今回は、思い立って琵琶湖に遠征してみました。淡水魚好きの仲間からは、「関西って
琵琶湖とかあるし、羨ましいね」と言われるのですが、実はほとんど行ったことがないので、
コイツはいかんなぁと反省しつつ、ついでに琵琶湖ならではのトンボも狙っちゃえという
いつもどおり、バチのあたりそうに贅沢な狙いの無計画突撃です。
<1>滋賀県・白髭浜周辺 |
というわけで、最初に来訪したのは湖中にたたずむ鳥居が神秘的な雰囲気の白髭神社。
言わずと知れた某トンボの産地です。車中泊後、目覚めて湖畔を歩くと、さっそくイバラモ(左)を
拾ってびっくり。この貴重な水生植物、琵琶湖にはまだ多産するらしく、たくさん拾いました。
うろつき始めると、琵琶湖特産のネジレモ(左)など、いろんな水草が打ち上げられていて
なかなか楽しい時間が過ぎていきます。湖畔にはマツヨイグサ(右)も咲いていました。
さらに楽しいのがこの拾いものたち。琵琶湖特産のイボカワニナらしきもの(左)と、
同じく特産のササノハガイ(右)です。う〜ん、至福の時間。
そのかわり、きちんとブラックバス(左)も拾えてちょっとがっかり。その後、バス釣りの方々を
本当に多数見ることになります。面白かったのは広い広い湖畔、打ち付ける波の中に
ウシガエルの子供(右)を見付けた時、びっくりするくらい違和感を感じたこと。
そっか、風景がまるで海なのに、海にカエルはいないからですね。
さて、ウロウロしていると、目的のトンボが現れました。立派な風貌のメガネサナエ。
ひたすら波打ち際を飛んでいたのですが、ようやく地面に降りたところを撮影できました。
その後、なんと石垣に止まるオオサカサナエ(左)も数カットだけ撮影できました!!!
おっしゃ、と思ったものの、この日出会ったオオサカサナエはこの1個体だけ。やはり稀種。
近くではいかにも痛そうなヒロヘリアオイラガの幼虫(右)も見つけました。
その後、少し北側に移動して白髭浜へ。不思議な雰囲気のアザミ類(左)や、
ちょっと伊達男系のハチ類(右)を見つけましたが、名前は…調べ中。
湖なのに、白い砂浜にうちつける波。そして湖畔にはハマヒルガオの葉(左)。
いろいろ違和感がありましたが、なんとも違和感があったのは野生化していたスイカ(右)。
こちらでは、メガネサナエはメチャクチャ多数見られました。波打ち際をホバリングするので、
私のオンボロデジカメでも飛翔写真(右)が撮れるくらい。ドキドキしながらオオサカサナエが
混じっていないか探しましたが、なぜかここでは1個体も見つかりませんでした。
ここでも、イシガイ?(左)や、琵琶湖固有種のセタシジミ(右)などの
貝殻を拾うことが出来ました。しかし、淡水系二枚貝は識別が難しい…
湖畔をひらり、ひらりと飛ぶコムラサキ(左)も確認。でも警戒心が強くてなかなか
近寄らせてくれませんでした。そしてビックリしたのはマツの木に、マツグミ(右)が
たくさんついていたこと。ヤドリギの仲間なんですが、ちょっと独特でしょ?
というわけで、スタートからわりと収穫多数で、ホクホク気分となりました。
しかし天候はイマイチで、少し雨が降ってきたのと、メガネサナエばかりでオオサカサナエは
いくら探せど見つからなかったので、諦めて次の目的地へと移動することにしました。