嵐の屋久島旅@〜不穏な幕開け〜 18.8/12

<2>屋久島各所 つづき

  
さて、少し移動していよいよ登山口へ向かいますが、あたりは超濃密な霧(左)。
不安になりつつ歩くと、ヤクシマシャクナゲ(右)なんかがパラパラ出始めます。

  
実になったフタリシズカ(左)もあちこちにありました。
先ほどとは雰囲気の違うスミレ(右)がありましたが、これはコケスミレ?

  
などと思っていると、ふいにコケトウバナを発見。おお、本場モンだ。
いつも山の中で小さなヤマトウバナってよく見かけるので、なにが違うんだろ
って思っていたんですが、こいつは予想以上の小ささですな。

  
意外に次々と登場したのでわかりやすいあたりをバシバシ撮影してみたり。
うん、とりあえず狙いの花の1つだったのでかなり嬉しくなりますな。

  
せっかくなので花のどアップも大量に撮っておいたりとか。
たしか淡路島にもあるんだよね、またそっちも探しに行ってみたいもんで。

  
ヤクシマヒメミヤマスミレ?(左)はあちこちにありました。
ヒカゲノカズラ(右)もいい感じに群生している場所に遭遇。

  
少しだけ咲き戻しているコバノタツナミソウ(左)も発見。
あたりには模様の鮮やかなスミレの葉(右)がありましたが、
これはヤクシマスミレ?それともヤクシマミヤマスミレの変異?

  
道端にはホウロクイチゴ(左)やら、ハダカホオズキ(右)やらもありました。
しかし、歩いていくと空模様がぐんぐん悪くなっていきます。晴れるんじゃなかったんか。

  
花が中途半端でしたが、ヤクシマコオトギリ?(左)も発見。
そうこうするうちにようやく登山口(右)に着いて、しばらく地元の方とお話を
していると、途中でご一緒してた方が、私の泊まる予定の山小屋ではなく
もう一個先の山小屋に行くと話していたと聞き及んでビックリ。
あ、そっか、まだ時間的には早めだし、その手もあるのか。でも混むだろうしなぁ…

  
さて、登っていくと、ヤクシマツルリンドウ?(左)を発見。まだ花芽だけど。
ヤクシマシャクナゲ(右)はあちこちに群生してました。

  
チャボシライトソウ(左)はここにもありましたが、花は全部終わってて残念。
んで、汗だくになりながら歩き続けていると、意外にすんなり淀川小屋(右)に到着。
でも、さぞかし混んでるだろうなぁ、隙間あるのかな、と思っていると
なんと中は空っぽなんです。外でテント張ってた人が
「誰もいないんスよ、混むって散々脅かされたからテント持ってきたのに」
っておっしゃてて、この様子なら上の小屋も余裕があるだろう、
ということで、計画を変更してさらに攻め込むことにしてみたりとか。

しかし、ここからが大誤算A。
割とすぐにかなりの豪雨になったんです。え、これは予想外。
途中でカッパを買い損ねたので、持ってる雨具は折りたたみ傘だけ
しかも入れたつもりのザックカバーもない(鹿児島駅に置いてきた荷物に混ざってた)。
こ、こいつは相当ヤバいんじゃないかなぁ(+_+;)

  
不安になりながら登っていくと、実をつけたヤクシマシャクナゲ(左)や、
再び花芽をつけたヤクシマツルリンドウ(右)やらに逢えたりしましたが、
雨の勢いはぜんぜん弱まらず、途方にくれる感じに…

  
少し開けた場所では、ヤクシマママコナの群生にも逢えました。
そういえばこれも本場モンですよね。嬉しいけど雨が強くて撮りにくくて…

  
花は終わっていたけど、ヤクシマムグラ?(左)もありました。
そうこうするうちにようやく花之江河(右)に到着しましたが、この頃には既にけっこうズブ濡れ(笑

  
湿地の中を見ると、コケスミレ(左)もあちこちにありました。
なんか面白げな雰囲気の植物(右)もあったけど、これはなにもん?

  
コウガイゼキショウの類?もありましたけど、どの株も雨で倒れこんだ感じ。
ちなみに種類というかグループの時点でイマイチ自信がない(^^;

  
アリノトウグサ(左)が群生している一角もありましたし、モウセンゴケ(右)も
ぱらぱらあったり、じっくり探すとなかなか楽しめそうな雰囲気でした。

  
モウセンゴケは、花のついている株(左)もありました。開いてないけど。
コウガイゼキショウ類?(右)はわかりやすい大株も発見。先ほどのと同じ種類だろうけど…

  
さて、湿地を抜けて山小屋を目指して歩いていくと、ふいにその山小屋に行ったはずの
人が戻ってきて曰く「途中に山小屋なかったですか?見落としたかと思って」
いやそんなハズはないですよ、とお話しつつ、ものすごく不安になりながら歩くと
薄暗い中でヤクシマホツツジ(左)やらヤクシマアカショウマ(右)を発見。
でも、いくら歩けども山小屋に着かないんです。
雨はさらに強くなって地面は川になるし、あたりはぐんぐん暗くなっていくし…

  
ヤクシカ(左)にも逢えましたし、ヤクシマシャクナゲの不思議な虫こぶ(右)も
見つけたりしましたが、暗すぎて撮影になりゃしないので、途中からはただただ
ひたすら黙々と修行僧の心意気で歩き続けることに。てかほんとに山小屋あるんか?

  
んで、絶望しかけた頃、ようやく石塚小屋(左)に到着。いやぁ遠かった。
後で地図を見ると、分岐からかなり距離があったんですね。先回り策として正しかったのか?
とりあえず荷物を置いてあたりを見渡すと、実をつけたイソノキ?(右)を発見。

  
こんな場所にもコケトウバナ(左)はありました。あとは小屋の中でカマドウマ類(右)を発見
したあたりでこの日のハードな挑戦は終幕としたのでしたとさ。。

というわけで、いろいろと計画外の展開ばかりの1日でした。
現地でお会いした登山者から情報を入手して、プランをブラッシュアップしたあとで、
台風一過の大快晴の中で屋久島ならではの生きものを堪能して
ゆったりと登山して、山小屋でゆっくり、という予定だったんだけどなぁ(笑
ちなみにこの夜は、幸いにも小屋の中は人が少なかったので、
広々とした区画を占領して荷物の整理等々したのですが
着替えもほとんど濡れてて、しょうがないからズブ濡れのまま寝たら
夜中になって寒くて寝れなくなるという大展開(笑
慌ててバックの中を漁ったら、昔どっかでもらった「防寒レスキューシート」という
銀シートが入れっぱなしになってて、それを被って何とか寝るという(笑
さて、こんな感じで非常に幸先のよろしくないこの旅、
翌日はメインの宮野岳登山と相成りますがさてどうなるか乞うご期待です(^^;


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