予想外の苦難〜一度きりの遭遇〜  20.10/4

この日は、 非常に苦難の1日となりました。
ちょっと空振り続きだった某花に逢うために、思い切って日帰り遠征を
ブチ込んでみたんですが、多産地ということで楽観視してたら
まさかのものすごい大苦戦しまくるという完全予想外の展開に……
さっさとクリアしたら次はどこ行こう、ってな想定だったのに
かなり長時間じっくり探しまくったあげくに
完全想定外な展開で一度きり遭遇できるもそれっきり、
さらに転戦して挑戦するも連続大空振り、という感じの展開で、
完全空振りではないものの、非常に苦難なストーリーとなったのでした
探し方になんか根本的な誤りがある感じなのが悔しいよなぁ(T_T)

<1>福岡県某所
  

  
というわけで、早朝から薄暗い竹林をひたすら歩きまわりますが、
オオアオイトトンボ(左)が飛び出したのと、ニホンアカガエル(右)が
ひょっこりご登場されたのと、意外にはなにも見つからず。
楽勝と思ってたのに、これはなかなか手厳しそうな雰囲気やぞ…

  
探索範囲を広げると、道端にショウキズイセン(左)を発見。
スズムシバナ(右)もちょっとまとまって咲いている場所が見つかります。

  
サンゴハリタケとかかな?面白いキノコ類(左)もありました。
ヤマジノホトトギス(右)もパラパラ見つかったりします。

  
道端のハナミョウガに、クロセセリの幼虫(左)なんかも見つかりました。
あとは、オオアオイトトンボ(右)が何度か飛び立つくらい。
わかっちゃいたけど、薄暗い竹林の中って、オマケがすくないからつまらんなぁ。

  
それでも咲き残りのエゴマ(左)があったり、ヤブミョウガのステキな実(右)に
遭遇したりはするんですが、かなりじっくり探したつもりなのにターゲットはかすりもせん…

  
ホソミオツネントンボ(左)もひょっこりと飛び出しました。
そうこうするうちに一角でコクラン(右)がまとまって見つかったので、
ここらが条件いいのだろう、と必死に探しますが、ここでもやっぱり不発。

  
さらにうろうろすると、オオアオイトトンボ(左)が何度も登場した上に
カトリヤンマ(右)がひょっこり出てきたりとか、なんか不思議な出会いだけ続いてみたり。

  
しょうがないので場所を変えると、グミ類(左)を発見。ナワシログミかな?
道端にはハナカタバミ(右)なんかもエエ感じに咲いていたりします。

  
小さな湿地には、キアゲハ幼虫(左)がのんびりお散歩中。
あたりのミゾソバ(右)も実に可愛かったのでアップをついでにパチリ。

  
あたりをのんびり見渡すと、マユタテアカネのカップル(左)に続いて、
リスアカネ(右)もご登場。意外にいろいろニギヤカな場所やな。

  
んで、なんとベニイトトンボも何匹かご登場されたのでかなりビックリ。
小規模な湿地だったんですが、こんなとこにもいるんですねぇ。
よく考えたら今日は花よりもトンボ方面の成果が濃くなっている気がするぞ(笑

  
あたりにはクモの巣にかかったハッカハムシ(左)もありました。
岳林の近くではオカダイコン(右)なんかも発見。

  
ビックリするぐらいに花盛りのノササゲもありました。
ここまでごちゃっと花がついているのは、なかなかレアケースじゃない?

  
あとはスズムシバナ(左)やらヤマジノホトトギス(右)やらを見た後で、
かなりの時間じっくりと竹林の中をじっくりと探し回ったんですが、クラクラするくらい
下を向いて探しまくったのに、やっぱりご本命は不在。もうこれは無理!
ここまで大遠征しておいて空振りかよぉ(ToT)

と思ったところから不思議な超展開がありました。
諦めて駐車場近くまで戻ってきた時、道端の柵の下を
じっと見つめている御仁がいたんです。こんな場所になんかあるんですか?と聞くと
「先週ここで山口から来たって人が珍しいキノコがあるって教えてくれたので
茶色くて地味なヤツだったけどまだあるかなと思って探してた」とのこと。
こんな道端に出る珍しいキノコってなんだろ、と思って一緒にお探ししていたら…


なんかあったんですけど!
これ、キノコじゃなくて、狙っていたアキザキヤツシロランじゃんか!

完全予想外だったので死ぬほど驚きましたが、たしかにこりゃキノコだわな(笑

  
一気にテンションアップで騒ぎ始めたワタシを不思議そうに見ながら
先程の御仁は立ち去られたんですが、当方全くお構いする余裕もなく、いろんな角度で
必死でバシバシと撮影しまくり。うん、面白い造形や。
しかし、竹林の中で頑張って探しまくっていたのに、見つかるのがこんな
道端の柵の下とかってどういうことやねん。逆に的が絞りにくくなるやんけ〜

  
せっかくなので真上からのショット(左)や、花の内部のドアップ(右)なんかも
バシバシ撮ってみたり。独特過ぎる感じでホンマ面白いわぁ…

  
ちなみに少し離れた場所からだとこんな感じ(左)。わかりにくいなぁ。
とりあえず現物を見て目が慣れたから次々見つかるだろう、というお約束を期待して
期待の持てそうなエリアに移動すると、コンテリクラマゴケ(右)なんかも発見。

  
んで、コクラン(左)なんかがあるあたりをかなりじっくりと探してみたんですが、
あとはなんか独特な感じのキノコ類(右)があったくらいで
2本目は全く見つからないんです。ええ、サイズ感の勘違いとかはなくなったわけで
こんだけ探しまくってなんで見つからんのだろう。悔しいなぁ…

  
らちがあかないのでGIVE UPして場所を大きく変えてみると、
えらくごっちゃり咲き並んでいるヤマジノホトトギス(左)を発見。
ちょっと驚いたのはあたりで見つけたジョウロウグモ(右)。食べてるの
オオセンチコガネなんですよね。こいつら複数巣にかかったりするんだね。

  
なんか可愛らしいアザミ類(左)もありましたし、
薄暗い場所でしたが、タイリンアオイ(右)もパラパラ見つかったりします。

  
林の中を歩いていくと、ニホンミツバチ(左)が集結している場所があったんですが、
ちょうどキイロスズメバチが襲来(右)しているところで二度ビックリ。

  
んで、狙っていたエリアを探し始めると、いきなりいい雰囲気のツチアケビの実が
見つかりましたが、ここでもターゲットは見つからないまま日はサックリ暮れて、
なんとも寂しい寂しい帰路になったのでしたとさ(^^;

〜おまけ〜

  
おまけは地元のプチ情報。なんと職場にクロマダラソテツシジミ(左)が飛来し、
ソテツの新芽(右)で1匹だけしたが発生も見られました。
カメラ出せるチャンスが少なくて超証拠写真だけですが、おそらく兵庫県内では
最北の発生記録じゃないかな、ということで備忘録的に乗っけとこっと。

というわけで、実にシンドイ展開の1日でした。
今回のアキザキヤツシロランは、実は県内でも産地があるような花ではあるんですが
今まで極端に縁がなかったので、確実な場所でじっくりと堪能しよう、
というそれだけの理由で大遠征してきたのに、さっぱり見つけることができなくて
ひょんな偶然で1株だけ見れた、という謎展開でしたから…
これがさらに悔しいことに、少なくともこの山ではあちこちに出ていたようで
探すタイミングの問題だったのか、探し方に致命的なミスがあったのかのほぼ二択。
おそらく後者なんだろうなぁと思うと、なんか実に切ない気分(^^;
まぁ、1つだけとはいえ、憧れの花に逢えたんだからOKと考えるべきですね。
それでも、ベニイトトンボやホソミオツネントンボ、カトリヤンマ
などといったささやかなオマケもあったし、まぁまぁ楽しめた方かなぁということで…
来シーズンは、どなたかお詳しそうな方と一緒に歩けないかなぁと
図々しいことを今から企んでいます。次こそ山盛りの成果をお届けできることの祈りつつ(笑


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