西播磨・早春を探す旅 05.03/21

3連休最後の日は、西播磨で早春の花を探す旅に決定。
結局出会えていないセツブンソウを探しに、まずは飛竜の滝にと決定し、
早朝から動こうと気合を入れて、前日は近くで車中泊。
……ところが3月の山地の夜の寒さをなめちゃァいけない。
冷え切ったからだが動かなくなって目覚めると気温は-7℃でした。死ななくてよかった……

@佐用町・飛竜の滝

というわけで朝一番でやってきたのは飛竜の滝。
この滝付近にセツブンソウの群落があると聞き込んだのが今回の大きな目的でした。

  
というわけでまだ光の十分に差し込まない頃、飛竜の滝に到着。
相変わらずステキな流れですが、冬の早朝に来るとあまりにも寒すぎることが判明。
まずはこの時期にも見られるシダ類などから探求をはじめます。
右はヒロハノヤブソテツ。わりとレアモノなんですが、ここではそこら中にありました。

  
この滝はシダ類の宝庫としても有名で、本当に沢山の種類が見られます。
右はカタヒバ。左は多分ヒメカナワラビ。
いずれもかっこいい形のシダです。

  
まだまだほかにも面白いシダがあります。
左は一面に咲いていたチャセンシダ。右は見つけてびっくりハコネシダ。
毎年冬になると「今年こそシダを勉強しよう」と思いつつ、サボりっぱなしの私には
判別のつかないシダ類もたくさんありました。

  
一番驚いたのは、きれいに模様の入ったハカタシダ(左)がいくつもあったこと。
付近のキジョランを見てみると小さな小さなアサギマダラの幼虫(右)も見つかりました。
ちなみに自宅飼育中のアサギマダラは現在ほとんど終齢幼虫。
うっかり室内で飼育してしまうとこんなにも成長が違うんですね……

  
ほかにも面白い植物は沢山ありました。
左はこんな顔してけっこうレアモノのコツゲの葉。
右はカンアオイの仲間、ミヤコアオイ。これでも葉の付け根に花が咲いているんですよ。

  
花の咲いているものもありました。
左はあちこちに咲いていた白い花。多分コショウノキだけど、いまいち同定に自信ナシ。
左は滝のすぐ近くに数株だけ咲いていたユリワサビの花。

さて、目的のセツブンソウとか、早春の花は? といいますと、
写真が掲載されていないことからご推察ください。
次回はきっともっと沢山の花を見つけてやるぅ。

A 三日月町某所

次に訪れたのは三日月町某所。
別に保護上の配慮とかそんな理由で場所を秘すわけではありません。
本当は別の場所に行く予定が道に迷い込んだので場所が特定できないだけです…

  
というわけで、たどりついたのは携帯の電波も届かない山奥の、小さな沢沿い。
ここからぐるっとまわれば、栗栖川減流域にいける…予定でしたが、あとで地図を見てみると
なんだか全然違う場所を歩いていた様子。
でも、アブラチャンの花(左)や、テングチョウ(右)など、ステキな出会いがありました。

  
びっくりもいくつもありました。
左は沢沿いの折れた枝に着いていたカヤラン。夏ごろにはステキな花を
咲かせてくれそうな様子です。…もっとも再訪できればの話ですが。
右は同じくランの仲間で、多分ミヤマウズラの葉。
空中湿度の高そうな沢沿いの林はこれだから楽しいんです。


最後に、だめもとで林道を車で走行してみました。
栗栖川源流部にある林道へ続く道を探しての暴挙です。
道なき道といいたくなる道をひたすら走ると、突然、目の前に大量の倒木。すなわち行き止まり。

無理やりバックで数百メートルも戻り、ようやくUターンをしてみると、
今度はぬかるみにはまり込んでにっちもさっちも行かなくなってしまい、
挙句の果てにオーバーヒート。
無謀な挑戦も程々にせねば、と痛感しつつ、
なだめすかしつつようやく悪路を突破したころには夕陽が沈みつつありました。
栗栖川源流への挑戦は、また機会を改めてですね。


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