但馬の高原にて 〜雨降りの高原植物園編〜05.07/09

先週に引き続いて見事なドシャ降りでスタートしたこの日。
午前中は所用で仕事場を離れられなかったので、午後から勇んで移動したものの、
目もくらむような大雨。そして、鳥取県に抜けてから但馬へ上るルートを選択したところ、
唯一の峠道が土砂崩れで通行止めで、1時間半の迂回をするハメに。
時間もなく、天気も悪いので、目をつけていた高原植物園に遊びに行くことにしました。

 但馬高原植物園 瀞川平

    
というわけで、こちらが高原植物園(左)。
正直、あまりに俗っぽい雰囲気にヤメようかと一瞬思いましたが、急に止んだ雨に
勢いを得て入ってみると、色鮮やかなオオバギボウシ?(右)に迎えられました。

  
野外ではなかなか出会えない植物に合えるのがこういう場所の楽しみ。
というわけでいまだ野外で出会えていない、アクシバ(左)と、ナミキソウ(右)。

  
色鮮やかなクサレダマ(左)も咲いていましたし、
なぜか花の時期にめぐり合えなかったウメガサソウ(右)もようやく見ることができました。

  
トリアシショウマ(左)も咲き誇っていました。
流れにはバイカモ(右)も移植してあり、花も咲いていましたが暗い中で撮影は難航…

  
珍しいものではありませんが、ナツツバキ(左)には小雨時が妙に似合います。
シライトソウ(右)も2株だけ、妙に鮮やかに咲いていました。

  
園内の湿地ではミズチドリ(左)の清楚な花が満開。近くにはヤナギラン(右)も
咲いていました。ハンノキもあったので、ゼフィルス類を探してみましたが空振り…

  
威勢良くて大好きなトモエソウ(左)も咲いていました。
面白かったのはフワフワと飛んではとまる小さなユスリカの仲間?(右)。
白黒の模様が妙にはっきりしていて、飛ぶとまるでダンスを踊っているようでした。

  
さらにしつこくウロウロしていると、ありましたっ!!!
憧れの花、ツチアケビです。マジで感激。
でも、こんな雨模様の日に、木陰に咲く花の撮影なんて、私のデジカメではお手上げ(;”;

  
しつこくウロウロしてふと気付くととっくに閉園時間を過ぎていたので慌てて
外に出て、しばらく周辺の草地を歩き回りました。
すると、ノコギリソウ(左)や、ヤマブキショウマ(右)などの花に出会えて再び感激。

  
草地ではナキイナゴ(左)を発見。様子がおかしいのでよく見ると、菌類に
やられていたようでした。周辺にはウラギンヒョウモン(右)が何頭も飛んでいました。

てなわけで、雨の隙間を縫ったわりには面白い収穫があったな、とホクホクしつつ、
近くの宿で開かれている「兵庫ウスイロヒョウモンもドキを守る会」の宴会に
飛び入り参加。広島のヒョウモンモドキの観察会で突然誘われたのがきっかけで、
ど素人のくせに生粋の蝶屋さんの世界にオジャマしたわけです。
そこで、みなさまの本日の撮影成果を見せていただいて仰天。
あぁ、会社の用事なんてサボってこちらに参加しておけばよかった…

その後も本当にディープな蝶の話、様々な情報、ビョーキといいたくなるほどのこだわりの
撮影話、そして蝶屋世界の裏話まで、本当に味わい深い時間を過ごさせていただきました。
守る会の皆様、ど素人の乱入でお騒がせ致しましたが、本当にありがとうございました。
その中でも、ある方がマジメな顔でおっしゃった、
「70歳まで飛び回るとしても、私にはあと23シーズンしかないんですよね。
その間に憧れの蝶をすべて見れるかなと思うと、やっぱ焦りますよ」
という言葉がものすごく印象的でした。私も頑張らなくては☆


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