A 岡山県真庭郡川上村 |
お次に来訪したのは、蒜山高原近くの山のふもと。雄大な山の景色の中、
なぜか道のすぐ脇でこんな東南アジア系の風景(右)の見れる場所でした。
余談ですが、私はチョウの産地として文献に現れる蒜山高原をずっと"ニラヤマ"と思い込んで
おり、かの有名な"ひるぜん高原"とは別物と信じておりました。現地に来てビックリ仰天(笑。
とりあえずウロウロすると、カワラケツメイ(左)の群落を発見。
これは、と思ってよく見ると、産卵中のツマグロキチョウ(右)を見つけました。
しかし天気がよかったからか、ずっと飛びつづけてるので撮影できたのはこの1枚のみ。
さらにうろつくと、オオウラギンスジヒョウモン(左)や、コムラサキ(右)をはじめ、
わりと色々なチョウに出会えました。派手なハレーションは笑ってご容赦を。
面白かったのは、そのあたりでは何箇所も、ノブドウヤマブドウでしたの栽培棚(左)があったこと。
隣接する草地には、クサボタン(右)も沢山見られました。
さて、雑木林っぽいあたりでまたチョウを狙ってみましたが、ヤマトキホコリ(左)や、
コバノギボウシ(右)は見つかれど、フられっぱなしの某ヒカゲには今日も出会えず。
そのかわり、えらくいい雰囲気の湿地を発見しました。カサスゲの群落も大きく、
きっとここが発生地なのだろうと探し回ったけど、結果はnull。
かわりにオタカラコウ(左)や、キセルアザミ(右)などを見つけました。
この時期の湿地に咲く可憐な花、ミズトンボ(左)も多数発見。
近くでは湿地ならではの小さな赤トンボ、ヒメアカネ(右)も見つけました。
諦めきれずにひたすらウロウロすると、個人的初撮影の、
エゾツユムシ(左)や、イブキヒメギス(右)なども発見。
カラスノゴマ(左)や、フシグロ(右)などの面白い花も見つけて大興奮しましたが、
肝心かなめのチョウとしてはぱっとしないまま日も暮れなずむ雰囲気になりました。
夕刻になるとカンタン(左)も活発に動くようになるのか、沢山見つけることが出来ましたし、
シダの葉に産卵中のイカリモンガ(右)もみつけることが出来ました。こんなにきれいでもガなんです。
さて夕暮れ時、よく見ると湿地の周辺をなんか大き目の薄茶色のチョウが時折飛ぶので、
これはもしかして、と久しぶりに網を出しましたが高くを飛びすぎて正体確認不可。
ヤンマでも飛ばないかな、とそのまましばらくウロウロしていると、湿地の上で
ただならぬものを発見!!! なんと憧れのハネビロエゾトンボ!!!
慌てて力いっぱい振った網を、軽々とよけて夕闇に消えていったヤツは、
この割と成果のあがらない遠出を象徴するかのようでした。
来シーズンに向けて、またまた宿題が出来てしまった一日でした。