もう来てました〜飛来アカネ探求〜 11.10/2

この日は、突発的に島根に足を伸ばしていました。
日本産赤トンボ類の中で唯一の未見種、マンシュウアカネを探せ!ということで
過去に記録のある池まで足を伸ばす、という無謀な計画。
まぁそんな大珍品がヒットする道理とてないわけで、
さらに言えば、ここで見られる他の飛来アカネには時期が早すぎるし、
十中八九何も見れずに帰ってくるんだろうナァ、
HPのネタに困りそうだけど、まぁ僅かにでも可能性があるならばやはり
ココはオトコとして挑戦せねばならんしなぁ…
などとどちらかといえば気が思い感じで現地に向かったのですが、
それが予想外の面白い成果が満載な1日になったのでした♪

<1>島根県某所

  
とりあえずは前哨戦から。前夜に思いついて外灯巡りをしてみたのですが、
期待していたような大型種は皆無で、地味なシャクガ類(左)とカマドウマ(右)がいたくらい。

  
場所を変えても、ビロードナミシャク(左)やら、えらく地味なヨトウガ系?(右)
やらがいるくらい。相当寒かったし、なにかいただけでもラッキーかなぁ。
#右はウスヅマクチバのようです。10月までいるんだナァ…

  
えらく色の薄いヨツボシホソバ(左)も発見。かなりびっくらこいたのは、
ガラスに張り付いていたナメクジ類(右)。こいつ、えらい巨大で20cm以上ありました。

  
クロスジカギバかな?面白そうなカギバ類(左)もいましたし、1匹だけでしたが
ヒメヤママユ(右)も発見。しかしそれ以上の成果はなかったので、そのままグンと移動して
車中泊とシャレ込みましたが、この日は相当冷え込んだので
夏寝袋では体が冷え切って、ほとんど寝れず。秋の深まりを体で実感しました(-_-;

  
さてさて、最初に立ち寄ったのはいつもの草地。上空を横切るカルガモ(左)なんて
見つつ歩くと、いきなり初手から草むらの中にコヨシキリ(右)が何匹も飛び交っていて仰天。
そんな展開予想していなかったからテレコン持って歩いてなかったし…

  
念のため、ということでテレコンも持って再度うろつくと、水田地帯にシギの姿が
結構あることに気付きます。お、良く見ると結構大型のものも混じってるぞ。

  
ということで、そ〜と近づくと、かなりの近距離で堂々としていたのはエリマキシギ幼鳥。
そういえば今年は秋のシギチ狙いをさっぱり挑戦できていなかったので妙に嬉しかったり。

  
結構距離がありましたが、タカブシギ(左)も数羽混じっていましたし、
これまたお久しぶりのツルシギ(右)までいて大興奮。あとはタシギがやたら多数とか。

  
びっくらこいたのは、忍び足で歩いていくと、エリマキシギ幼鳥は
さっぱり警戒心がないようでこの距離まで寄れてしまったこと。
これ、ノートリ。当然デジスコではありません。いいんですかね、この距離って。

  
などと思っていると、彼はついと歩き出したのですが、しばらくは水田の中で悠々と
ポーズを撮ってくれたので再び激写。いやぁ、初手からメチャ楽しいナァ。

  
おまけに、しばらく見ていると、ツルシギの方ものしのしと近づいてきてくれて
こんな感じのアップまで撮れて大興奮。慌てたら水平がずれたりしましたけど(笑

  
さて、本命のトンボ方面、ということでしばらくひたすら歩きますが、これが
時折パラッとナツアカネ(左)が飛ぶくらいで、えらく数が少ない。当然飛来モノは皆無。
まぁそうそう簡単に行くわきゃねぇよな、などと思いつつ
水田沿いをあるくと、水中にかなりの数のシャジクモ類(右)があることに気付きます。

  
感心したのは、あちこちにあったミズワラビ(左)。一応貴重種なはずなんですが、
こ〜んなに群生(右)してる場所まであったんですよね。この豊作ぶり、すごいなぁ

  
移動しがけに先ほどの水田をのぞくと、ツルシギがまた堂々と歩いていたので
バシバシと激写。これが笑っちゃうことに、最初なんて、テレコンつけてたらピント合わない
距離にだったんですよ。慌てたら撮影チャンスかなり逃しちゃったけど。

  
さて、続いてやってきたのは山間の溜池。もさもさお食事中のフクラスズメ幼虫(左)
なんぞ未ながら歩きはじめると、いきなり足元から怪しい影が飛び立ちました。
違和感があったので必死で追いかけてみると…おや、初手からオナガアカネ(右)じゃんか!

  
これがビックリしたことに、池の周りを歩くと、何匹もオナガアカネがいるんです!
敏感で苦労しましたが、さっそく♂(左)、♀(右)ともに撮れてしまって万々歳。
でも、まだ時期的に早いと思っていたけど、もう来てるんですねぇ〜。

  
池のまわりでは、ネキトンボ(左)も賑やかに飛び交っていましたし、
普通種ながらかわいらしいマユタテアカネ(右)もあちこちにいました。

  
さらに歩いていくと、ほどなく今度はタイリクアキアカネが御登場!
まさかの両方制覇に大興奮しつつ、ヤツらに混じってマンシュウもこのあたりに
来てんじゃないか、と無謀な期待に胸を膨らましまくったり。

  
しかも、歩いていくと、オナガアカネ(左)はかなりの数が登場。20匹近くも
見れたでしょうか。さらに一瞬だけでしたが、交尾態(右)まで登場して大興奮!

  
つそれでは、と探索範囲をひろげて水田地帯を歩くと、秋型のヤマトシリアゲ(左)やら
そういえばお久しぶりのハッカハムシ(右)なんかが見つかります。

  
実にイイ感じに咲いているヒメジソ(左)なんか撮って遊んでいると、側からフワフワと
オナガアカネ♀(右)が御登場。いやぁ、ここまで豊作だとうれしくなるねぇ。


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