神奈川県丹沢山地大山<2>PM編 |
というわけで午前中に続いて歩き倒した大山・午後編。
しばらくは下り道で、花も多く、心躍る散策となりました。
ステキな出会いは次々と待っています。
まずは白い花2点。キクザキイチゲ(左)とカントウミヤマカタバミ(右)
しばらく歩くと、今回の目的その@に出会えました。シコクスミレ(左)です。
地元兵庫では絶滅寸前の状態の、白く可憐なスミレ。
しばらく歩くとアカネスミレ(右)にも会えました。
ヒョロリと伸びた不思議な雰囲気のナツトウダイ(左)もありました。
右の花はヤナギとかに似た雰囲気ですが、名前がわからず現在調査中。
他にもヤマルリソウ、クロモジ、ミツバウツギ等々沢山の花に出会えました。
途中でシカの食害よけでしょう、若木を金網で囲っているのが印象的でした(右)。
そのままズンズンと下っていくと、やがて車道に出ました。
コースマップを見ると5時間のコースを、4時間弱で走破した計算。
ところがここで重要なことに気付いたんです。
コースマップだとそのまま日向薬師のバス停から帰ることになっていたんですが、
今回私は車で来ているので、この急坂を戻らなくてはいけない!!!
自分のバカに感嘆しつつ、もう一カ所回りたいポイントもあるので
大急ぎで坂道を、もうただひたすら登ります。
最初はそれでも道脇の生きものをみる余裕があったのですが、
最後は急登坂にゼェゼェ言ってしまって余裕ナシ。
それでも途中でオニシバリ(左)が若い実を沢山つけているのをみつけたり、
ヒガラ(右)が3mほどの至近距離で巣材の羽を集めているのに出会ったりしました。
そして、戻ってきました。駐車場。
な、なんと、2時間で往路を走破した計算になります。膝はもうガクガク。
しばらく休憩していると、目的の花Aに出会いました。ヤマトグサ(左)です。
地味ながら日本特産で、これでも花が咲いている状態なんです。
周りにはミヤマネコノメ(?)らしき個体(右)もポツポツありました。
神奈川県丹沢山地鐘ヶ岳 |
最後にやってきたのは、すぐ近くの鐘ヶ岳。大山でフられてしまったある花が目的です。
ただ、すでに大山で大層時間をとられた後で移動した上に、登山口がとても
わかりにくかったという理由で登り始めたのはすでに夕刻。
ガクガクする膝にカツを入れながら急坂を登る羽目になりました。
道中に花は沢山あったのですが、カントウカンアオイ(右)などを撮影した程度で、
後はひたすら先を急ぎました。
目的の花というのは、シロバナハンショウヅル。
過去にも何度かフられているので一度見てみたかった花で、この山では群落が
見事だと書いてあったので来訪したのですが、いくら歩けどそれっぽいものがありません。
探すほどに、いつの間にか山頂まで制覇してしまって大笑い。
これは時期が間違っていたかと諦めながら別コースで下山していると…
あ、ありましたっ!!!
といっても見つけれたのは1ヶ所だけでしたが、可憐なシロバナハンショウヅルを
たっぷり堪能できました。やはり清楚な雰囲気が想像以上にステキでしたが、
すでに暗くなっていたので写真はイマイチにしか撮れませんでした。
無事撮影し終わると、チ〜ンとレジの鳴る音が頭の中で響いて、
体力の残高が¥0になり、そのまましばらくぶっ倒れてしまいました。
起き上がって遠くを見渡すと見事な景色。
見惚れつつ、痛む足を引きずりながらなんとか下山しました。
今回のゴールデンウィークで、もっともムチャして、もっとも体力を使い切った一日でした。
しかもよく考えたら昼食抜き。
というわけでそのまま、昔のいきつけの焼肉食べ放題店に突撃したら、
満腹になる前に強烈な眠気に襲われてしまい、店に損害を出してやるという
当初の意気込みには程遠い状態ですごすご退散。
しばしの仮眠の後、フラフラと山梨方面に移動し、河口湖湖畔に寝床を定めると
本当に沈み込むように寝てしまいました。