干拓地の珍客〜間の悪い展開〜 11.10/23

この日は、どうにもこうにも間が悪い展開でした。
岡山の某干拓地に珍鳥が来ているということで、久しぶりの鳥方面突撃と
洒落込んだわけですが、前夜の林道走行の疲れで
かなり手前でヘバって仮眠とってしまったので、ついでにと別の場所に
立ち寄ったら、大空振り食らった挙句に、大チャンスを逃すナイス展開(^^;
その後も、見れはしたんだけどなナカナカ寂しいストーリ-で、
本来は早々に片付けて転戦する予定だったのも果たせずじまい、
悔し紛れに夜にもう1突撃するも撃沈、という涙々な1日となったのでした。
#わりとすぐに抜けたようですので、公開版でアップいたします

<1>岡山県某所

  
というわけで、本来は朝一から干拓地によっている予定だったのですが、
予定外ついでに早朝にやってきたのは目星をつけていた山麓の湿地。
ウロウロすると、スイラン(左)があったり、センブリ(右)がイイ感じに咲いていたり
しますが、狙いの某花はさっぱり見つからず。

  
真っ赤に色づいたウメモドキ(左)やら、紅葉と黒い実のバランスがきれいな
ナツハゼ(右)なんかを見た後で早々に諦めて一路干拓地に向かうことにしますが、
なにを思ったんだか、たまにゃ高速ではなくバイパスを使ってみるか、と
ケチくさいことを考えてみたら途中ですごい渋滞にずっぽりハマってしまい、なおかつ
そのタイミングで「いま電線に止まってますよ〜」とかメールが来て焦る始末。
こ、この展開は、経験上非常にマズいぞ〜(^_^;

  
というわけで、焦りつつ到着すると帰り支度の鳥屋さんタチ(^^;
「さっきまで丸1時間至近距離でオンステージだったよ」との悔しいセリフを聞きつつ、
上空を睨むと、狙いの珍品が2羽、グルグルと飛び交っていました。
憧れのアカアシチョウゲンボウです!
まだいてくれて嬉しい限りだけど、結構高いから飛びモンはきついナァ…

  
それでも見上げていると、何度かそこそこいい距離に来てくれましたが、
そもそも私の機材では飛びモンはツライ。
しかもそうこうするうちに、彼らはグングンと上空高く昇っていき、
しばらく肉眼で見えなくなりそうな距離になったんです(@_@)!
こ、これはこのまま旅立つんじゃないか?と大騒ぎになりましたが、しばらくすると
かなり距離はありますが戻ってきてくれて一安堵。

  
あとは電線でいいからとまりモノが撮りたいナァ、とチャンスをうかがってうろうろすると、
道端にアキノミチヤナギの大群落(左)やら、イチビの群落(右)やらが見つかります。

  
ヒメジュウジナガカメムシ(左)もチョロチョロ歩いていたりしました。
そうこうするうちに、なにげなく干拓地の中の小さな水路をのぞきこんだワタシは
思わず絶句。だって、そこにはすごい勢いのウラギクの群落(左)があったんですもの!

  
あまりに密集して咲いていたもので、逆にうまく撮れなかったのですが、
もんのすんごい花盛りの株(左)もありました。花のアップ(右)を見てもやっぱ可愛いねぇ♪

  
大群落という意味では、こちらも負けてなかったのが近くにあったセンナリホウズキ。
こいつはこんなに密生するイメージがないんですが、なにがあったんだろう?

  
さて、周辺をウロウロしても成果がないので戻ってみると、
アカアシチョウゲンボウは相変わらず上空を賑やかに飛び交っていました。
低目を飛ぶときを狙って乱写しますが、当然打率は低い上に
いつのまにやらかなりの曇天で真っ黒けなシルエットクイズ状態に(^^;

  
時々草むらの中に勢い良く飛び降りて(左)はバッタを撮って食べていました。
驚いたのは、周辺のトビ(右)も同じ行動をしていたこと。喰うんだ、バッタを。

  
粘っても進展がないので周辺をウロウロすると、あちこちに植えられているイチジクの葉上に
イチジクヒトリモドキ幼虫(左)を発見。なぜか身の上を闊歩している弱齢幼虫(右)もいましたが、
しばらく探すもやっぱり成虫は見つからず。こんだけ幼虫はいるのにどこ隠れてんだろう?

  
ちょっと驚いたのは、1匹だけでしたがタイリクアカネ(左)が登場したこと。
あと、近くに池もなさそうな場所に、なぜかリスアカネ(右)がたくさん飛んでいたのも
ビックリでした。どちらかというと薄暗い池が好きなはずなんだけどな?

  
あたりには相変わらず奇天烈なアタマのミツカドコオロギ(左)も賑やかに鳴いていました。
のんびりと路上を横切り中の大きなジムグリ(右)がいてビックリという一幕も(笑

  
その後も粘ってアカアシチョウゲンボウ君と遊ぶと、いつの間にやら3羽に増えてて
驚いたりしましたが、結局チョロチョロ忙しく飛ぶばかりで、ろくな写真が撮れず(ToT)

  
そのかわり、至近距離で悠々とバッタを食べているトビに遭遇。おお、こいつも
草むらで狩をしてるのか、と思っていましたが、しばらくのんびり見ていると、この個体は
周辺の農道で車に轢かれたバッタを引き剥がして食べてました。その手があったか。

  
その後、雲が厚くなってアカアシチョウゲンも姿を消したので、諦めて周辺を
うろつくと、徹底的に食い荒らされたイチジク畑(左)を発見。ココまでくるとすげぇなぁ。
当然ながら立派な幼虫(右)はいましたが、ここでも散々粘れども成虫は見つからず。

  
諦めて帰ろうとしてると、電線にホシムクドリを数羽発見。最後の最後のオチに
嬉しくなりましたが、その後再びじゅうたいにハマって、ヘロヘロクタクタに(^^;

  
悔し紛れにもう1挑戦と、やってきたのはグンと移動した山間部。
灯火の下をうろうろすると、ウスタビガ(左)やら、ヒメヤママユ(右)やらを発見。

  
フクラスズメ(左)が壁に止まっていたのはちょいビックリでした。そういえば成虫越冬か。
クロミスジシロエダシャク(右)もまだ生き残りがいて驚いたりしました。

  
かな〜〜りボロボロでしたが、シロシタバがまだ生き残っていたのもビックリ。
案外長生きなんですねぇ。それならムラサキシタバもいてくれていいのになぁ。

  
あとは、地味なカギバ類(左)やらビロードナミシャク(右)やらってあたりが
見つかった程度で、狙っていた珍品系の蛾はこの日も見つからず、最後まで
なんともしまらぬオチとなってしまったのでした。トホホのホ。

ってなわけで、なんかなんとも間の悪い1日でした。
久々の鳥方面の挑戦だったというのに、デジスコは最後の最後にようやく
ホシムクドリ相手に使うまでほったらかしっぱなしでしたし(^^;
そもそも今年は夏の間に超話題になっていたいくつかの鳥については
もののみごとにタイミングを逸し続けて挑戦できなかったし
秋の渡りはずっといい話がなかったし、で久々だったというのにねぇ…
あと、どうやら昨冬の空振りっぷりからか、一部の方に「こいつが来たら鳥が抜ける」と
思い起こせば実に正しげなレッテル(笑)を張られていることが
判明したのも今回の発見。うん、まぁ今回の展開からしても全く否定できん(^_^)
このあとグンと冷え込んだこともあって、そろそろ虫方面も完全に幕引きな雰囲気濃厚。
鳥方面にアレコレ攻め込みたいところですので、ここはなんとしても
どこかで厄払いをして、少なくとも周辺に迷惑かけんようにしなきゃですね(笑


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