西区から東播磨へ 〜水不足の湿地を行く〜05.06/26

土曜日は休日出勤でもないのに久々にガサガサもせずに、
家族サービスでした。といっても嫁子供はいないので親が相手(笑)
名古屋にいる妹宅まで遠出して自宅に戻ったのはなんと朝4時。天気もよくて悔しいので
8時におきてムリヤリ動き回ったけど、あまりの好天気にへばってしまう、そんな1日でした。

 神戸市西区押部谷周辺

  
まず来訪したのは西区の押部谷付近。
まずは溜池のトンボを探そう、とみてみると、近頃の雨不足のせいか、左の写真のように
底の見えている池が幾つかありました。ムラサキニガナ(右)を見たりしましたが成果はイマイチ。

  
水田地帯をうろつくと、ホウネンエビ(左)がたくさん沸いていたり、
キンキフキバッタ?(右)に会ったりしました。でもとにかく暑い。

  
その後しばらく、西区周辺の川べりをひたすら散策。
目的は、キイロサナエ。しかし、惚れ惚れするほどの空振りでした。
ハグロトンボ(左)や、オニヤンマの抜殻(右)などには会えたのですが、
キイロどころかどのサナエトンボ類にも全く出会えず。

  
そのかわり、シマヘビ(左)が悠々と泳いでるのにも出会いましたし、何種類かの
カエルにも出会いましたが、暑さでダウン。すたこら逃げ出しました。
右は何箇所かで見つけた派手な植物。調べると気化種のハナハマセンブリのようです。

東播磨某所

  
しばらくヘコタレれたあとで東播磨の某所まで足を伸ばしました。
ここでは、この季節夕刻ならではの楽しみがあるんです。
さっそくノハナショウブ(左)に会ったりしましたが、こちらでも干上がってる湿地が多数……

  
湿地付近の林縁をウロウロしていると、クチナシ(左)が満開だったり、
色鮮やかなクマヤナギの実(右)に出会えたりしました。

  
とても可憐な帰化植物、キバナノマツバニンジン(左)もたくさん咲いていましたし、
乾きかけの湿地ではハラビロトンボ(右)が多く見られました。

  
そして、湿地の奥でようやく今回の目的のチョウその1に会えました。
湿地性のチョウ、ヒメヒカゲ(左)です。わりと個体数はいるようでしたが、
警戒心も強く、急に雲が出て暗くなったのもあって撮影はイマイチ。
近くではえらくきれいなブルーメタリックのガの仲間(左)にも会えました。

   
近くでは早くもマユタテアカネ(左)も発見。
湿地にはミミカキグサ(右)も小さな花をつけていました。

しばらくうろついていると、長い補虫網をもった人が出現。
「そちらもキマルリ狙いですか?」と声をかけられたので、写真ですけど、と答えると
向こうの水路沿いのほうが多いみたいですよ、と親切なアドバイスを頂きました。

   
というわけで、しばらく粘ってようやくゲットしたのがこちら。
チョウ屋さんには憧れのキマダラルリツバメです。
♂の翅表(左)と翅裏(右)をご紹介。
ここでは樹の上に縄張りを張っている個体が多いみたいでしたが、運良く丈の低い
ササ原に縄張りを張っている個体を発見。メチャクチャ警戒心が強かったのですが、
30分以上粘って、暗くなりはじめたころにようやくアップの写真を撮らせてくれました。

    
湿地ではタチモ(左)や、ホシクサ(右)も花をつけ始めていました。
日が暮れ始める頃、ヤブヤンマが5〜6匹飛び始めましたが、
網を持参しなかったもので撮影はNG。
その後、広い広い演習地の中で道に迷い、薄暗い道を半泣きになりながら
歩きつづけるという毎度恒例のアクシデントも経験してきました。
本来立ち入り禁止なので、案内板ナシ、通行人皆無、そして街灯も一切ナシ(笑

というわけで、最後に駆け込み的にいくつか成果があったものの、
暑い真っ盛りの昼間にはほとんど成果のない一日でした。
やはり体調の整っていない時にはムリしちゃいけないんですかね。
悔しいのでキイロサナエは再チャレンジ予定です。


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