◆宮内・青少年文化センター周辺
今回の「がさがさ団」も、最初はまず『出張』から始まった。毎回そうだが帰省時には地元の 図書館に寄ることが多く、そのまま活動開始となるからだ。
久しぶりに立ち寄った図書館で、なんと『フィールドガイドブック 新宮の自然』なる書物を発見。 即座に購入を決意し、予約をする。いずれは「がさがさ団・フィールドブック」を作ってやろうなどという 誇大妄想があったが、先を越されてしまったようだ。むむ。

すぐ近くの天満宮まで急坂を自転車で上り、今回の「がさがさ団」は開幕した。
キョロキョロしながら自転車をこぐと、路上から鮮やかな橙色が舞い上がった。ヒオドシチョウだ。 すぐそこにおりて日光浴を始めるが、カメラ片手に近づくとあと一歩という距離で舞い上がる。 実にイジワルな性格だ。
しばらく追いかけたあと、息を切らしながら路傍を見上げると鮮やかなピンクのモチツツジが 微笑むようにこちらを見ていた。

さらに急坂を登って青少年センター脇へ。建物の横では水路になっているが、奥にはほんの 小さな沢になっている。浅い水路ではカラスアゲハが水を吸っていた。緑色の光沢がハッと するほどきれいだ。そのままゆっくり奥に進むと未熟なモノサシトンボが草間から現れた。 今回最初のトンボである。
沢の途中には散策路への入り口がある。一度上ってみたいが、いつも入り口で時間をくって しまって果たせていない。今回も入り口でとてもかわいいカレハガの仲間を確認。眺めて しばし悦に入ってしまった。林の奥からはキビタキの涼しげな声が響いていた。

散策路を山とは逆に行くとキャンプ場があり、こちらにも涼しげな沢が流れている。 そこでニシカワトンボを確認。透明翅の♂だ。普段住んでいる神奈川県には ヒガシカワトンボがいるが、この東西の差は私にはどうしても見抜けない専門的微差で、 久しぶりの出会いにはどうしても思えない。見ていると沢を縦横無尽に7〜8匹ほど 飛び交っていた

青少年センターの南手には、グランドの近くから峠越えのちょっとした急坂の砂利道 がある。どうってことのないこの場所が実は栗栖川との流域境である。
さてさてホームグランドへ戻んべぇと、両足に渾身の力をこめつつ、すぐに放棄して 自転車をのんびり押しながら、『出張』は終了。本番のがさがさ団へと入っていった。


○確認した主な生物○
キビタキ(声)・キジバト・ハクセキレイ
モノサシトンボ・ニシカワトンボ
ヒオドシチョウ・カラスアゲハ・キチョウ・カレハガの仲間・ハンミョウ
モチツツジなどなど
HDD破損によりデータがトんでおり、あいまいな記憶に基づく部分があります

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