謎な小笠原旅E〜花三昧単独行〜 18.5/4
  
<3>小笠原・母島各所 つづき

  
さらに歩いていくと、すっかり苔むしたオガサワラグワの倒木(左)があったり。
固い樹だからぜんぜん腐らなくてそのままの姿で残っているんだとのことでした。
見上げると、逆光でしたが、実をたっぷりつけたオオヤマイチジク(右)も発見。

  
オオバシロテツ?だったっけ、なんか面白い雰囲気の樹もありました。
いろいろ教えてもらったんですが、濃密過ぎて頭に納まりきってないんですよね(^^

  
びっくりしたのは、意外にひょっこり道端にあった憧れのユズリハワダン。
もっと明るいトコにあるイメージでしたがこんな森の中なのね。花も見に来てみたいなぁ。

  
岩の上についている小さなコブラン(左)も教えてもらいました。
これは教えてもらわないとコブランだとは思いもしないですよね。
あたりの倒木上にはホソバクリハラン?(右)なんかも並んでいたりします。

  
なんて種類だっけ?なんか面白い気根(左)を出している樹もありました。
ムニンヤツデ(右)も実にいい雰囲気の株があったのでバシバシ撮影。

  
シマゴショウ(左)はあちこちにいい雰囲気に並んでいました。
ユノミネシダだったかの新芽(右)もなんとも可愛い感じ。食べれそうやね。

  
ヒバゴケ(左)もぱらぱらとありました。そして、「小笠原じゃタイヨウフウトウカズラより
珍品だよ」というフウトウカズラ(右)も花のついている株に遭遇。

  
ヒバゴケ(左)はひょこひょこと無軌道に延びている株がけっこうありました。
斜面から見下ろすと、ノヤシ(右)の群落もなんともいい風情をかもしていたりします。

  
道端にはムニンサジランもいい感じに並んでいましたが、
葉上から見てもギザギザな感じの胞子がわかるのがこれも面白いですね。

  
近くの倒木にはオガサワラシコウランもごちゃっと大量に着いていてビックリ。
こいつは数は多いんだそうで、いつかこれも花が見たいぞ〜

  
あたりの葉裏にはテンスジオカモノアラガイもご登場。なんともいえない質感やね。
ゼリーの上に栗きんとん乗っけたみたいな感じで、よく見ると美味そうな感じあるような(笑

  
オガサワラシシラン(左)がごちゃっとぶらさがっている樹を見つつ歩くと、
朝見たセキモンノキ(右)に再開。雨がやんでいるので改めてバシバシ撮影。

  
花のどアップ(左)を撮りながら、これは雄株ですか?とかお尋ねしたら、
すぐに雌株(右)のある場所にも連れて行っていただいてビックリ仰天。

  
というわけで、雌花もきっちりと撮ることができたのでした。いやはや満足。
こんなのヒョイヒョイ教えていただけるとは、やっぱり星さんの案内はすごい。

  
さらに、藪の中にあるムニンホオズキなんかも教えてもらえました。
この頃には再度雨になって薄暗かったのが残念ですが、これも花の頃に再訪したい!

  
なんか面白い風情のシダ類(左)もありました。お名前よく分かんなかったけど。
霧の中にうかびあがるリュウビンタイモドキ(右)もなんともいい感じです。

  
改めて霧の中でハザクラキブシの実(左)や花芽(右)もバシバシ撮影。
こいつも独特の風情で好きなんですよね。保護がうまくいってたくさん増えてほしいものです。

  
さらに霧の中のマルハチ(左)を撮って、可愛らしいオガサワラオカモノアラガイ(右)を
みたあたりで、長い石門のスペシャルトライアルも終幕。
宿まで戻り、ズブ濡れの服を全部とっかえたり、ついでに荷造りしたりとしばしバタバタ(笑

  
オガサワラノスリのいる場所を教えてもらったので、ちょっと見に行ってみましたが
一度近くを飛んでくれた時にはタイミング悪くメモリーが一杯で、
撮れたのははるか遠くの梢(左)に止まる姿だけ。とほほ。
さらに調子に乗って水辺を歩くと、なんか面白げな植物(右)を発見。ミズユキノシタ?

  
あたりにはこの日もアオモンイトトンボ(左)が飛んでいましたが
期待していたもう1種はやっぱり見つからず。その代わりといってはなんですが
あたりの石の下にオガサワラチビクワガタ(右)の死骸を発見して大興奮!

  
沢沿いを歩くと、この日もヤマトヌマエビはやたらと多数いるものの
他の固有系エビ類は見つからず。もっと上流じゃなきゃダメなんかな?

  
テナガエビ類(左)もいました。ヒラテテナガエビあたり?
あとは撮りにくい位置でしたが、オガサワラヨシノボリ(右)もご登場。
んで、この日は歩き回った疲れで夜回りするまえに夢の中でしたとさ(笑

というわけで、ディープすぎる展開の1日でした。
かなりの大雨だったのが実に厳しいところではありましたが、
(雨合羽どころか傘も持ってなかったので全身ズブ濡れになりまくった)
伝説の星さんの案内で石門を端から端まで、シークレットポイントを巡れたんですから
もうこれ以上に幸せな時間はないですよね、いや本当に。
一度は見てみたかった憧れのタイヨウフウトウカズラはもちろん、
ヒメタニワタリやらシマカコソウなんてあたりから
見れるなんて予想だにしてなかったセキモンノキやセキモンウライソウまで、
この時期の石門で見れるモンは全部見せてもらったんじゃないかな
ってくらいの濃さでしたから本当に嬉しい限り。
次は時期を変えて、今回花を見れなかったやつらの花を見たいナァと
早くもいろいろと妄想中。なんとかチャンスを作りたいなぁ。
ちなみに、星さんとお話をしていると、本当に母島の山のことを隅から隅まで
ご存知でほとほと感心するんですが、保護の苦労話もいろいろお聞かせいただいた中で
アカギの駆除は本当に苦労されているようで、お話を聞きながら林床を見ると
びっしり芽生えがあってなんともゲンナリした気分になりました。
さらに、アカギの大木が増えたことで、水がたくさん吸い上げられて島が乾燥してる、
というお話は、まさに目からウロコ状態。そこまでの影響があるのか。
なにかこの状況を改善して昔の環境を回復するために、私にもほんの少しでも
できることがないか、とか深く考えさせられる1日にもなったのでした。


次⇒

topへ⇒