予定変調GWC〜憧れとのニアミス〜 12.5/1
  
<3>与那国島各所 続き


んで、その後も成果がないので、なにげなく再度山頂に攻めて見たときです。
青年蝶屋さんが陣取っていたので、「なんかいましたか〜?」と声をかけてみると、
「ええ、ホリシャいました」となにげないヒトコト。え!ホリシャルリシジミ!?
興奮すると、三角紙の中の御姿を見せてくれましたが…この時期もいるんだ!
泡喰いながら「いつですか?」と意気込んでいくと、すごく申し訳なさそうに「さっきです」
…うわぁ、寄り道しなかったら見れてたじゃん、とキョーレツに後悔(-_-;

  
それでは、と山頂に陣取ると、なんどもチョロチョロとキシノウエトカゲの幼体(左)が
足元を走り回ったり。「俺に用事?」とばかりシロミスジ(右)も出てきますが、もうキミは充分かも(笑

  
そうこうするうちに、いきなり目の前の葉上にご登場されたのは、ルリゴキブリ類。
一寸野虫さんに撮影された写真を見せていただいていたのでわかっていたのですが
ここのは、翅に赤色の帯があるんですよね。噂に聞いていた未記載種かな?
しかし、なんともいえない絶妙な色合いですよね。

  
しばらくすると、色合いの鈍い個体が登場しました。先ほどのが♂で、これが♀かな?
面白いのは、こいつらチョロチョロッと葉上を歩いて、ぱっと飛ぶんですが、
どうみても行動様式がゴキブリじゃなくて、まるで甲虫みたいなんですよね〜。

  
さて、その後もシロミスジ(左)やら、ルリゴキブリ類(右)やらを撮って遊びつつ
しばらく粘り続けると、一度だけメチャクチャ怪しげなシジミ類が登場しましたが、
ノンストップに通り過ぎてしまって正体不明。そうこうするうちに風が強くなって厳しい条件に…

  
別ポイントを教えていただいて、そちらに挑戦してみると、道中でのんびりしている
ヤエヤマカラスアゲハ(左)を発見。木影にはキシノウエトカゲ(右)も登場しましたが、草の
ごちゃごちゃしている中で、こんなショットが辛うじて撮れただけ…

  
あたりにはあでやかな色合いのアマミウラナミシジミ(左)も飛び交っていますし、
後翅のラインがえらく太いリュウキュウムラサキ(右)も1度だけ登場しました。

  
成果がないので、先ほどのポイントに戻ると、道中で満開のツルマオ(左)を発見。
あたりではルリタテハ(右)もパラパラと登場してくれます。

  
ビックリしたのは、山頂ではないのに、シロミスジ(左)がいたこと。これから増えるのかな?
えらく愛想のよいリュウキュウメジロ(右)もご登場されました。

  
こちらも特産種のヨナグニゴマフカミキリ(左)も登場しましたが、スタスタ歩くので、
ボケボケ写真が撮れただけ。ん〜〜、ちょっと悔しいナァ。
羽のラインが全部ブルーの、台湾亜種らしい感じのルリタテハ(右)もいました。

  
ふと気づくと、電線上にチュウダイズアカアオバトがたたずんでいたりもしました。
デジスコを出そうとしたら飛んでってしまったんで、こんなショットだけですが。

  
その後は、夕方にタイワンアサギが出たという場所でひたすら粘りますが、
リュウキュウアサギマダラ(左)や、オキナワビロードセセリ(右)が撮れたくらい。むむ。


その後、この晩も図々しく「与那国ホンダ」に押しかけて、展翅前の
ホリシャルリシジミを撮らせていただいたり。さすがに時期的にもうスレてますね。
しかし、これが寄り道しなかったら撮れてたかもなのかと思うと悔しく、
計画通りだと、翌日は与那国最終日、石垣への転戦日だったのですが、
ちょぉいと悔しくなったので、「与那国島延長!」
ということで、宿とレンタカーを延長し、もう1日挑戦することに予定変更を決心(笑

  
その夜はその後、灯火巡りもしましたが、アメイロカミキリ類?(左)がいたくらいで、
あとはひたすらシロスジヒトリモドキのオンパレード…
路上にはサキシママダラ(右)も何度も登場しましたが、肝心要のヨナグニシュウダは
2度ほど登場したものの、ピント合わせている間に逃げられてしまうシマツ。

  
サキシママダラの事故死体(左)があったので、これ幸いとバシバシ撮ってると、
よくみるとその死体にかじりついているミデイラゴミムシ(右)がいて二度ビックリという一幕も。

  
そのほかは、道路横断中のヨナグニキノボリトカゲ(左)や、自動販売機前に
落ちてたサキシマヒラタクワガタの死骸(右)が嬉しかったくらいで、もしかしてと
期待していた生き残りのヨナグニサン、などということもなく夜はふけていったのでした。

というわけで、なかなか楽しめたコラボ最終日でした。
あらためて、一寸野虫さん、TODさん&Ashさん、ありがとうございました!
しかし、間違いなくこの日のハイライトは、三角紙内のホリシャルリですね。
ああ、山頂に上がる前に少しウロウロしていなければ(ToT)
そして、青年蝶屋からレクチャーいただいた見つけるためのポイントは
実にメカラウロコ状態で、これを事前に知っていたら、初日のシジミチョウ乱舞な
時間帯に見つけることができたんじゃないかと悔やまれる限り。
事前調査というのもの重要さを痛感した展開でした。
そして、行けば楽勝だろうとしか思っていなかったアオナガイトトンボも未だ逢えず、
考えてみれば蝶も鳥も迷いものはまださっぱり見ていないというハンパ状態。
というわけで、ちょいとばかり悔しさが残りまくりだったので、
本来の予定ではこの翌日が与那国最終日で、昼の飛行機で石垣島に
渡ってしまうプラニングだったのですが、急遽予定変更。
飛行機の便を振り替えて、与那国島滞在期間を延長することにしたのでした(笑


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