平日がさがさ団? 〜砥峰高原再訪〜05.06/23

「週末ガサガサ団」というタイトルに反して、いきなりの平日ガサガサ報告。
仕事場で、残業時間の扱いの諸事情により、半休を取ることになったためです。
それならば、がさがさに出かけなくてはもったいない。
ということで、雨模様の空も気にせず、砥峰高原に再訪してまいりました。
狙いは当然、ヒラサナエ。そううまく行くはずもないと自分で笑いながらの突撃です。

 神崎郡 砥峰高原

   
というわけで砥峰高原に到着したのは朝9時前。まだ全面的に霧がけぶっておりました(笑
歩き始めるとすぐに、サナエトンボらしき影。これはっ!!、と大興奮しながら
かけつけてみると、オジロサナエ(右)でした。あぁ、まぎらわしい。

  
ウツギ(左)の白い花が満開の湿原周辺を歩くと、前回と同様に
ニシカワトンボ(右)やシオヤトンボが飛び交っています。

  
ススキの葉上では奇妙な形をしたクロトゲトゲクロルリトゲトゲだそうです(左)を見つけました。
そうするうちにこの日最初のびっくりに遭遇。コキマダラセセリ(右)です。
そう珍しい種類でもないのでしょうが、私にとってははじめてみる、憧れのチョウでした。

  
湿地には咲きかけのミズチドリのつぼみ(左)もポツポツあります。花が咲く頃が楽しみ。
ウロウロしていると、ふいにすぐそばの潅木からモズが飛び立ちました。これは、と思って
のぞきき込むと、やはり小さな巣の中に卵が5つ(右)転がっていました。

  
なぜか脱皮中のキリギリスの幼虫(左)にも会えました。見つけた頃はちょうど殻から完全に
抜ける頃で、5分くらいしてもう一度見ると、薄色の体でもう活動し始めていました。

  
あまり人のこなそうな辺りを歩いてみると、ここでもトキソウ(左)に会うことが出来ました。
驚いたのは一株だけみつけたコキンバイザサ(右)。咲いているのを見るのは初めてです。

  
そのあとしばらくウロウロすると、水路沿いにオタカラコウの葉がある場所を発見。
「こんな場所にとまってたりするんだよなぁ」と思いながら、よく見ると本当に
サナエトンボの仲間が止まっていたので仰天。
この日唯一見ることが出来た、憧れのヒラサナエ(♂)でした。
近づくとすぐに飛びましたが、粘りに粘って数カット撮影に成功!!!

  
近くではハッチョウトンボ(左)も見ることが出来ました。何度見てもついついカメラを向けてしまいます。
そしてなぜか真昼間なのに、ゲンジボタル(右)には3回も会ってしまいました。

   
その後、時間もなくなったので帰路に着きましたが、途中の福知山渓谷で
岩場の花にしばらくつかまってしまいました。まずはいくつも咲いていた
ヤマアジサイ(左)と、一株だけ見つけたバイカウツギ(右)

   
アカショウマ(左)や、イヌトウバナ(右)などの花にも出会えましたが、
かなり暗くなってきていた&沢沿いの風にゆれていたので撮影には難儀しました。

    
この日最後の超特大のビックリはこちらの黄色い花2種類。
サワギク(左)と、なんとアオヤギバナ(右)です。
特にアオヤギバナは、岩場にだけみられるかなりの貴重種で、なおかつ本来は
秋のそれも遅くに咲く花なハズです。狂い咲きなのでしょうか。

というわけで短時間ながら中身の濃い時間を堪能できました。
いやぁ、たまにはこうやって半休を取って、こっそり「平日ガサガサ団」、
やってみるのもよいかもしれませんね。


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