<2> 秋吉台高原 PM編 |
オオウラギンヒョウモンを撮影し終わったあたりで、ようやく空からも雲が消え、
ステキな青空が広がりました。撮影に成功したのもあって爽快感一杯の午後は、
いっさい木影のない夏の草原での灼熱地獄の幕開けでもありました(笑
しばらくうろついて、北のほうにある真名ヶ岳のふもとに到着しました。
名所「帰り水」の周辺をうろつくと、ゴマノハグサ(左)やオニユリ(右)などに出会えました。
近くにはオオキツネノカミソリ(右)も数株ありました。
そして近くで不思議なイナゴ類(右)を発見。模様的にはイナゴモドキなんですが、
こんなに緑色の個体ははじめてみました。正体やいかに。
さらに、オオシシウド(右)の壮大な花や、ササバラン(写真は後程)なども観察できて大感激。
ノギラン(右)もたくさんありましたが、花すでに終わっていました。
さて、ここで気合を入れて真名ヶ岳を登ります。
道中、どこを見渡してもステキな絶景。
この周辺は、HPで秋吉台の植物を紹介されている方に、お奨めのポイントと聞いていたので
かなり期待していたのですが、折からの直射日光がジリジリと体を焼き、体力を奪っていき、
頂上近くで、ギャグではなくマジでぶっ倒れてしまいました。脱水症状&熱中症(笑。
だって、日陰なんて本当に一箇所もないんですもん。
…ということで這うように丘を降りたので、せっかくのお奨めポイントは未踏破に終わりました。
ほうほうの体で長者ヶ森駐車場まで戻って一休み。
真名ヶ岳はあきらめて南下路を取ると、道端にササバラン(左)をたくさん見つけました。
花をアップ(右)で見ると、なんとも不思議なカンジ。
警戒心が強くて近づけなかったのですが、ギンイチモンジセセリ(左)にも会いました。
右もチョウの写真。なにかというと、ナガコガネグもに捕まったジャノメチョウのぐるぐる巻。
嫌がるメスにしつこく求愛中のツマグロヒョウモン(左)や、
ホソバセセリ(右)などにも会えましたが、とにもかくにも日差しがヒドすぎる。
途中から半分モ〜ロ〜として、ただただ歩いていたような気がします。
フラフラになりながら、樹木のあるあたりに到着し、なぜかラミーカミキリ(左)なぞ
みつけたあたりで、「秋吉台科学博物館」に到着。
展示を見つつ休憩しようとイスに座ると、疲労のあまり腰が抜けそうになりました。
しばらく休憩してから、最後は林縁の草地を探索。
早くも野菊の仲間、ヨメナ(左)が咲いていたり、珍妙な格好で大ファンな
アケビコノハの幼虫(右)に会えたりしました。
最後に面白かったのは、イシガキチョウ(左)との遭遇。
トイレの壁に止まっていたのですが、近づくとわざわざ絵になりそうな葉の上に
とまり直してくれた、なかなかの役者でした。近隣のイヌビワは食跡だらけで、
ワクワクしながら幼虫を探しましたが、時期外れのようで空振りでした。
近くでは、なぜか葉の上に出てきていたジグモの仲間(右)にも会えました。
というわけで、今回もかなりの大収穫。
でも、体力的限界というか、生命の危機をカンジそうになった1日でもありました。。
本日の教訓。
日差し対策をキチンとすべし、そしてこんなド真夏の日には草原探索はほどほどにすべし。
この日一日で、人種を疑われるほど真っ黒に日焼けした私の首筋には、
この日初めて焼けた部分がいまだに帯状に真っ赤になっています。早く直さなくちゃ。