池田市&神戸北区 〜真夏日にヒカゲを探して〜05.07/18

3連休最終日は、こちらも長らくの憧れであったあるチョウをさがしに大阪遠征。
天気予報は曇りを主張していたのですが、フタを開けると梅雨明け宣言の出るほどの
大快晴であり、秋吉台でヘコたれた身にはまたまた辛い一日となりました。
そのせいか、えらく気の迷ったコトもおこなったので、そちらは続編で…

  @ 大阪府池田市周辺

  
というわけで、まずは池田市のあたりで目星をつけていた里山を探索します。
林の中なのでそんな爆裂には暑くないだろう、と思ったのが浅はかで、
やっぱりじっくり暑い+ヤブ蚊の攻撃が半端なかった(笑
そんななかでも、オトギリソウ(左)やヤブミョウガ(右)などを見つけては撮影。

  
驚いたのは、一部の場所にはムサシアブミ(左)がかなり見られたこと。
感心しながら撮影してると、ふとそばに黒い影。
ドキドキしながら近づくと、目的の某種ではなくてクロヒカゲ(右)でした。

  
その後も歩くと、ハグロソウ(左)や、ニガクサ(右)など、
様々な装いの、かわいい花たちにめぐり合えました。

  
ノコギリクワガタ?のメス(左)も発見しましたが、オスは確認できず。
近くでは羽化不全のアブラゼミ(右)もみました。せっかく成虫になったのに、飛ぶことも
出来ずにこの場所で一生を終えるであろう彼、しばし見てるとすごく可哀想になりました。

  
うろつくと、色鮮やかなヤマモモの実(左)が山のようになっている場所があり、甘〜いにおいが
漂っていました。取ろうとして手を伸ばすとそこにナナフシモドキ(左)が隠れていてビックリ。
写真のどこにいるか、わかりますか?

  
さらにうろつくと、オオセンチコガネ(左)にも会えましたし、路沿いには
清楚なホタルブクロ(右)の花も咲いていました。しかしとにかくヤブ蚊が強烈で、
撮影しようと立ち止まると、その瞬間、腕にビタビタビタッと止まる始末。

  
完全に諦めかけた頃、藪の奥にちょっと雰囲気の違うヒカゲチョウを発見。
これは、とおいかけてみると、目的のクロヒカゲモドキが数頭いました。
おそらく、♂(左)と♀(右)だと思っているのですがどうでしょう。
しかし意外なほど警戒心が強く、なおかつヤブの奥に逃げ込んでしまうので、
撮影できたのはほんの数枚で、それっきり二度と会えませんでした。

東京の町田市の公園で警備員をしてたころ、ある年、クロヒカゲモドキっぽいのが
しばらくいて大騒ぎをしたのですが、撮影も捕獲も出来なずじまいということがありました。
当時の識別能力はイマイチだったので、クロヒカゲの変異個体などだったのだろうと
今では思っているのですが、その後神奈川で記録が出たと聞き及び、
それ以来、一度は会いたい憧れのチョウだったわけです。ビバ、大願成就!!!

  A 神戸市北区周辺

その後、オオヒカゲでも探そうかと思ったのですが、不意に立ち寄った場所で
偶然のいたずらから、えらく気の迷ったコトをしでかして時間がなくなり、最後に来訪したのは
何度目の挑戦になるのか、神戸市北区。そう、狙いはいつものキイロサナエです。

 
さっそく川べりを歩き回りますが、日中の爆裂な陽気から一転、全面的な雲という
天候に蒸された空間には昆虫の姿はまばら。
それでも、ハリギリ?(左)の花や、クルマバナ(右)などをみつけました。

  
長靴を忘れたので、靴のままザバザバと川を歩くと、ダイコンソウのかわいい花(左)を発見。
近くではナガサキアゲハの蛹(右)も発見できて感激ナミアゲハの蛹だったようです

肝心のトンボはというとハグロトンボばかりで完全に諦めきった頃、
ツイと前方からサナエトンボが舞い上がりました。こ、これはっ!!


というわけで、キイロサナエの証拠写真(笑
あっという間に高く上ってしまったヤツはこの世で一番の意地悪だと思います。
まぁ、探していたポイントが悪かったわけではない、ということで次回に期待ですかね。

  
その後もしつこく川べりをさがすと、ふたたびサナエトンボの姿。
おっしゃ、と思うと、今度はオナガサナエ(左)でした。奇跡は再来せず。
羽化のために地上にあがってきたアブラゼミの幼虫(右)を見たあたりで探索終了としました。

というわけで三度のリベンジも空振りに終了。
キイロサナエは因縁のあるトンボで、関東にいた頃、茨木まで遠征してたくさん撮影しまくったら
2週間後にハードディスクがぶっ壊れ、翌年は3度遠征してメス1匹しか撮影できなかったという
いわくつきのシロモノなんです。う〜ん、来年こそはっ!!

〜おまけ〜

  
おまけは、当日の帰路、加古川市某所の路上で拾得した昆虫。
こちらも憧れの昆虫であったヒゲコガネ(左)と、飛べるオサムシ、エゾカタビロオサムシ(右)。
夏の灯火狙いは、やっぱりやめられませんねぇ。

さてさて。
当日昼間の気の迷ったオコナイについては、続編でお届けします。


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