関東の友人が引越しをするので、手伝いに行くのがメインの目的…
とはいいながら時間が取れることが判ったのでウキウキとフィールドガイド類を
めくって、昨年までに見損ねた早春の花達をめぐるツアーを企んでしまいました。
@八王子市某所 |
夜行バスで東京に向かい、早朝6時に新宿着。
早速一路向かったのは八王子の片倉城址公園でした。去年まで結局
見にいけなかった天下の珍品、カイコバイモが目的です。
片倉駅を降りてしばらく市街地を迷いました。
そんな間にも、見事に咲き誇ったシュンランの花(左)や、シデコブシの花(右)を見つけて、
気分はだんだん盛り上がってきます。
到着した片倉城址はなかなかよい雰囲気の里山が広がっています。
カタクリの花が有名らしいのですが、さすがに朝が早すぎてうなだれたまま。
アズマイチゲやアマナなどを観察しつつ、水辺に下りるとリュウキンカ(右)が咲いていて
かなりびっくりしました。
しばらく花を観察していると、結構カメラを持った年配の方々が多く来訪されます。
自然観察会らしき一行の姿も。
しばらくするときれいな晴天になり、一面のカタクリも見事に咲き誇りはじめました。
意外な出会いも結構ありました。
左は沢で咲いていたヨゴレネコノメ。右はすぐ近くの民家脇で見事に咲いていたショウジョウバカマ。
しかし、目的のカイコバイモはなかなか見つかりません。
と、三脚を低く構えたプロ風味な方を林道で発見。レンズの先を追ってみると…
あった〜〜!!!
可憐なカノコバイモが5〜6株だけ咲いていました。
わりとコバイモ狙いの方は多く、次々とカメラを持った方が来るので、
隙間隙間でタイミングを狙って十数枚ほど撮影。
QV-8000SXの特技を生かして、花の内部の撮影もしてみました。
そこで伺った話では、山梨の産地もほぼ壊滅状態で、現在確認されているのは
この公園の、ごく一角にあるこの個体群だけとのこと。
本当に本当に貴重な花を観察できたことを神に感謝しました。