晩秋の花を楽しむ旅〜広島西部花巡り〜05.10/30

島根でトンボ・リベンジに失敗した翌日は、広島で晩秋の花を狙ってみることにしました。
前々から色んなホームページで紹介されていて、一度は行ってみたかった深入山です。
実はここのところ仕事が忙しかったもんで、朝は早起きして、たまにはマジメに、ということで
持参したノートPCを車の電源につなげて、残っていた仕事を片付けようとしばし努力。
やり慣れないことをやったモンで、うっかり熱中していたら、車のバッテリーをすっかりアげてしまい
半ベソで近くの土産物屋に駆け込むというステキな幕開けの1日となりました。

  <1>広島県山県郡・深入山 前編

    
というわけで、ステキな雰囲気のススキ原の深入山。規模の大きな草地環境が
ステキですが、ふもとには良好な湿地環境まであるという場所でした。

  
まずは山を上り始める前に周辺を散策。秋ならではのヒメヤママユ(左)をみつけたり、
ヒナバッタの仲間(右)が沢山飛び交っていたりしました。

  
湿地にはヒメアカネ(左)もいました。この旅3種類目の、顔の白い赤トンボです(笑
近くではゴマダラカミキリ(右)もまだ頑張っていました。

  
さて、登山道を登り始めるとすぐ、夏の間は撮影させてくれなかったセグロイナゴ(左)
が被写体になってくれました。草地にはそこここにハバヤマボクチ(右)の名残がありました。

  
モリアザミ(左)も数株咲いてましたし、本当に咲き残りという感じですが、キキョウ(右)も
かろうじて残っていてくれました。

  
花との出会いが楽しかったので、一気に上ってくると、なんともステキな雰囲気。
ツリガネニンジンかサンショウシャジンか、判断に困るような花(右)もありました。

  
時々,ポツポツと咲き残っているマツムシソウ(左)を愛でているうちに、
割とビックリするぐらいすんなりと山頂に到着。ちょっと物足りないくらいでした。

  
大目的の花が見つかっていなかったので、山頂から幾つかの分岐道を練り歩いて見ました。
するとタンナサワフタギの黒い実(左)や、ウメバチソウの実(右)なども発見。

  
時期的にいまから?という感じですが、マツムシソウのつぼみ(左)も1つだけありました。
そして、ズミの色鮮やかな実(右)にも出会えて大興奮。

そこで、同じように植物を探している方がいたので、思わず「ムラサキセンブリはも遅いんですかね?」
と声をかけてみると、こちらの方がなんと秋吉台から来訪されている方で、秋吉台の植物談義に
しばらく花を咲かせ、来年は一度是非ご案内を、と厚かましくお願いまでしちゃいました。

  
そして、その人に場所を教えてもらって、ようやく会えた、今回の大目的、ムラサキセンブリ。
とはいえ、芽が節穴の私は、教えてもらったコースを2往復もしてようやく見つけたので、
撮影してる時はもうヘロヘロ。時期も遅いようで、咲いていたのは数株でした。
ムラサキセンブリは地元にもあるらしいんですが、いまだかつて出会えたことがなく、
一度会ってみたい憧れの花だったのです。大願成就、バンザイ。

無事ムラサキセンブリを撮影して一息ついたあたりで、雲が広がり始めていた空模様が
一気に怪しくなり、かなり暗くかつ寒くなり始めました。これではイカン、ということで
後ろ髪をひかれつつ、大慌てで下山する羽目になったわけです。


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