紀伊半島ドライブ〜遠回り旅〜12.9/9

ここの日は、またぞろなんとも中途半端な1日でした。
前日に本来結構予定だった紀伊半島巡りだったのですが、
相もかわらずのキマグレ天気は健在で、予報は「晴れのち曇り」くらいだったのが
初手から大雨。なんか最近の天気予報ってなんなんでしょね。
しかも、毎度毎度ながら今回もきっちりと「土砂崩れ通行止め」をくらい、
紀伊半島だと迂回に数時間かかんだよな〜、と
思ってたらやっぱりそうで、合計4時間くらい延々運転することになり、
しかもようやくついたら先ほどまでがウソみたいなバカッ晴れ。
おまけに狙いのモノはさっぱり登場しないわ、
ようやく一度登場したあたりでタイムアップで帰らなきゃいけないわ、
ほとんどドライブしただけやん、という涙の展開だったのでした(笑

<1>紀伊半島各地

  
まず最初にやってきたのは、数年前中途半端な成果になった某山。
一面の霧の中歩くと、なんかおもしろげなテンナンショウ類(左)がありました。なんて種類?
お寺の中ではキシタバ類(右)も登場。遠かったけど…アミメキシタバ?

  
おおっ!と思ったのは、立派な実をぶらさげていたセッコク。
こんな手近な高さの株なんて滅多にないですよね。花の頃に再訪しよっかなぁ。

  
さて、うろうろすると、お久しぶりのシマジタムラソウに遭遇。
小型の株の方がかわいらしいので、そういうのを選んでバシバシと撮影。

  
よくみると、アサマリンドウらしき葉(左)もポツポツとありました。
近くには、タゴガエルの極小サイズの子ども(右)も発見。

  
なんかおもしろげなオトギリソウ類(左)もありました。アゼオトギリなのかしら?
まだきっぱり花の咲いたキカラスウリ(右)もありましたから、どんだけ天気悪かったか
想像がつくというもの。結構パラパラと降ってきてましたしね。

  
うろうろすると、花と実を同時につけたカクレミノ(左)を発見。
あたりにはゼニバカンアオイの葉(右)もぽつぽつと控えめに隠れています。

  
ちょっと嬉しくなったのは、ナガバノコウヤボウキ。バラバラに咲いていて
いい感じには撮れませんでしたが、なんでかこの花は好きなんですよね〜。

  
しかし、このあたりで道を間違えたらしくてよくわからんばしょに迷い込んで右往左往。
あちこちにシマジタムラソウ(左)やら、マツカゼソウの大群落(右)やらはありましたけど。

  
なんともうれしくなったのは、ここらへん。まだ若いオニテングタケだと思いますが、
いやぁ何度見てもやっぱり見事な造詣。惚れ惚れしますなぁ。

  
んで、ようやく懐かしの林道を発見し、うろうろすると、すぐに狙いの
チャボホトトギスが御登場。前回はボロボロの花だけしか見れなかったので、
予定通りの成果に小躍りしながらバシバシと撮影してみたり♪

  
あたりには、ここでもシマジタムラソウ(左)はたくさん咲いていました。シュンジュギクの葉(右)
もありましたが、期待していた狂い咲きの花は1つも見つからず。

  
こちらもお久しぶりのスズコウジュもパラパラと見つかりました。しかし、
閉口したのはこの場所の蚊の多さ。いやぁ、ハンパじゃない数がブンブンまとわりつく。
夏の沢沿いで大量のアブにまとわりつかれることがなんてあると思いますが
あれと同じような感じで、振り返ったら50匹位の蚊がこちらめがけて飛んできてるんです(^^;

  
蚊にも負けず、さらにウロウロすると、先ほどよりももっとイイカンジに咲いている
チャボホトトギスをいくつか発見。いやぁ、かわいい花ですよねぇ。

  
調子に乗ってさらに林道を歩き回ると、さらに数株見つかりましたが、ここらで
予想外にもすんごい大雨になりやがって、前身ずぶ濡れ。とほほのほ。

  
慌てて引き返そうとすると、あちこちにセンブリの葉(左)があるのに気付きます。
チャボホトトギスのかわいらしいつぼみ(右)なんかも道中で発見。

  
ここでもそこそこいい感じに咲いているナガバノコウヤボウキ(左)がありました。
あとは足元を闊歩していたサワガニ(右)がなんとも可愛かったですが、とりあえず
それどころではないので大急ぎで車に駆け込んでホッと一息。
この後は、実は真夏の渓谷に吸水下りてきているであろうキリシマ♀とか狙おうという
大それた作戦だったのですが、さすがに豪雨じゃしょうがねぇ
ということで、目標を変えて大移動してみることに。

  
くねくね山道をひたすら進んでいくと、道端にツルリンドウ(左)を発見。もう咲いてんだ。
んで、あたりを見渡すと、なんかあやしげな植物(右)を発見。えっとこれって…

  
よく見ると台群生していたのでバシバシ撮ってきましたが、後で調べると
期待通り、大珍品のミヤコミズでよいっぽいですね。こんな場所にあったんだなぁ。

  
チャボホトトギスのごとき極小サイズのヤマジノホトトギス(左)もありましたし、
パラパラとハガクレツリフネ(右)も発見。やっぱり面白い場所だなぁと思ってましたが…


目的地までほど近くなってきたところで、まさかまさかのこんな看板!
うぉっ!こ、これはメチャクチャよろしくないパターンだぞ!
ということで真っ青になりつつ地図を見ますが、迂回路は気が遠くなるくらいの遠回り(ToT)
でもいまさらどうにもならんので、ベソかきながらドライブを続けることに…

  
んで延々と山道を移動して到着したるは某峠。
しかしここでよく考えると最初の場所をスタートしてから約4時間かかっとるわけで…
なかば呆然としながらウロウロすると、ミカエリソウ(左)やら面白げなアザミ類(右)やら発見。

  
しかし、早くも咲いていたアキノキリンソウ(左)なんか撮っていると、なぜか
一気に雲が切れて、ものすごいジリジリ真夏日に。なんじゃいこのわけの分からん展開は(^^;
しかも、広い範囲をウロウロすれども狙いの虫たちはさっぱり見つからず、
かなり粘ってようやく1度だけツマジロウラジャノメ(右)が現れたものの、
暑くなっていたからかさっぱり静止せずに縦横無尽に飛びまくりやがって
このショットが1枚撮れただけ。そうこするうちに、弟夫妻との約束時間が近づいてきて
泣く泣く引き上げることになったのでした。とほほのほ。

ということで、なんともいえない展開の1日でした。
なんちゅうか、紀伊半島の山中をひたすらドライブしただけじゃんなぁ(^^;
まぁ、最初のチャボホトトギスだけでもばっちりだったので
前日よりはだいぶマシなわけですが、
キマグレ天気の大雨&大快晴は相変わらずだったわけですし、
なんといっても、お約束的「通行止め」が痛いよなぁ。
紀伊半島の山中って、道が悪いから移動に時間がやたらかかるし、
こういうケースで無駄な移動が高頻度で出てくるし、
その割りに山奥のヘンなところに観光地があったりして、そういう場所は
道は狭いわサンデードライバーだらけだわで苦労するし、
なによりムダに山が深いからポイントが絞りにくいし、難しいですよね。
まぁ、前日に続いての不運っぷりは、逆に考えればきたる大企画に向けての
運気貯金は充分できたということで自分を慰めることにしましょう。たはは(^-^)


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