この日は、友人宅でのんびり過ごし、いくつかの用事をすましてから、
夕刻にギリギリ駆け込むようにして、2年前まで暮らしていた藤沢に再訪しました。
狙いは、その直前までなぜかフられ続けた、ただいまとっても話題のアカボシゴマダラ。
短時間のトライアルです。
神奈川県藤沢市・長久保公園 |
到着したのは夕方4時過ぎ。すでに少し日が傾きつつありました。
エンジュの花(左)などを観察しつつ、まだまだ強烈な夏の日差しにヘコたれていると、
早速目的のアカボシゴマダラ(右)が飛び交っているのが見えますが、高い場所で縄張りを
張っているので、なかなか写真が取れるようなシチュエーションには出会えません。
うろつくと、神奈川では近年定着した、南方系のツマグロヒョウモン(左)も何回か見つけました。
ムラサキツバメも多数いたのですが、こちらは目の回るようなスピードで縄張り争いを
続けるので写真はNG。かわりに、久しぶりの出会い、シンジュサンの幼虫(右)を撮影。
ムラサキツバメを追いつつ、そこらの枝にとまっているウスバキトンボ(左)とかを撮影
しながらうろついていると、フイに目の前の垣根に新鮮なアカボシゴマダラ(右)を発見。
無事にリベンジを果たすことが出来ました。
このアカボシゴマダラは中国産亜種の人為的放蝶とのことで、近年激増しています。
発見当初から推移を耳にし続けてきた身としては、ほんとうにようやくの初撮影というわけです。
その後、樹液のでている場所にいってみると、アカボシゴマダラが何個体か
飛び交っていたのでチョっと驚きました。でもすでに暗くて撮影は難航。
アカボシゴマダラ(左)の近くにはゴマダラチョウ(右)もわりといました。
こうやって並べてみると、趣の違いがよくわかります。うん、やっぱり日本風ではないナ。
樹液にはヒメジャノメ(左)、ナミヒカゲ(右)のほか、アカタテハ、ルリタテハ、サトキマダラヒカゲ
なども多数見られ、なかなか賑やかでした。
というわけで、とりあえずはリベンジ成功。
しかし、こんなに増えているというのは、決して喜ばしいことではないわけで、
嬉しくもアリ、そうでもないような気もする複雑な心境でした。
その夜の呑み会で聞いた話では、市街地でみかけたり、庭に飛来したりする状態みたいです。
今後どうなっていくのか、推移がとても気になるところです。