ゴールデンウィーク遠征編〜3日目:関東花探索A〜05.05/01

千葉県成東町・成東食虫植物群落

渡良瀬遊水地を離れ、一路南に進路を取ります。
目的地は…とりあえず房総方面。この日は午後から雨との予報で、
実際に渡良瀬遊水地を離れる頃には、いつ降ってきてもおかしくない曇天。
というわけでまずは下見を兼ねて、なつかしのポイントを再訪しました。
国定天然記念物にも指定されている、成東食虫植物群落です。

    
この場所はわりと狭いのですが、きちんと整備されていて、ボランティアの方々による
維持管理や案内も行われているため、環境が良好に保たれています。
とはいえ、こちらの植物にはちょっとじき外れ。今のメインはハルリンドウ(右)で、
可憐なブルーの花を咲かせていますが、すでに葦毛湿原でたくさん見ているので…

 
一応食虫植物の類も見られました。トップバッターのイシモチソウ(左)は割と
背丈が伸びてきていましたが、コモウセンゴケ(右)は本当に小さな芽生えの段階。
モウセンゴケやミミカキグサ類はまだ姿がありませんでした。

  
ちょっと期待してきたらやっぱり出会えたのはコハナヤスリ(左)。
トネハヤナスリに続いてかわいいハナヤスリ類との出会いです。名前にたがわず
ミニサイズで、胞子葉の出ている固体は割と少な目でした。
撮影をしていると、なぜがおなかのでっぷりふくれたニホンアカガエル(右)にも会いました。
おやおや、産卵は2月頃のはずですよ…

千葉県光町・干草沼

成東町を離れると、少し雨がぱらついて来たので、しばらく雨宿りをしてから
すぐ横の光町に移動。こちらも2年ぶりのポイント、干草沼です。

  
こちらの干草沼は知るひとぞ知るトンボの名所で、
関東特産のオオセスジイトトンボやオオモノサシトンボの多産地。
今回の来訪の目的はアオヤンマ。でもちょっとさすがに小雨がぱらついて
トンボは期待できない雰囲気なので、とりあえず軽く下見。

  
歩いているとオオバン(左)をはじめ、コガモやタシギなど沢山の野鳥に出会えました。
ちょっと面白いのはスクミリンゴガイの卵(右)が何箇所かであったこと。
外来種のいわゆるジャンボタニシですが、妙に色鮮やかな卵でしょう?

  
湿地をじっくりとまわっていると、ショウブ(左)の花をはじめ、いくつかの
面白い湿生植物にも出会えました。
そして、ここで最初に出会ったのはまだちょっと未熟なクロイトトンボ(右)。

その後、ちょっと雨が強めになってきたので、退避して休憩。
ここの本格的な散策は、明日、雨が上がってからと決定いたしました。

 ところが…
実はこの2日近くに銭湯が見つからなかったので諦めて寝る日々を繰り返してましたが、
本日の湿気でちょっと我慢が限界になり、風呂を探してさまよったんです。
しかし、そこはド田舎。すぐに見つかるはずもなく、あてどなくさ迷ううちに、
ついに銭湯を見つけたときは相当遠くまで移動してしまいました。
そこで地図を見ながらしばし熟考。
あ、アオヤンマ狙いならこっちもあるじゃない、ということで
行き当たりばったり、ひょろり風の吹くまま印西市某所の溜池向けて移動してしまいました。

というわけで、今回干草沼の探索はこれだけなんです。チャンチャン。


次へ⇒

topへ⇒