渡良瀬遊水地Bリトライ編 |
この日もスタートは散々でした。
夜中の2時半、完全に爆睡していると、栃木県警に叩き起こされて職務質問。
「警官としては心配になるから、きっと他の警察官がまた起こすと思います。
だからゆっくり寝たかったら素泊まりでいいから宿をとってください」
…うん、スタートがイマイチだときっと終わりがいいんだよね、と
自分に言い聞かせながら、早朝6時から渡良瀬遊水地にリトライです。
堤防から見渡すと渡良瀬遊水地はさすがに広大な景色。
様々な人々の憩いの場ですが、朝日を浴びて雄大な
気球が沢山浮かんでいく景色には少しビックリしました。
ちょっと奥のほうにある水路沿いの道に狙いを定めて探索開始。
すると、数メートル四方ものトネハヤナスリの大群落(左)にいくつも出会いました。
あるところにはあるんですねぇ。びっくり。
そんな湿地をじっくり見てると、キンヒバリの可愛い幼虫(右)にも出会えました。
しばらく歩くと、抽水植物の豊かな浅い池にでくわしました。
これは湿生植物に期待が持てそうだ、ということでじっくりとまわってみると、
ツボスミレ(右)をはじめとする様々な植物に出会えました。
そして、出会えました。開花中のエキサイゼリ(左)。
結構株数はまとまっていたのですが、まだ茎が伸び始めの雰囲気でちょっと残念。
でもきちんと白い花をつけていました。アップでも撮影(右)。
しばらくうろうろして湿生植物を堪能した後で、第2調整池に移動。
ただただ広大なアシ原の雰囲気にちょっと感動しました。
こちらでは可愛いアリアケスミレ(右)にも出会えました。
アップで見ると結構可愛いイヌナズナ(右)。
左はそのすぐ近くで頑張って巣づくりをしていたキアシナガバチの女王蜂です。
ノニガナ(左)の黄色い花や、ヤセウツボ(右)の不思議な花にも出会えました。
他にも花は多数。近くからチュウヒが飛び立ったり、
オオジシギらしきシギが飛び立ったりとなかなか楽しい時間でした。
最後に第3調整池にもまわってみると、こちらもびっしりとトネハナヤスリの
大群落があったりしておどろきました。
中にはこんな大きな葉っぱも(左)。多分ノダイオウの葉なのでしょう。
大興奮しながら歩いていると、オオタカ(右)が一羽すぐ近くの鉄塔に泊まりました。
数十メートルってところ。もう少しマシなレンズならドアップで撮影できるのに…
しかし、本当にいろんな自然を堪能できた渡良瀬遊水地でしたが、
少し気になったのは、チョットした池には必ず釣り師がいて指定席ができていること。
まぁ、一部の人にとっては、水面=ヘラブナ以外の何者でもないことは重々承知してますし、
ブラックバスでないだけよいのかもしれませんが……
右は数箇所で見た、わりと面白い取り組みだなと思った「ゴミよけトリー」。
立て札ではなく簡易型でも鳥居を作るとゴミが捨てにくい、というのはアイデアですよね。
まぁ、とにもかくにも、本当に雄大な自然を堪能できるステキなスポットでした。
しかし、問題点があるとすればあまりにも広大すぎる!!!
もう少し土地感なり詳細な情報がなければと痛感しました。
しかし、季節を変え、必ず再訪したいと思います。
次はいつか、マイヅルテンナンショウの咲く頃に!!