荒れてた悲しさに~久しぶりの再訪~ 25.9/27
この日はそういえばしばらく行ってなかった某所への挑戦。
所用は夜中からだったもんでたっぷり時間はとれるし
この場所は以前訪問した時はものすごく濃くて楽しかったもんだから
今日は夕暮れまでじっくり粘っていろいろ探しまわろう
というものすごく安易かつシンプルなプラニングだったのですが
久々に訪問してみると記憶とは大きく環境が変わっていてちょっとビックリ(+"+)
それでもいくつか嬉しい出逢いはあったりするんで
せっかくだしと予定時間近くまでひたすら粘ってはみたんですが、
大本命もなんとかチョコッとだけは撮れたかな程度の
微妙な成果になってしまって少しばかりガクッとしたのでしたf(^^;
| <1>栃木県某所 |
この日は電車&バス移動だったので、バス停からかなりの距離歩いたんですが
道中にツルボの大群落がそこそこにあってビックリ。
ニラ(左)もそこらでメチャクチャ花盛りでした。
ちょっと見ていると、オオタバコガ(右)がふわりと訪花されたりとか。
マルバルコウソウ(左)も結構花盛りでした。
ちょっと驚いたのは、アカボシゴマダラがふわりふわりと飛び交っていたこと。
全く止まらないので、遠目の飛翔ショット(右)が撮れただけでしたが
このあたりにももう定着しているんですねぇ(@.@)
ヤブツルアズキ(左)なんかもありました。
なんか妙にかわいいイヌツゲの花(右)なんかも印象的だったり。
さて、そうこうするうちにお久しぶりの水辺に到着すると、
まずお出迎えいただいたのは大量のアジアイトトンボ。最近は意外と見る機会が
減っているので、こういうところでまとめて会えると嬉しくなりますな。
あとはアオイトトンボもたくさん飛び交っていましたが、それ以外のトンボは
意外なくらい少な目。てか以前はちょっと見るだけでいろいろ見れた水生昆虫も
ほとんどいないんです。理由もすぐにわかったんですが、
以前はものすごく豊富だった沈水植物とか全くなくなって寂しい感じなんです。
これはかなり環境悪化してるんじゃないかなぁ(-_-;
でも、意外なあたりで、咲き始めな感じのミズトラノオを発見!
それでもやっぱりすごくいい環境も残ってはいるんですよね。
池にはコウホネもけっこういい雰囲気に咲いていましたが、
写真には撮れなかったけど、大きなカムルチーが悠然と泳いでいてビックリ。
小さなブラックバスっぽいのも結構泳いでいるし、家族連れがザリガニ釣りに来たりしたし
ここらの増加が沈水植物壊滅の一因なのは間違いなさそうやな…
などと思いつつさらに歩いていくと、意外なあたりでマイコアカネがご登場。
こいつが生き残っているくらいの環境は残っているのね。
ただ、この後で地元の方とお話をしていると、ちょっと期待していたオオキトンボは
数年前から姿を消してしまっているんだそうで。ありゃりゃ…
ずらっと咲き並んでいハッカ(左)なんか見たりしていると
水中にごちゃっと小魚(右)が集まっているのを発見。これはフナ類かな?
さらに探索範囲を広げると、ヒメジソ(左)やらコマツカサススキ(右)やらが
ツルボの花穂にコアオハナムグリ(左)がいたりもしました。
あたりにはアメリカネナシカズラ(右)なんかもあったりします。
ひょっこりとハグロトンボ(左)も現れました。まだ元気なのね。
ノシメトンボ(右)もちょっと高い位置でカッコつけてらっしゃいました。
再びミズトラノオ(左)なんか見たりしていると、
ふわりとキタテハ(右)も登場されたりします。
ちょっと面白かったのは、シダレヤナギに登場したコムラサキ(左)。
産卵シーン(右)も見れたんですが、風でグワングワン揺れまくってたのでこんな感じ…
大量のコナラの実(左)が転がっているあたりを見ると。
なんかオオスズメバチ(右)がゴチャッと集結している場所もありました。
そうこうするうちに、ようやく一番期待していたマダラヤンマ(左)がご登場。
でもテレコン入れてこれだからメチャクチャ遠いんです。
粘っていると飛び始めましたが、こんなん(右)が撮れるくらいで…
あきらめてうろうろすると、ノシメトンボがやたらと登場されて
なんか面白い感じのショットもいくつか撮れちゃったり。
さらにうろうろすると、ベニシジミ(左)は早くも休眠モードに。
遠くにマダラヤンマが止まっていると思って大急ぎで駆け寄ってみたら
ぼろっぼろの老熟シオカラトンボ(右)という展開もあったりしました。
少し離れた場所では、こちらも老熟したノシメトンボ(左)を発見。
交尾中のハネナガイナゴ(右)もなんかえらくイイ雰囲気だったりします。
さて、あらためてマダラヤンマを狙って頑張ってみますが、近くではホバリングしてくれずに
飛び交うばかりなのでかなり粘ってこんなのが撮れただけ。
てか明らかに数が少なくてこの日はたぶん全部で2匹だけっぽかった感じなので
そりゃなかなかチャンスも到来しないってもんですよね(^^;
ちょっと離れた場所に不思議なとまり方したギンヤンマ(左)やら、
ひょこっと水面から顔出したヤマカガシ(右)やらを見れたりもしたんですが、
その後はなんも成果ないまま日が暮れなずんで、あっけない幕切れとなったのでした(^^;
というわけで、なんとも中途半端な挑戦となりました。
そうはいってもマダラヤンマもちゃんと見れはしましたし、ミズトラノオやら
マイコアカネやらといった感じで、なんやかんやと面白い出会いもありはしたんですが、
とりあえず素晴らしかったハズの場所の荒廃っぷりが心痛い感じですね。
オオキトンボが姿を消したという話ではありましたが
このままだとマダラヤンマも後を追うことになるような気がしてなりません。
沈水植物がきれいさっぱり消えていたことに象徴されるように
ザリガニやらブラックバスやらの影響がかなりひどいのだろうと思います。
あと、葦もかなり広がっていて、開水面も減っているんじゃないかなという気もしました。
池干しとかの方法で外来種を駆逐することで改善ができるのかはわかりませんが
けっこう根本的な対策が必要になるんじゃないかなぁと思います。
良い環境が戻ってきたという話が出てくるまでは、とりあえずしばらく行く気しないかな(^^;