ゴールデンウィーク遠征編〜6日目:関東花探索D〜05.05/04

山梨県御坂山

残り2日となった本日の舞台としてセレクトしましたのは、山梨県の御坂山。
スミレ類などの春の花の宝庫として結構有名なポイントです。
本当は信州の山にでも行こうと思ったのですが、アマノジャク根性が出たもので(笑。
というわけで、例によって早朝7時前から登山を開始しました。

  
というわけで今回歩くのはこちらの「河口の森」、そう河口湖のすぐ近くです。
歩き始めてすぐ、目の前の木で何かが動いたのでよく見ると、これがかわいいニホンリス(右)。
恥ずかしがりやらしく、遠くから1枚撮影しただけでどこかへ去っていかれました。

  
歩くほどに、さっそくステキな出会いが次々と続きます。
まずは物静かな白い花というあたりで、ヒトリシズカ(左)と、ハルトラノオ(右)。
#クリンユキフデだそうです。Mさんありがごうございます!

  
ワダソウ(左)とヒゲネワチガイソウ(右)の兄弟にも会えましたが、
なぜか今回はワチガイソウは欠席で、3兄弟にはなりませんでした。

  
急坂の登坂は、昨日痛めた足にはなかなかコタえますが、
こうも次々と面白い出会いがあると足を休める暇がありません。
不思議な雰囲気をかもし出すシロバナエンレイソウ(左)と、まだつぼみだったオオバユキザサ(右)

  
そして、なによりもこの山の最大の魅力は可憐なスミレたちとの出会い。
まずは葉の面白いエイザンスミレ(左)と、色鮮やかなアケボノスミレ(右)。

  
白い花の清楚な雰囲気のマルバスミレ(左)。
そして、わりと珍品かな、ケタチツボスミレ(右)もありました。タチツボスミレの
茎や葉に毛の多い品種ですが、写真でもよく見たらわかるかな?

  
まだまだ面白い出会いは続きます。
立派な実をつけていたベンケイソウらしき植物(左)にも会えましたし、
ブナ(右)の樹もポツポツと花をつけていました。

  
頂上に近くなると、今を盛りと咲き誇るトウゴクミツバツツジ(左)や、
マメザクラ(右)などに何度も出会い、そのたびに溜息がでます。

  
春の花の代表といえば、こちらではないでしょうか。
というわけでカタクリもほんの2〜3株だけまだ健在でした。
近くではかわいいセンボンヤリ(右)の花も咲いていました。

  
そんなこんなで楽しんでいるうちに山頂近くの分岐点に。
こちらには現在休業中ですが、御坂茶屋(左)があります。
右はそのすぐ近くで出会った、色鮮やかなハムシの仲間。名前は調査中…
→ルイスクビナガハムシらしいです


ええぃ、ひかえおろう。
どうですか?このステキ過ぎる展望。もはや解説は不要でしょう。

  
分岐点から山頂までは、坂がきつくないのでわりとすぐでした。
途中でも、花芽をつけはじめたマイヅルソウ(左)や、コキンバイ(右)の大群落などに会えました。

   
山頂は林の中なので、ちょっとした碑がある程度。
碑の周りにヒオドシチョウ(左)がテリトリーを張って、しばらく見てると日光浴をはじめました。
右はそのそばにあった看板……う〜ん、主張したいポイントがよくわからんぞ(笑

  
本当はこのまま三ッ峠方面にも抜けれるのですが、なんだか
見落としたものが多い気がして元の道を戻ることにしました。
するとオオカメノキ(左)をはじめ、やっぱりたくさんの見落としを発見。
右は柔らかいステキな雰囲気の若葉ですが、名前は不明。

  
しばらく歩くと、ふいに足元に黄色い花。
ありました!!! ヒメアマナです。
産地の限られている貴重種。本来は河畔などにあるのですが、ここでは
ちょっと湿った程度の草地にポツポツと見られました。

  
大収穫に気をよくしてまわりを歩き回ると、細かく分岐した葉が特徴のヒゴスミレ(左)が
わりとたくさんありました。こちらもわりと珍品かな?
ヒナスミレ(右)もありましたが、こちらはすでに花が終わっていました。

  
まわりにはカラマツ(左)が多く、色鮮やかな若葉を伸ばしています。
その下にはルイヨウボタン(右)が小さな花芽をつけつつありました。

というわけで、てんこもりの収穫にホクホクしながら、そして
さらに沢山の収穫を再度手に入れつつ、来た道を下ります。
この日もうっかりしていたので朝も昼も買い忘れたままでしたが、
まださらなる出会いがあるかもしれない、ということで
そのまま一路隣接する三ツ峠まで車を走らせることにしました。


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