オオサンショウウオ探し〜1日目〜 05.04/17

警備員時代の友人が、関東から遠路はるばる遊びにきました。
といっても目的はもちろん関西の生き物探し。
リクエストはオヤニラミ、チョウセンイタチ、オオサンショウウオ。
というわけで、オオサンショウウオで有名な生野の黒川渓谷に行ってみました。

生野町黒川渓谷

  
というわけでやってきました黒川渓谷。
ダム湖の上下に続く流れはとても水清らかなるステキな雰囲気で、
上からのぞくと沢山の魚が見えます。
その流れの中にイシガメをみつけた友人はさっそく水中写真の撮影に。
寒い中、ウェットスーツで沢に潜る姿はステキでしたが、撮影は禁止されてしまったので、
本人に許可なく彼の撮影機材を披露(右)。う〜ん、私と違って本格派。

  
というわけで水中撮影機材も、ウェットスーツで潜る根性も持ち合わせていない私は
その間にまわりの林をめぐります。
左は路傍に咲いていたミヤマキケマン。右はかわいいコチャルメルソウの花。

  
路傍にはほかにもいろいろな植物が見られました。
左はシダ類の胞子葉(名前失念)。右はキイチゴの仲間、ナガバノモミジイチゴ。

ひとしきり水中撮影にいそしんでいた友人は、イシガメのほか、
カワムツやムギツクなどを観察した様子。
すっかり冷え切った体で、それでもしばらく今宵のために川の下見を続けていましたが、
渓谷の一番奥に温泉を発見、体を暖めに行ってしまいました。
お風呂嫌いの私はその間も再度沢の植物探しに。

  
渓谷の先端部にある、ダムの下の小さな沢を歩いていると、大きな魚影。
これはアマゴかサツキマスか、とドキドキしてみるとニジマス(左)でした。がっかり。
でもその沢沿いには野生のワサビ(右)をはじめとした花が沢山見られました。

  
満開に開いていたミヤマカタバミ(左)や、白い花の可愛いシロバナネコノメソウ(右)などにも
出会えて大興奮。う〜ん、温泉に浸かってる場合じゃないですよ。

  
まだまだ面白いものは続きます。
左はハクサンハタザオの小さな花。右はヤマエンゴサクの色鮮やかな花。

やがて温泉からあがってきた友人と合流。
今晩の下見にと数箇所で偵察した後で、友人は再度ウェットスーツ
(今度はドライスーツという強力版)に着替えて川に。
アマゴ狙いということで、見ていると早速数匹見つけたようで大興奮。
私はもう一度川沿いの散策にスタートします。

  
面白かったのは、ミツマタ(左)の大きな群落が何ヶ所もあったこと。
和紙の原料として有名ですが、この時期本当にユニークな花をびっしりとつけます。
渓流沿いにはヒュウガミズキ(右)の立派な株もあって驚きました。

さて。
そうするうちに夕陽も傾き、やがて暗闇があたりを支配します。
そろそろ夜行性のオオサンショウウオも活動をはじめるだろう、
ということで川に入って探し始めると、これが意外なくらいたくさんいるんです。
石の脇でじっとしてるとつい見過ごしてしまう色合いなのですが、
かれこれ2時間ほど歩き回っていると、10匹以上は見れたでしょうか。

  
というわけで、次々と水中写真にチャレンジする友人の横で、私もチャチなデジカメで撮影。
流れのある場所にいるので、波ばかり写ってなかなかまともな写真は撮れなかったのですが、
それでも数枚撮影に成功しました。

満足しながら引き上げつつあると、遠くにフクロウの声響き、
満天の星空が降り注ぎます。
突然目の前からコノハズクらしきものが飛び立ったりと
最後まで大興奮の一日でした。

この後、実は栗栖川上流に戻って、友人はオヤニラミの撮影をしましたが、
私はもう撮影する欲もない状態だったので、写真はナシ。
また明日の楽しみにとっておくことにしました。


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