この日は、製造業ならではの棚卸休みだったので、加西市の溜池にリベンジしに行きました。
狙いは早朝のヤンマと、同じく早朝だけ開翅するというシルビアシジミなので、現地で
車中泊までして準備万端。でも、ここんとこ仕事が忙しかったのでうっかり爆睡し、
目覚めたらすでに日も高い7時半というマヌケなスタートとなりました。
もちろん、最初の目的、ヤンマ類は完全な空振りです。
<1>加西市北部の溜池 |
眠い目をこすりながら池の周りを歩き始めると、池には無数のボツボツが(左)
これはなにかというと全部ウシガエルの子供なんです。ものすごい数。その秘密は後ほど
わかるのですが、そうして歩いているとまだ寝ているシルビアシジミ(右)を見つけました。
日が差し始めると活動をはじめましたが、この日は粘れども開翅は全く見れず。
ちなみに、ヤマトシジミ(左)とシルビアシジミ(右)が混じって飛んでいるので
まぎらわしいことこの上ありません。後ろ翅の模様が少し違うんですが、わかりますか?
左の写真のように、どちらだか判断しにくい個体もいます。これは一応、ヤマトシジミかなぁ?
近くにはホタルガ(右)もふらふらしていました。
秋といえばこのトンボ、オオアオイトトンボ(左)も多数見られました。
池の縁には帰化植物のホシアサガオ(右)も咲いていました。
池の水はとても少なくて、場所によっては左の写真のように真っ赤になっています。
たしか正体は、"アカマクミドリムシ"とかいう自己矛盾した名前の微生物だったような。
そんな池のほとりを歩くと、オミナエシ(右)などの秋の花が見事に咲いていました。
サワシロギク(左)も大きな群落を作っていました。
林縁では不思議な雰囲気の小さな花をつけた植物(右)を見つけましたが、正体はいかに?
池本体に沿ってずっと歩くと、驚くくらい干上がっていることがわかりました。
それで残った墓所にあんなにたくさんのウシガエルがいたわけですね。
そこらじゅうにドブガイ(左)ころがっていて、可哀想なので、上着を脱いでスソを縛って袋にして
しばらく拾い集めてみるとこんなものすごい山(右)になりました。20キロくらいあったんじゃないかな。
後程、別の池に放り込んできましたが、おかげでかなりヘトヘトに(笑
最後にもう一度、花を探しながら池のヘリを歩くと、トノサマバッタを食事中の
ナガコガネグモ(左)を発見。こいつは食いでがありそうですね。
そして、びっくりしたのは、ミズトラノオ(右)の大群落があったこと。
こんな感じで、かなりの群落がいくつかありました。満開のものはマジでみごと。
今年こそは探しに行こうと思っていたので、見つけれてラッキーという感じでしょうか。
さ近くではこんな背中線の明瞭なヌマガエル(左)もみつけました。
背中線のある個体は初めて見たので、一瞬サキシマヌマガエル?とか思いました。
近くではあまり見覚えのないハゴロモ類(右)が群れていました。
と、ここで大事件発生。オオキトンボがツイ、と目の前を飛んだのです。
あわててカメラを構えて追いかけましたが、スッとやぶの中に飛び込んだまま見失ってしまい、
証拠写真は撮影できず、かなり探しても再会できませんでした。
このままでは悔しいから、ということで、次の目的地は自動的に決定したようなわけです。