但馬の高原にて 〜ウスイロヒョウモンモドキの観察会に参加〜05.07/10

昨日までの荒れ模様がうそのように晴れ間までのぞいたこの日。
昨晩のディープな時間に引き続き、本日はウスイロヒョウモンモドキの観察会に参加。
守る会の皆様の並々ならぬ努力と、残された豊かな自然環境を、
たくさんの出会いとともに、たっぷりと心に刻み込んでまいりました。

 <1> ハチ高原周辺 AM編

     
わりと早朝に起きて、ちょいと酒の残った頭で周辺を散歩。雄大な景色に見とれていると、
早くも守る会のメンバーがパトロールをしているのに出会い、本当に頭が下がりました。
そんな高原で最初に出会ったのは、憧れのスズサイコ(右)。
早朝にしか開かない花なので、バシバシと撮影しまくってやりました。

  
近くの湿地にはオオカモメヅル(左)や、ミズチドリ(右)などが咲き誇っていました。
多分じっくりとさがすと面白い昆虫に出会えそうな雰囲気。

  
しばらくふらつきましたが、風が強くてチョウとかは少な目。
でも、コキマダラセセリ(左)やウラギンヒョウモン(右)などに出会えました。
遊びすぎて、宿に戻ると皆さん朝食を終えられていたので大慌て(笑

  
その後、観察会までの合い間で、近くの峠までゼフィルスを見に行きました。
アイノミドリシジミ(左)がちらちらと舞っていましたが、さすがに近い場所には止まらずに残念。
そのほか、一瞬ですがウスイロオナガシジミを見ましたが、慌てて飛ばしてしまい、
撮影できなかったのが心残りでした。そのかわり、かわいいムシヒキアブの仲間(右)に会えました。

  
その後、ウスイロヒョウモンモドキの観察会に参加。
まずは、ウスイロヒョウモンモドキの生態や保護活動の推移について講義をいただき、
保護のあり方やその難しさなどについて、いろいろと考えさせられました。
その後、ワクワクしながら実際に生息地に出発。

  
道すがら、イナゴモドキ(左)や、ドロノキハムシ(右)などなど、
ささやかながらステキな出会いが続き、気分もドンドン盛り上がってきます。

  
カキラン(左)の本当にステキな色合いの花にも出会えましたし、
バライチゴ(右)の大柄な花も堪能できました。

  
シロシタホタルガ(左)や、アザミで吸蜜中のコキマダラセセリ(右)などにも
会えました。そうこうするうちに周囲の環境がちょっと変わってきたので、ドキドキしていると…


さっそく出会えました。天下の貴重種、ウスイロヒョウモンモドキ様です。
岡山で出会った個体よりひとまわり小さかったのですが、かわいい模様にウットリ。

  
守る会の方々に案内いただきながらまわりを歩き回って、いろんなポーズの本種を撮影。
草刈の時期をずらしたり、密猟防止のためのパトロールを続けたりといった地道な活動が実を結び、
一時期はほとんど見られなくなっていた本種も、ようやく減少に歯止めがかかりはじめたようだ、と
守る会の方が本当に嬉しそうに話していらっしゃったのが印象的でした。

たくさんの方々の本当に真摯な取り組みで護られているこの本当にかわいくて
ステキなチョウを、いつまでもこの場所で見られるように、密採集の中止と、
保護活動へのご理解とご協力を、このHPをご覧になった皆様にもお願いしたいと思います。

  
さらに奥のほうに歩いていくと、テングチョウ(左)やムラサキシジミ、トラフシジミ
などにも出会えました。雄大な景色の中にはカッコウの声が響いており、
休憩場所でおにぎりを出しながら足元を見るとカッコウの尾羽(右)を1枚みつけました。

昼食後も続く、ステキなステキな出会いは続編でお届けします。


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