発作的信州旅A〜珍品巡り〜 14.4/27
  
<2>長野県某所 つづき

  
その後も、この個体はかなり広い範囲をチョロチョロと飛んだのですが、幸いにして
目が多いものでなんとか追いかけつつ、バシバシと撮影。

  
一度は見失ったりもしたのですが、その後もチョコチョコと動くのを、
なんとかおいかけながらバシバシ撮影。やっぱ小さい&素早いから厳しいねぇ。

  
一瞬だけ花にも止まりましたが撮影しそこねてしまい、枯れ草の上やらで翅裏(左)、
翅表(右)のアップをおさえたあたりで、ふいにフワッと飛んでそれっきりロスト。
それでも、いまや消失寸前とまで言われているこの蝶に久しぶりに逢えた
喜びにみんなでおおはしゃぎしたのでした。

  
二匹目を探してウロウロすると、なんか可愛らしい風情のウマノアシガタ(左)を発見。
ヤマネコノメソウかな?可愛らしいネコノメソウ類(右)もいい感じに咲いています。

  
草地をウロウロしていると、お久しぶりのフデリンドウも発見。
そういえばここのところ会う機会が少なかったので、さらに嬉しくなったり。

  
ふわふわとクジャクチョウが登場したので、影を作ってみると、ぱっかり開翅(左)。
あたりにはイヌナズナ(右)なんかも群生していましたが、その後も粘れど
成果がないので、ちょいと移動することに。

  
んで、やってきたポイントでは、ヒメカンアオイ(左)は多数あり、
花(右)も見れましたが、狙いのギフチョウはGW後半にならないと発生しない
とのことでやっぱりフライングで残念。そうこうするうちにいい時間になったので
少し早めに移動を開始することにして、山道をのんびり走ったのでした。

<3>愛知県某所

  
んで、帰り道に立ち寄ったのは愛知県の某河川敷。
ちょいと前にニュースになった場所だったので、跡地を見ておこうという半ば冷やかしの
気持ちだったのですが、歩き始めるとすぐ、一面にツルマンネングサの群生する場所(左)
にぶつかり、もしかして、と思ってたらものの数分で怪しい影(右)がご登場。

  
おおっ、いきなりこいつは噂のムシャクロツバメシジミ♂じゃないですか!
観葉植物についてきたのではないかという外来種で、昨年この場所で発生しているのが
見つかり、越冬も確認されたので、駆除作戦が行われたということでニュースに
なっていたのですが、やっぱり生き残りがいるもんなんだなぁ…

  
かなり敏感で四苦八苦しましたが、なんとか裏面のアップ(左)も撮影。
そして、近くからさらに大きな♀(右)もフワリと登場したんです。

  
笑ってしまったのは、少し距離がありましたが、すぐさま求愛シーン(左)が見れたこと。
この恋は成立しませんでしたが、♀個体は近くでチョロチョロしてくれたので
敏感でホンキで苦労しつつも、なんとか数枚アップ(右)でも撮影成功。

  
あたりには、イヌコモチナデシコが多数群生してなかなかお見事でした。
そうこうするうちに、採集者が来訪して、駆除活動を開始されたのですごすご退散。
しかしよく考えたら外来種の駆除ですから、自然に優しい行為ですよね(笑

  
さらに探索範囲を広げてみましたが、あとはヤマトシジミ(左)が出てきたくらい。
なんか面白げな帰化植物(右)はありましたが、アケボノセンノウでいいのかな?

  
ふわふわとアオモンイトトンボ(左)もご登場。花芽をつけつつあるツルマンネグサ(右)
も多数見つかりましたが、それ以上の成果はないままあっけなくタイムアップ。


所用を終えた後で、名古屋に来たらこれでしょう、ということで
お久しぶりに「矢場とん」のわらじトンカツを堪能し、帰路に着いたのでした。

〜おまけ〜

  
おまけは現在飼育中のあたりからかわいらしいミスジチョウの幼虫。
よくよくみると、こいつもツノがあちこちにニョキニョキしていて面白い造形ですよね。

  
あと、しばらく自宅で飼ってみていたムカシトンボも掲載。成熟した色になるまでは
飼育できましたが、あんまり餌を食べてくれなかったので、再び逃がしに行くことに。
♂を追加で採ってきて交尾シーンを撮影とか、好き勝手な妄想してたのにな(笑

というわけで、妙に充実した1日でした。
実際には昼過ぎから夕方までは移動してましたから稼働時間は短めでしたが
きっちりと狙いの珍品2つをクリアできたので実にいい感じ。
薄っすら期待していた方は時期ハズレでしたが、場所を確認できたし
なによりも久しぶりの方々と楽しい歓談ができたのが嬉しい限り☆
しかし、鳥屋も蝶屋も、ディープな方ってのはやっぱりそこそこ限られるので
ひょんなところで知り合いに逢うことが多いというのは面白いですなァ。
余談ながら、このつまらんHPをご覧いただいているの方というのが予想に比べて
けっこう多いという事実も再確認できて微妙に冷や汗。
どこで誰が見てるか分からないからワルイことできませんなぁ(^▽^;
あと、面白かったのは最後のムシャクロツバメシジミ。
採集者の方は目に付いた個体を全て採集して帰ったようで、
あの場所の個体群にはけっこうな採集圧がかかっている様子でした。
蝶の採集者は、自然好きからは白い目で見られることも多い今日この頃ですが
今回は採集圧が本来の自然を守るという実に面白い
パターンになるのかもしれませんね。今後の動向に注目ですゾ♪


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