虫納めの日に〜久々の昆虫館で〜 14.10/26

この日は、佐用町昆虫館の本年度最終営業日。
ということで、その名も「虫納め」というステキなイベントが執り行われる
とのことなので、今年もあんまりお手伝いできなかった
せめてもの罪滅ぼしに、とそちらに顔を出すことに。
短時間の来訪でしたが、それでもアレコレと面白い出逢いもあり、
たくさんの家族連れと、いつもの賑やかな虫屋さんたちと
なかなか楽しい時間をすごせて、かなり大満足な展開となったのでした。
ついでに前哨戦の予想外な出逢いもセットでお届けいたします(笑

<1>兵庫県各地

  
まず朝っぱらに立ち寄ったのは、久しぶりのとある海辺。
ヒトモトススキ(左)の群落を書き分けて葦原に入ると、あちこちにフトヘナタリ(右)が
ぶらさがっていて、ちょいと感心してみたり。登ってるほうが安全だったりするのかねぇ?

  
いい感じに色づいたハマサジの大群落(左)もなかなか見事でしたが、
ウロウロしていると、ほんの少しだけ咲き残っている株(右)も発見。

  
水溜りにはトビハゼ(左)も潜んでいましたが、この後すぐに遁走しちまって。
んで、期待していたウラギクはすでに真っ白な綿毛(右)になっててガックリ。

  
でも、諦めずに探していたら、数株ですがまだ悪くない感じに
咲いているウラギクも発見。なにげに数年ぶりですんで、結構嬉しいですナァ。

  
あたりをみるとウミニナ(左)もたくさん転がってました。このあたりにもあるのね。
あとは、少し色づき始めたハマゼリ(右)なんかも発見。

  
ふと気付くと、少し離れた水溜りの中にはひっそりと潜むアシハラガニ(左)が。
ハマガニ(右)の方は間逆で、足元で全速力でこちらを威嚇していたりします。

  
なにげなく倒木をひっくり返してみたら、その裏からなんか妙に色白な
コオロギ類がご登場。♀(左)、♂(右)とも見れましたが、これは普通のツヅレサセで
いいのかな?それともなんか他の珍品だったりする?

  
さらに周辺の草地をウロウロするとクサヒバリ(左)も登場。ピンボケしか撮れなかったけど。
全身に夜露をまとったツユムシ(右)なんかも姿を見せます。

  
ちょいと嬉しかったのは、お久しぶりの出逢いになるササキリモドキ。
珍しい種類でもないんですが、なんかあまり見る機会ないんですよね。

  
あたりにはアキグミ(左)がごっそりと実をつけていてなかなかお見事でした。
花のついているグミ類(右)もありましたが、こちらはマルバグミでいいのかな?

  
しばらく粘るとカネタタキ(左)もいたものの、期待していた直翅類はやっぱり空振り。
あとは、ちょうど近づけない場所にいい感じに咲いているウラギク(右)を見つけた程度。

  
移動しがけの駄賃に立ち寄った溜め池では、ちょうどいい感じに羽を広げている
ヤマトシジミ(左)に遭遇。かわいらしいヤマラッキョウ(右)もいい感じに咲き始めています。

  
イヌセンブリもあちこちでいい感じに咲いていましたが、この頃まではまだ
天気も悪く、期待していたアカネ類も全く飛ばない状況だったので、
早々に諦めて大急ぎで昆虫館に向かうことに。

  
というわけで、お久しぶりに来訪した佐用町昆虫館(左)では、
入り口にかわいいアリ模様の道標(右)ができていて、ほとほと感心したり。

  
地元の方が野菜の即売会(左)をやっていて、あまりのお値打ちに結構買い込んじゃったり。
そうこうするうちに虫納めの儀(右)も粛々と進行し、〆に昆虫館の歌を皆で歌ったり。

  
館内の展示を見ていると、ヒメオオクワガタ(左)やら、オオクワガタ(右)やら
相変わらずかなりいい感じの展示が多数なので、バシバシ撮影してみたり。

  
スズムシもにぎやかに鳴いていたので、こちらもバシバシ撮影。
でも、賑やかに鳴く個体は争いも多いのか、触角が短い個体ばかりなんですよねぇ。

  
水槽の中には、ビック・ボスといいたくなるサイズのドンコ(左)がなんともいい雰囲気。
館の周辺をうろうろすると、サネカズラの実(右)も色づき始めていました。

  
うろうろすると、ヒメカマキリ(左)が歩いていたので、ちょうど持参していた
ヒナカマキリとの珍しい2ショット(右)も撮影してみたりとか。
どちらも小さいと思っていたけど、思った以上にサイズに差があるもんですねぇ。

  
辺りをウロウロすると、ジャコウアゲハの蛹(左)も意外な場所で発見。
面白げなマイマイ類(右)もいましたが、これは館内の標本を見るとハリママイマイかな?

  
トリカブト類(左)も可愛い花を咲かせていましたし、あとはアサギマダラの
羽化殻(右)なんかもあったり、なかなか充実した時間をすごせましたが、
そうこうするうちに弟との約束の時間が近づいてきたので、失礼することに。

  
弟宅に立ち寄るついでに別の池をのぞいてきましたが、そこもやはり
タイリクアカネ(左)が数匹のみ。あとは、えらく至近距離で羽繕いしているスズメ(右)を
愛でたあたりでタイムアップになり、いそいそとお迎えに参上したのでした。

というわけで、のんびりいい感じの1日でした。
オマケに立ち寄った海岸沿いもそこそこ面白い成果があったし、
やはり我が地元の播磨地方は底力があるナァと再確認した次第ですが、
やはりなんといっても佐用町昆虫館の辺りは自然も豊かだし、
館内の展示も、館の周りの様々な施設も、よりいっそう工夫が深まって
行く度にすごい発見があるのがなんとも面白い限り。
来年も4月〜10月の土・日・祝日にオープンしますので、
ぜひぜひ遊びに来てみてくださいませ、損させませんゼ。
(詳しい情報は公式サイトの方をチェックしてくださいね!)
館の周辺をうろうろすれば季節ごとにいろんな出逢いが、それもビックリ級のものに
濃密に遭遇できることは、今までの経験で折り紙付きですゾ。
来訪時に私がいれば、人には言えないマル秘ポイントもこっそりご案内しますし、
てなわけで、来年もぜひぜひ皆様、遊びに来てくださいませね(^-^)♪


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