渡良瀬遊水地@AM編 |
今回の旅の最北目的地はこの渡良瀬遊水地。
広さ33haの広大な施設は、広大な湿地を作り上げ、他の場所
ではめったに見れないような生物を育んでいます。
そんな中にあるいくつかの湿生植物が今回の大きな目的。
というわけで広大に広がる湿原。
ちなみにこの遊水地、埼玉・群馬・栃木・茨城の4県のちょうど
境目にあるので、そこら中に県境を示す看板が立っていて、
なかなか愉快な場所です。
とりあえずはポイントもなにもわからないのでひたすらウロウロとうろついてみると、
湿地には一面にカサスゲ(左)があったり、ゴツイふんいきのヒレアザミ(右)が咲いていたり、
早速盛り上がってきます。
なにぶん広大すぎるのでポイントも分からずウロウロしていると、ところどころに
ノウルシ(左)が群落を作っています。のんびり歩いているとチュウヒ(右)が飛んでいて
あぁ湿原に来たんだなぁと実感させてくれました。
やがて、ヨシ焼きの跡が目立つ場所に到着しました。渡良瀬遊水地は一面の葦原に
なるんですが、春先にヨシ焼きをすることで環境を維持しているんです。
ということはこのあたりに目的の花があるかな、と見ると…
ありました。トネハナヤスリ(左)です。花じゃなくてシダですが。
まだ出始めの雰囲気でしたが、探すと胞子葉を伸ばした個体も見つかります。
そして右は斜面で偶然見つけたマイヅルテンナンショウの芽生え。
こちらも超貴重な植物で、実は出会いをドキドキ期待していたのですが、
いかんせんさすがに早すぎた様子。これでは花は6月頃でしょうか。
葦の芽生えが一面に広がる広大な敷地を、とりあえずメクラメッポウ
歩いてみると、ゴマギ(左)が白い花を誇らしげに咲かせていたり、
アマドコロ(右)が清楚な花を咲かせていたりと、ステキな発見が続きます。
そこら中で大声で「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴いているのはオオヨシキリ(左)。
ワタシのデジカメの望遠ではこの程度にしか近づけませんが、個体数はかなり
多い様子でした。そのほかにもコヨシキリ、セッカ、ヒバリなどはたくさん
見ることができました。
湿地を歩き続けると、こちらも貴重種、チョウジソウ(右)も花芽をつけていました。
と、ここでちょっとした大問題発生。
そろそろ10時ごろかな、と携帯電話で時間を確認しようとしたときのことです。
ズボンの後ろポケットに入れたはずの携帯電話を捕ろうとすると、手ごたえがない。
あわててポケットに手を突っ込むと、なんと指が突き抜けます。
あぁ〜〜〜!!!
穴があいてるぢゃん!!!
ケータイ落としたっ!!!
というわけで、これが問題の穴。
昔から小さな傷はあったのですが。どこかで引っ掛けて一気に破けた様子。
これは落ちるわ。
といってもすでに4時間近く広大な湿原を、それもメクラメッポウ歩き続けて
いるので、どこを探していいのか、大海原に浮かぶヤシの実を
探すくらいの困難さ、というか事実上ムリ。
それでも3時間近く探し続けて、クタクタになって諦めたのは午後1時でした。
しかたないので、近くのうどん屋でDoCoMoショップの場所を訪ねて、
機種変してもらったのですが、ワタクシ少し前に機種変したばかりなので、
10ヶ月以下での機種変って目ぇむくくらい高くてびっくり。
どうしようと悩んでみたら、よく考えたら車の中に古い携帯を積みっ放しと
気付いて、カメラのぶっ壊れた古い携帯を再登録してもらいました。
とんだトラブルだこと☆
というわけで、遊水地でパート2をはじめたのは午後3時なんです。