夕暮れ天南星探索〜ギリギリセーフ〜  20.5/16

この日は、諸事情で実にささやかな挑戦となりました。
午前中はまるまる用事で身動きできなかったんですが、
翌日は朝イチから但馬で挑戦したいので
夕刻からちょこっとだけ、面白い情報を頂戴した丹波地方の
山すそをじっくり散策してみることに。
あいにくの強い雨の中、テンナンショウ類一本に絞って
ひたすら歩いてみると、あれこれと楽しめましたし
場所がわからずに空振りかと思った大本命は、日没直前になって
本当にギリギリセーフで見れたりと、なんか面白いストーリになったのでした♪

<1>丹波地方某所
 

  
というわけで、すでに夕刻も近づく頃、少々焦りつつ歩きはじめると、
すぐさま怪しいテンナンショウ類を発見。えと、これってウメガシマテンナンショウ?

  
花はなかったけどカンアオイ類(左)もありました。ミヤコカンアオイになるのかな?
と思っていると、こちらはわかりやすい感じのカントウマムシグサ(右)を発見。

  
カントウマムシグサは結構次々と登場されましたが、
色合い等々に結構バリエーションが豊富な感じで少々悩んじゃったり。

  
鮮やかに花盛りのタニウツギ(左)もありました。
なんか大柄で威勢のいい感じのカントウマムシグサ(右)も発見。

  
オオバアサガラ(左)もあちこちにありましたが、まだ花芽をぶら下げ始めたあたり。
これでもかってくらい大満開のオオカメノキ(右)なんかも見つかったりします。

  
カントウマムシグサの花のドアップ(左)も撮影したりして遊んだりしていると、
葉の中央に白い模様の入る個体(右)も見つかりました。面白いなぁ。

  
さらにあたりでは、わかりやすい感じのウメガシマテンナンショウも発見。
確かにホソバテンナンショウ風味の雰囲気ですよね。葉の広さはいろいろあったけど。

  
その後も、ウメガシマテンナンショウ(左)、カントウマムシグサ(右)は
やたらめったら出てきましたが、数を見いていくと変異が広すぎて悩んでしまったりも。
とりあえず花色と葉の雰囲気で区分し、正直よくわからん個体も多数…

  
えらくご立派でごつい雰囲気のウメガシマテンナンショウもありました。なんか雰囲気違う。
一度お詳しい方にレクチャーしてもらいながら歩いてみたいもんです。

  
チョイと面白い個体も。花は紫がかっていますが、葉よりも下についています。
ヒロハ系の特徴でもありますが、全体的にはカントウマムシグサ?
意外とカントウマムシグサ×アシウテンナンショウだったりしたら面白いんですけど(笑

  
道端の浅い湿地に大量のイチョウウキゴケ(左)があったりも。こんな場所にもあるのね。
あたりには、マルミノヤマゴボウ(右)もけっこうあちこちに咲いていてくれます。

  
花のアップ(左)も撮影してみたり。あたりの林の中にはコウライテンナンショウ?(右)も
パラパラありました。この辺り正直あまり区別がわかってないなぁ…

  
ヤマフジ(左)も可愛らしく咲き誇っていたりしました。
道端の湿地には、大量のイモリ(右)が闊歩していたりします。

  
その後もコウライテンナンショウ?(左)やら、ヤマガシュウ(右)やらを
見つけたりもしましたが、本命は結構探し回ったのにさっぱり見つからず。
失意に沈みながら一度車まで戻りましたが、ふと探索していないゾーンがあることに
気付きました。そっか、そういえばあの一角だけノーチェックじゃないか。

  
大慌てで走って戻ると、そこに期待通りの姿。憧れのアシウテンナンショウです!
もっと薄暗い場所にあると思っていたんですが、意外に明るい草地にあったのね。

  
小群落でしたが、花は盛りを過ぎて少ししおれかけていました。それでも逢えたことに
感激しつつ、薄暗い中でせっせと撮影。いやぁ、ハッピーエンドでよかったなぁ♪

というわけで、夕刻短時間挑戦でしたが、いろいろ楽しめました。
本命のアシウテンナンショウは、完全空振りかと諦めきったところからの
日没直前滑り込み発見、というのがホンマに面白かった。
少しだけしおれかけていたのが残念なので来シーズンも再挑戦しなきゃですね。
しかし、テンナンショウ類はすっごく面白いけど奥が深い。
私は知識不足なもんで、普通種の識別も怪しい限りなのですが、
今回は、ウメガシマ・カントウ・んでもってどうもコウライっぽいのも混じる、って中の
バリエーションが実に悩ましくて、アシウテンナンショウってわかりやすくていいよなぁと思ったり。
そもそも今も分類体系だと、どこにどんな種類があるのかもわかってないし。
たしか、昔のいわゆる「マムシグサ」ってのは南方の種類になったんだよな、って感じの
中途半端な知識しかないんだよなぁ。大図鑑買うべきか…
まぁ、あちらこちらで会うたびにバシバシと写真を撮っておいて、あとあとで
知識が増えたころに、「そうかこいつはこれだったのか」と
楽しむ、という方向性が現実的かな、なんていい加減なこと思ったりもしつつ。
えとえと、お詳しい方、機会があれば一度じっくりレクチャーしてくださいませ♪


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