他にも狙いをつけた池を回ってみたのですが、ほとんどがアクセスルートがわからず、
地図上だとこのあたりなんだけどなぁ、と言いながらギブアップ。次の目的地に移動しました。
<2>青野ヶ原〜社町周辺 |
お次に来訪したのは久しぶりの青野ヶ原。
いつもの湿地を歩き始めると、そこら中にセグロイナゴ(左)が飛び交ってました。
ふと、泥の上に不審な足跡(右)を発見。私の知識の範囲ではアライグマなんですが……
しばらくすると一時天候が持ち直したので、トンボ探索を試みました。
目的のコバネアオイトトンボには振られましたが、交尾中のアオイトトンボ(左)を撮影。
オオキトンボ(右)も出現したのですが、地面にしかとまらないので写真としてはイマイチ。
周辺の草地には、アザミの仲間(左)や、満開のホソバリンドウ(右)など、
なかなか味のある花がまだまだ咲き残っていました。
青野ヶ原を離れて、近くの社町あたりの溜池を探索。
地図をにらんで目星をつけた池には、タチモ(左)やヤマラッキョウ(右)などが満開でした。
ここで予想もしていなかった憧れの昆虫に遭遇!!!
なかなか出会う機会のないウスバカマキリ(右)です。これで本土産カマキリ類を制覇完了。
嬉しかったので、特徴である腕の付け根の模様が見える、ドアップ(右)も撮影しちゃいました。
改めて湿地を探索すると、ホザキミミカキグサ(左)や、ミミカキグサ(右)なども
ほんの数株だけ咲き残っていましたし、カトリヤンマも飛んでいました。
奥の方まで歩いてみると、割とビックリするぐらい環境の良い湿地を発見。
ヘラオモダカの実(左)や、ミズオトギリの実(右)などを観察できました。
これは、夏にもまた再訪せねばならないようです。いまからちょっとワクワクで。
スイラン(左)も群落になっていて、かなり見事でした。
近くにはエビヅル?(右)のちょっと美味そうな実も見つけました。
最後にちょっと林の方まで足を伸ばすと、キソウメンタケでしょうか、怪しいキノコ(左)を発見。
近くではアオハダが赤い実をこちらも満開につけていました。
雨の隙間を縫ったわりには成果盛りだくさんの1日となりました。
前回、週末ごとの走行距離を計算してギョッとしたことですし、来年は遠出よりも
播磨周辺の自然探索に力を入れてみたいなぁと決意してみる今日この頃。
いつの間にか、そろそろ心が来シーズンにトぶ季節になったようです。