帝に拝謁しに〜幸運な事故?〜 13.5/25
  
<2>徳島県某所

  
あまりに成果がないので、他の場所が無いかと海岸沿いを歩くと、すっかり潮の引いた
海岸沿いにはヨメガカサ(左)が多数。でも、潮溜まりを見ると、活動中の個体は
全く違う雰囲気(右)でビックリしたとか。同じスタイルだけど、これは別種かナァ。
#左右とも同じヨメガカサだと教えていただきました。すごいなぁ。

  
んで、磯にはすんごく大量の海藻がなんともおみごとでした。奇抜なスタイルの
ウミウチワ(右)やら、これまた独特な雰囲気のシラモ?(左)なんかも一面に大群生。

  
すげぇなぁと思ったのが、絨毯といいたくなるほどのレベルで大群生していたアラメ。
あとで調べると、これ食べれるんですね。大量に持ち帰ればよかったかも(笑

  
波打ち際にはカゴメノリ(左)も転がっていました。面白い造形だ。
これまた、ある意味独特なフォルムの、フクロノリ(右)もあちこちに発見。

  
さらに、イソモク(右)も一面に大群生して、なかなか見事でした。
さらにウミブドウとかに似た感じの海藻類(左)も発見。お名前はさっぱり分からないけど。

  
んで、岩礁地帯を歩くと、予想外にもイワタイゲキの大株があちこちにあってびっくり。
さすがに時期的に花はすっかりおわって、実になりつつありましたが…

  
調子に乗ってあたりの石をひっくり返してみると、ウスヒラザガイ(左)が多数。
驚いたのは、見てると予想以上に素早いスピードで移動するんですねぇ。

  
ムラサキウニ(左)もやたらと多数。まぁ餌の海藻がこんだけあるんだもんねぇ。
あとは、バフンウニ?(右)もゴロゴロしていました。あ、割って食べたらよかったかな。

  
な〜んか不思議な卵塊(左)もありました。普通に乾いた石の上にあったけどなにもの?
これも多分面白いもんだろうナァという巻貝(右)もあったけど、お名前は分からず。
#右はムギガイの仲間だそうです。正確な名前はかなり詳しく調べないと分からないとか…

  
不思議な配色のヨコエビ類(左)も発見。これまた面白いナァ。
ナガトゲクモヒトデでいいのかな?面白げなクモヒトデ類(右)も御登場。

  
磯溜まりには大量のアゴハゼ(左)がいました。引き上げる途中で驚いたのは、
浜まで数mの細い川のたまりに、大量のイモリ(右)がいたこと。
海が大荒れになったら潮かぶりそうな位置だけど、流入水が常にあるからOKなのか?

  
沢沿いには、マルバウツギ(左)が今を盛りと大満開でした。
ご立派なホウロクイチゴ(右)も、ぱらぱらと咲いていたりします。

  
おおっと思ったのは、上空で求愛していたナガサキアゲハ(左)。
なぜか♀は電線に止まって(右)、♂の襲撃を避けていらっしゃいました。

  
沢沿いを歩くと、吸水に来ているミカドアゲハ(左)を発見。でも、もう超オンボロ。
こちらも敏感でしたが、スミナガシ(右)も登場しました。その後、朝っぱらのポイントに
再び戻ってみましたが、急に天気が悪くなり、かなりの強風が吹いてきたのでGIVE UP。

  
諦めて早々に帰路に着きましたが、途中で天気がマシになったので、
前から気になっていた河口に立ち寄ると、コアジサシがあちこちでぶんぶん飛び回っていたり。

  
歩いてみると、ものすごい数のムラサキイガイ(左)が群生していて仰天。
おまけに、砂浜にはイソハマグリの殻(右)があちこちに転がっています。
#右はバカガイだそうです。珍品期待しすぎて、そっち忘れてた(^^;

  
オキアサリ?(左)もゴロゴロしていました。太目の面白そうな二枚貝(右)も
あったけど、こちらはお名前が分からず。でも、こいつは面白い場所だナァ。
#左はバカガイの幼貝、右はクチベニガイだそうです。貝は難しい…

    
見ていると、近くをコアジサシが何度も飛ぶので、頑張って狙ってみるも
我が愛機のピントスピードだと太刀打ちできず、こんなのが撮れた程度。むむむ。

  
浅瀬には、ものすごい数のボラ(左)が群れていました。
かわいらしいサクラガイ類(右)を発見。この手も名前がよくわからんのよね。

  
ヨツアナカシパン(左)も転がっていました。半透明の紫というなんとも
格調高い貝殻(右)もありましたが、やっぱりお名前は不明。
#左はハスノハカシパンだそうです。右はミゾガイだそうですが、図鑑の状態とえらい差で…

  
ビックリしたのは、ご立派なサイズのクロダイ(左)が転がっていたこと。
あたりにはハマグリ類(右)もおちていて、このスタイルは間違いなく
いまやレア物のハマグリのほうだろう、と喜んで持ち帰ったのですが
あとで殻の裏を図鑑と比べると、どうやらチョウセンハマグリらしいと判明。
#右はオキアサリの可能性も、と教えていただきました。むむむ、難しい。

  
モクズガニ(左)も落ちていました。少し場所を変えると、そこには
大量のトビハゼ(右)がいて、また目をシロクロ。

  
フトヘナタリ(左)もゴロゴロと転がっていました。ちょっと気になったのは、
怪しげな植物(右)。すっかり花が終わってるけど、ウシオツメクサかな?

  
あたりには大量のチゴガニ(左)がいたので、しばらくねばって、
わっしょいポーズ(右)を撮ったり。そこらでタイムアップとなり帰路に着いたのでした。

というわけで、案外アレコレと楽しめた一日でした。
本命のミカドアゲハについては、なんか交通事故個体の撮影のみと
いうことで、釈然としないものが正直ありますが、
まぁ、それでも見れたし撮れたし、ということでいいかな。
おそらく時期がもっと早ければ、海岸沿いのトベラにも来るんだろう、と
今から来年の計画をたてつつある今日この頃(笑
予想外のシコクトゲオトンボも嬉しかったですし、海岸での生きもの探しも
案外とアレコレと成果があったのが嬉しい限り。
今回訪れた2箇所はどちらもすごく豊かな環境だったし、次回は
じっくり時間をとって磯遊びもありかな、と思ってみたり。
嗚呼、こうやって、再訪せねばならぬ場所というのは加速度的に増えるのね(>_<)!


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