というわけで、梅雨時のガサガサの第2段です。
車中泊の宿で目覚めると、まぁ見事なドシャ降りでのスタート。
やまぬ雨、こもる湿気、そして草を掻き分けるたびに黒々と濡れ、
ビッタリとまとわりつくズボン。これらの連続技にちょっとシンドい1日になりました。
<1>上月町周辺 |
というわけで最初に来訪したのは上月町。
狙いは、やっぱりゼフィルス系ですが、雨が止まず、寒く、暗い。
それでも林縁ではオカトラノオ(左)や、オトギリソウ(右)などを見ることが出来ました。
カワラナデシコ(左)も見事に濡れぼそっています。
その後もムラサキシキブ(右)など、林縁の花を見て回りますが、
この日はゼフィルスは完全な空振り。まぁ、わりとイイ感じの雨でしたし。
飛竜の滝まで足をのばしてみると、オウギカズラ(左)が小さな花をつけていました。
ちかくではコツゲ(右)の群落をみつけたほか、何種類かのシダ類を観察
しましたが、滝の周りはものすごく暗くて撮影はNG。
ミヤマカワトンボ(左)は雨の中にもかかわらず飛び交っていましたし、
近くではコチャバネセセリ(右)も活動していました。
近くの水田地帯に移動し、少し雨がおさまるとモンシロチョウ(左)が
たくさん舞い始めました。水路ではヤマカガシ(右)も発見。
しばらく撮影してると、軽快してエリ?を広げ始めました。フシギなポーズ。
私は、かねがねからこのポーズがツチノコの正体じゃないかと勘ぐっているんですが…
てなあたりで、雨でも虫は活動しているらしいけど、山裾は撮影に向かないと
結論付け、それならばいっそ、とちょいと走って加古川の池まで移動しました。
加古川市・七つ池 |
久しぶりに来訪したのは、加古川の七つ池。
ウラナミジャノメに会えないかなぁ、と期待したのですが、到着したトタンお約束の豪雨。
というわけで雨の日の七つ池は、それはそれで幽玄な雰囲気。
歩き始めると、さっそくかわいいネジバナ(右)が出迎えてくれました。
嬉しかったのは、ウチワヤンマの羽化殻(左)がいくつも見つかったこと。
もっと足場のしっかりしたところで羽化するのかと思ったら、こんな池縁の小枝なのでビックリ。
よくよく見ると、羽化し損ねたらしいウチワヤンマの死骸(右)も見つけました。
その他にも、オオヤマトンボ(左)や、コフキトンボ(右)の羽化殻多数。
ワタクシ、昆虫採集はしないのですが、羽化殻はコレクションしているので狂喜乱舞しました。
池では、コフキトンボ(左)だけは活発に活動していました。
ある場所では大群(右)も確認。撮影のために近寄ると桜吹雪のように周辺を
飛び交って爽快でした。その他、ウスバキトンボ、コシアキトンボも観察できました。
アオモンイトトンボ(左)も何箇所かで見つけました。
何箇所かで見た面白い光景はこちら。枝の上で休んでるアメンボ(右)。
多分翅を乾かして、これから飛び立つのでしょう。
池縁ではニワゼキショウ(左)がかわいい実をぶらさげていましたし、
メリケンムグラ(右)のかわいい花も見れました。ちなみにどちらも帰化植物。
イシモチソウ(左)もありましたが、雨で完全に横倒し状態でした。
そして驚いたのは季節はずれ?のオオアワダチソウ(右)。本当は、もっと夏ですよね。
と、こうやって探しているうちに大事件発生。
なにげなく見下ろしたアシ原にアオヤンマが一瞬飛んだんです。
大慌てでなにも考えずに、胸まである草地に突撃し、なんとか憧れのトンボの撮影を、
と無我夢中になったのですが、アオヤンマのいた地点に着く直前に豪雨が再来し、
当然アオヤンマは姿を消して、全身ずぶ濡れのバカ一匹が取り残されました。
とりあえず車まで戻ったものの着替えもなく、当然しっかりカゼを引く、と。
後先考えぬ無鉄砲さだけではいけない、というのが本日の教訓ですね。ヘックシ。