島根でトンボ・リベンジに失敗した翌日は、広島で晩秋の花を狙ってみることにしました。
前々から色んなホームページで紹介されていて、一度は行ってみたかった深入山です。
実はここのところ仕事が忙しかったもんで、朝は早起きして、たまにはマジメに、ということで
持参したノートPCを車の電源につなげて、残っていた仕事を片付けようとしばし努力。
やり慣れないことをやったモンで、うっかり熱中していたら、車のバッテリーをすっかりアげてしまい
半ベソで近くの土産物屋に駆け込むというステキな幕開けの1日となりました。
<1>広島県山県郡・深入山 前編 |
というわけで、ステキな雰囲気のススキ原の深入山。規模の大きな草地環境が
ステキですが、ふもとには良好な湿地環境まであるという場所でした。
まずは山を上り始める前に周辺を散策。秋ならではのヒメヤママユ(左)をみつけたり、
ヒナバッタの仲間(右)が沢山飛び交っていたりしました。
湿地にはヒメアカネ(左)もいました。この旅3種類目の、顔の白い赤トンボです(笑
近くではゴマダラカミキリ(右)もまだ頑張っていました。
さて、登山道を登り始めるとすぐ、夏の間は撮影させてくれなかったセグロイナゴ(左)
が被写体になってくれました。草地にはそこここにハバヤマボクチ(右)の名残がありました。
モリアザミ(左)も数株咲いてましたし、本当に咲き残りという感じですが、キキョウ(右)も
かろうじて残っていてくれました。
花との出会いが楽しかったので、一気に上ってくると、なんともステキな雰囲気。
ツリガネニンジンかサンショウシャジンか、判断に困るような花(右)もありました。
時々,ポツポツと咲き残っているマツムシソウ(左)を愛でているうちに、
割とビックリするぐらいすんなりと山頂に到着。ちょっと物足りないくらいでした。
大目的の花が見つかっていなかったので、山頂から幾つかの分岐道を練り歩いて見ました。
するとタンナサワフタギの黒い実(左)や、ウメバチソウの実(右)なども発見。
時期的にいまから?という感じですが、マツムシソウのつぼみ(左)も1つだけありました。
そして、ズミの色鮮やかな実(右)にも出会えて大興奮。
そこで、同じように植物を探している方がいたので、思わず「ムラサキセンブリはも遅いんですかね?」
と声をかけてみると、こちらの方がなんと秋吉台から来訪されている方で、秋吉台の植物談義に
しばらく花を咲かせ、来年は一度是非ご案内を、と厚かましくお願いまでしちゃいました。
そして、その人に場所を教えてもらって、ようやく会えた、今回の大目的、ムラサキセンブリ。
とはいえ、芽が節穴の私は、教えてもらったコースを2往復もしてようやく見つけたので、
撮影してる時はもうヘロヘロ。時期も遅いようで、咲いていたのは数株でした。
ムラサキセンブリは地元にもあるらしいんですが、いまだかつて出会えたことがなく、
一度会ってみたい憧れの花だったのです。大願成就、バンザイ。
無事ムラサキセンブリを撮影して一息ついたあたりで、雲が広がり始めていた空模様が
一気に怪しくなり、かなり暗くかつ寒くなり始めました。これではイカン、ということで
後ろ髪をひかれつつ、大慌てで下山する羽目になったわけです。