嵐の屋久島旅@〜不穏な幕開け〜 18.8/12

今年のお盆の連休は6日間。初日は博多で所用があるので
そのあとどこを巡ろうかぁとツラツラ悩んでおりましたが
ふと、そういえば屋久島って行ったことなかったナァという事実を発見。
自然好きの方々の間では屋久島の名声は非常に高くとどろいており、
「え、全国巡ってるのに屋久島行ってないなんて!」
などと言われることも結構あるので、この機会行っちゃおうと。
それならこの時期、屋久島ならではの高山植物が見たいよね、
ちょうどタイミングよく台風14号が通過したトコなので
台風一過の好天だろうし、山小屋泊の縦走プランにしちゃえば
時間にもそこそこ余裕をもってのんびり楽しめちゃうよな、
ということで前夜にワクワクと鹿児島入りしての初動日。
これが悲劇の幕開けだとは、この時は露知らなかったのでした(^^;

<1>屋久島各所

  
まずは朝一のちょいとしたサプライズから。鹿児島中央駅の周辺の街路樹って、
セッコクが植え込んであるんですね。これは花の時期に見に来て見たいよなぁ、とか
思いつつ、とりあえず屋久島に向けて一路旅立つことに。

  
んで、難なく屋久島には到着したんだけど、今回は縦走コースなのでレンタカーじゃなく
バスでの移動、と考えていたら、バスへの連絡がすっげぇ長い(笑
しょうがないので時間つぶしにあたりの山を少し歩いてみることにすると、
わりとすぐにオオムラサキシキブ(左)やらオトギリソウ(右)やらを発見。

  
ヘゴ(左)もぱらぱらあって、ああ南国なんだなと実感したり。
花はほとんど終わりかけでしたが、ウラジロフジウツギ(右)もありました。

  
ちょいと不思議な雰囲気のルリシジミ(左)がいたので必死で追い掛け回しましたが、
模様が少しおかしいだけで普通のルリシジミだったご様子(笑
あとはすっかり実になったヒメハギ(右)なんぞ見て、引き返すことに。

しかし、ここからが大誤算@。
次の集落でバスの乗り継ぎになるけど、すっごい時間が空く、ってのは
事前に把握していたんですが、どうせ同じように縦走予定の登山系の人達が
たくさん降りるだろうから、そこで交渉して何人かでタクシーを使えばイイじゃん、って
計画だったのが、いざバスに乗ってみると、中に登山客っぽいのが誰もおらず
乗り継ぎ地点で降りたのが私だけという(笑
しかも集落で雨合羽とか追加の食料とか買い込んで行こう、ってな
計画だったのが、お店が全くみつからないんです。
しばらく探して、なんとか弁当だけ買い込んでから、一人でタクシーに乗ることに(^^;

  
んで、とりあえず登山口手前のところまで移動して渓流沿い(左)を
歩いてみることにすると、ひょっこりタイワンヒメワラビ(右)なんかを発見。

  
リンゴツバキ(左)もすてきな実をぶら下げていらっしゃいました。
ナチシダ(右)もあったりはしましたが、予想外に天気が悪くてなにもいない…

  
と思っていると、ヤクシマアリドオシラン(左)を発見。おお、これは嬉しい。
せっかくなので花のどアップ(右)なんかも撮って遊んでみたり。

  
ヤクシカ(左)もひょっこり登場されましたが、あまりにも暗くてろくに撮れず。
岩場には、オオゴカヨウオウレンの葉(右)もあちこちにあります。

  
さらに歩いていくと、ヤクシマアリドオシランはひょこひょこと
いろんな場所で見かけました。けっこう数が多い種類なのね。

  
サンショウソウ(左)もありました。これは本土と同じ種類かな。
なんともステキな渓流(右)はあちこちにあるものの、降りれる場所は
なかなか見つからず。おまけに小雨が降り始めやがって…

  
ようやく近づけた場所では、サツキ(左)があちこちにあって面白い感じ。
岩場にはヤクシマミヤマスミレ?(右)もいくつもついていました。

  
薄暗い岩場には花の終わったチャボシライトソウ(左)を発見。
コバノタツナミソウ?(右)もかなり広い範囲にありました。

  
ホソバハグマもぱらぱらと見つかりましたが、少し早かったようで
花の開いている株は皆無。咲いてたらきれいだったんだろうなぁ。

  
こちらも花は開いてなかったけど、ヤクシマアカショウマ(左)も発見。
サツキ(右)も実にいい場所に伸びていたりします。

  
なんか不思議な雰囲気のシダ類(左)もありました。オニマメヅタ?
ステキな雰囲気の地衣類(右)もあったり。これはこれでお美しい。

  
悩んでしまったのはこちら。えと、たぶん地衣類なんだよね。
白いこぶこぶはなんなんだ。胞子葉みたいななにかなのかな?

  
薄暗い場所には、ヤスマツアメンボ?も泳いでいました。
成虫(左)も、幼虫(右)もいたけど、分布的に別の種類だったりするのかな?

そういえばここで笑い話が一席ありました。
前方から「キャー!痛い痛い!助けて!」という金切声が聞こえてきて、
こりゃ一大事、と全力疾走で駆けつけたら、休憩所のチビッ子達が、
だれが梅干し入りのオニギリ食べるかで掴み合いの大喧嘩してるという(笑
……無駄に使った体力返せ(T-T)

  
再びヤクシカ(左)を見るもクッソ暗くて、フラッシュつかったらこんな感じ…
ヤクシマアリドオシラン(右)はあちこちにいい感じの株が見つかります。

  
ヤクシマカラスザンショウ?(左)もありました。固有種だったんだ。
なんかかわいらしいカワラタケ類(右)もあったけど、これも珍品だったりして。

  
花の終わったヤクシマテンナンショウ(左)もありました。種類には自信ないけど。
ヤクシマミヤマスミレ(右)は数は多いものの、期待していた狂い咲きは見つからず。

  
さて、お次の場所まで移動するか、と思ったら、ふわりと
クロマダラソテツシジミが登場したのはささやかなサプライズでした。
まぁ南国だし不思議じゃないんだけど、深山幽谷でみると違和感あんな(笑


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