下野・東山公園橋上手
今回2回目となる『出張』は揖保川本流。よく考えたらここのところ本流とは長い間 ご無沙汰しているので、「たまにゃ顔出さんとひがむかな」などとつぶやきつつ、 図書館に寄ったついでに最寄の河原まで足をのばした。

適当なところから護岸をよっこらと乗り越えて河原へと降りる。ノイバラからむヤブを越えると ごろた石だらけのステキな川辺。子供の頃ボロ網片手に走りまわった記憶がよみがえる。
数歩も歩かないうちにオオカワトンボが姿をあらわした。石ころの上をおっかなびっくり歩く 僕をバカにするようにヒョイっと飛び立っては少し向こうに止まる。ほんのすこしだけムキに なったとたんに右足が沈水。母親のコバカにしたような顔が脳裏を掠めた

あわてて川岸のヤブを踏みしめながら進むと、目の前をふと小さな影。羽化直後の オジロサナエだ。すぐにヤブの奥に消えてしまったが、進むほどに数度出会うことができた。 今朝は良い天気だから、数時間早く来ていたら羽化中の個体が見れたのだろう。ヤマサナエも 2度ほど見かけたが、いずれも羽化殻は見つけることが出来なかった。
そのまま進むと、ふいに力強い影。アオサナエだ。清流に住むダークグリーンのサナエトンボ。 サッと飛び、少し向こうの石の上に油断なくなわばりを張っている。両足を水浸しにしながら ゆっくりと近づくと、あと一歩というところでツイと飛び立ち、数メートル移動する。 汗まみれ、水浸しになりながら、なんとか数カットだけ撮影できた。

少し上流の砂地でしばらく休息。護岸と岸の間に小さな流れができていて、カワジシャの 白い花が花盛りだ。よく似た青っぽい花も目立つ。おそらくオオカワヂシャというやつだろう。 ぼんやり花を見つめながら、ようやく成果を実感する。ホームグランドである栗栖川で 達成できなかったのは残念だが、今回の大目的である「サナエトンボ」を満喫できた。
確認でいた種類の差は河川の規模の差なのだろうか。今後の探索の大テーマになりそうだ。


○確認した主な生物○
ハクセキレイ・コサギ・アオサギ
アオサナエ・ヤマサナエ・オジロサナエ・オオカワトンボ
カワヂシャ・オオカワヂシャなどなど
HDD破損によりデータがトんでおり、あいまいな記憶に基づく部分があります

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