<2>広島県山県郡・深入山 後編 |
登ってきた道とは別ルートで下山し始めると、ちょっと紅葉の始まった風景が味わえます。
岩場にはイワカガミの実(右)なんかも見つけてしまいました
リンドウ(左)はそこここに満開に咲いていて,本当に見事でした。
おもしろかったのは、ノギラン(左)にまだ咲いている株があったこと。
シュロソウの実(左)や、オサシダ(右)など、ちょっと通好みな地味な
発見も次々と続きますが、この頃から雨がちょっとぱらつき初めて不穏な空模様になりました。
ふもとまでおりて、ウロウロすると、湿地に白い小さな花。これはイヌセンブリか、と
駆けつけてみると、咲き残りの小さなアケボノソウ(左)でした。ちょっとぬか喜び。
近くにはウメバチソウの群落(右)もあって、わりと見事でした。
と、車の近くまで戻ると、ものすごい大豪雨が発生。天気予報の大ウソつき!!!
そのままじっとしていてもしょうがないので、最寄の三段峡にとりあえず行ってみました。
<3>広島県山県郡・三段峡周辺 |
というわけで到着しました三段峡。観光地としても有名ですが、岩場の花とかも
結構楽しめるらしいということで楽しみにしていたのですが、到着した頃にはドシャ降り。
悔しいので傘を差して歩き出すと、キクバヤマボクチ(左)が迎えてくれました。
歩き回ると、ヤマシロギク?(左)も咲いていましたし、キッコウハグマ(右)の花も
見つけましたが、なんせものすごく暗くて撮影にならない…
こんな感じの渓流沿いをしばらく歩きましたが、雨の弱まる雰囲気もないのでギブアップ。
諦めて戻り始めると、岩場にイワヒバ(右)をみつけました。
途中、ふと岩場の上の方を見上げると、なんとそこにナメラダイモンジソウが数株
咲いているじゃないですか。大雨の中、ドキドキしながら、長靴で岩場を登り、
滴る雨にデジカメが壊れないか、とドキドキしながら何株か撮影しました。
一番見事に花の咲いていた株(左)はなぜか葉っぱが一枚もなくなってました。なんで?
三段峡をはなれると、雨はさらに勢いを増し、もう滝のような勢い。
どうしようもないのでしばらくフラフラとしていたのですが、雨の勢いが弱まったので、
今のうち、ということで、近くの湿地にタモ網を入れてみました。
すると、タイミングが悪かったからかヤゴの数は少なかったのですが、
タカネトンボ?(左)や、ルリボシヤンマ(右)らしいヤゴなどが採れてビックリ。
そして、なにより、ガムシ(左)とゲンゴロウ(右)が採れてしまったのでもう大興奮。
いつの間にか雨の上がった湿地でしばらく一人ごそごそと遊びまわりました。
クロゲンゴロウやオオコオイムシ、クロズマメゲンゴロウなどもGETできました。
さすがは抜群の環境が残っているあたりですね。
大漁に気を良くして、帰ろうと歩き始めると、ナガボノワレモコウ(左)の咲き残りを発見。
いかんせんもう暗すぎてまともな写真はとれませんでしたが、近くにはなんと
ナガボノアカワレモコウ(右)もなかよく並んで咲いていました。
というわけで、天候にたたられきった2日間でしたが、隙間を縫って、それなりに楽しい
成果を上げれたように思います。そろそろあきも深まり、花や虫はシーズンオフ。
寂しくなるな、と思いながら帰路に着きました。
ちなみに、今回の旅路の途中で、1年ちょい前に買ったばかりの新車が、走行距離
30000キロを突破。うっかり計算すると、ワタクシは年間28万とかガソリン代を払い、
毎週平均560kmとか移動しているみたいですね。バカすぎる…
…ちょっと人生考え直した方がよいのでしょうか(笑