豪雨に負けずvol.3〜関東無駄足編〜 11.8/27

この週末は、諸般の事情で関東遠征してました。
といってもちょうどあれこれ中途半端な時期、何を狙ったわけでもなく
長期出張していた友人が帰国するのでその前に逢いに、と。
ついでにパラパラと所用が入ったので野外挑戦の時間は短かったのですが
ちょうど直前にやってきた面白そうな情報なんかも含めて
アチコチ頑張ってうろうろしてみたものの、
「いや〜端境期だなぁ」というロクな成果のない1日に。
オマケにこの日はすごい悪天候で、雨こそあまり降らなかったものの
今にも降りそうな超曇天と寒風続き。
ま、それでもそこそこ成果があったという認識の方がいいんでしょうけどね(笑

<1>関東地方各所

  
まずは、ほぼ完徹で走ってやってきたのはとある湿地。ちょうどタイミングよく
情報をいただいた面白そうな猛禽狙いだったのですが、到着するとかなりの数の鳥屋が
呆然とヒマそうに待ってるんです。お、お、これはなんかヤバそうな予感濃厚。
というわけで、しばらく粘れど、はるか遠くにミサゴ(左)が出たり、ハヤブサ幼鳥(右)が
飛んだりしますが、まぁなんせ今にも降り出しそうな天気だったしね。

  
狙いの鳥は出そうにもないので周辺をうろうろすると、ハス田のあちこちに
クワイ(左)が繁茂しているのを発見。花のアップ(右)を見るとおもろい雰囲気やね。

  
水田の中にはアチコチにミズワラビ(左)があったのが印象的でした。しばらくうろうろ
すると、アジアイトトンボ(右)なんかも飛びましたが、それ以上の芳しい成果もなし。

  
ウロウロすると、ダイサギ(左)は何羽もいたんですが、期待してたシギチ類は
全く登場せず。すごいなぁと感嘆したのは、ハス田の脇の仕切になってるトタン板(左)。
ピンク色の縁取りがあるとおもったら、これ全部スクミリンゴガイの卵なんですね(^^;

  
その後も成果がないので、思い切って移動してきたのは別の水系。
面白そうな施設の近くに車をとめて歩き始めると、そこの小さなビオトープには
いい感じで咲いているアサザ(左)に続いて、なんと憧れのガシャモク(右)があるじゃん!

  
しかも良く見ると、すっかり実になってはいましたが花の跡(左)がいくつもあって大興奮。
よくよくみると、先端にかすかに花の残る株(右)もありましたが、現地で管理人さんに
話を聞くと、花は7月と9月で、今はちょうど端境期だとか。とほほのほ。

  
しかし、ワクワク期待しながら回りを歩きましたが、周辺は予想以上に
さっぱり面白げな水草とか皆無。えらく面白い雰囲気に咲いていたタカサブロウ類(左)
やら、賑やかに飛び交っていたノシメトンボ(右)が嬉しかったくらいかな?

  
それでは、と近くにある面白そうな林に転戦すると、イイ感じに咲き誇ったキクイモ(左)を発見。
でも、期待していたワタラセツリフネソウ(右)は、まだ花芽すらつけていないんです。
ありゃ、気の早いのが数花くらい咲いてると思ってたのに。

  
あたりでは実に渋い感じのカメムシ類(左)を発見。お名前はなんだっけ?
そういえばお久しぶりにお会いする気がする、ハリガネオチバタケ(右)も見つかります。
#左は北米産の帰化種、マツヘリカメムシだとのご教示をいただきました。

  
しかし、ここもしばらく歩けど、あまり芳しい成果はなし。林縁ではコチャバネセセリ(左)やら、
極小サイズのキマダラセセリ(右)やらが元気に飛んでたんですけどね〜。

  
ちょっとビックリしたのは、結構な群落になっていたイチビ(左)。なんか保護区の中に
すごく堂々たる群落をつくっていたけど、駆除対象にしなくていいのかなぁ?
まぁ、花や若い実(右)を見るとかわいらしいから、駆除なんてできないかもですが(笑
んで、そうこうするうちに、ものすごくあっけなくタイムアップ。
う〜ん、今日はこれまで何枚シャッター切ったっけ、と少々悩みながら友人と合流し
しばらく美味なる刀削麺とか食べてのんびりした時間を過ごすことに。

  
その後、友人と別れて大移動してきたのは多摩丘陵のとある公園。
歩き始めると、ボロッボロのオオミズアオ(左)やら、珍しくノンビリと静止してる
スズバチ(右)なんてあたりにお会いできたりします。

  
この公園のすごいところは、思いもよらない貴重植物が自生していることと、
それをきちんと育成して展示していること。ということで、
この場所の自生由来というコウモリカズラ(左)やらカラハナソウ(右)を見て
まずはしばらく目をシバシバ。いやぁ、はっきりいって俄かに信じがたいよナァ。

  
毎年春先になると花を見に来ようと思っては失念するホシザクラ(左)もせっかくなので
葉だけでも撮影。湿地の中にはこちらも大貴重品、オオニガナの葉(右)が鎮座してます。

  
水辺には、ちょうどイイ時間帯で大満開なっていたミズタビラコ(左)やら、こちらも
イイ雰囲気に咲き誇っているサワギキョウ(右)やらも発見。いやぁ、スゴイなぁ。
#ミズオトギリの書き間違いです。お恥ずかしい。ご指摘ありがとうございました!

  
これもこのあたりじゃ大貴重品、アギナシ(左)なんかもいい感じに咲いていました。
そして、ド肝を抜かれたのが、数花だけ咲き残ってたジョウシュウカモメヅル(右)。
え〜〜、この公園にはこんなものまで自生していたんですかぁ(@_@)!

  
な〜んか、ものすごく面白い雰囲気のキノコ類(左)もありました。美味そうではあるな。
これもこのあたりでは大貴重品のマエキハギ(右)なんかもなにげなく咲いてます。

  
さて、その後は薄暗い沢の中をうろうろして狙いの花を探しますが、これがまぁ
今にも振り出しそうな超曇天で沢の中は暗いは、蚊み満ちあふれているわ…
それでも根性出してようやくみつけたのは、今回の大目標のトウゴクヘラオモダカ!
しかし…既にちょっと遅すぎたようで、どの株も2〜3個の花が残っているだけで
しかもヒョロヒョロ伸びて倒れこんだ株ばかりなんです。とほほのほ。

  
一応苦労して花のアップ(右)を撮ってみると、葯の色は褐色…かなぁ?イマイチわかり
にくいですが、まぁ場所的に普通のヘラオモダカとは明らかに違いますし、トウゴクで
いいんだろうなぁ、と悩みつつ。まぁ、どちらにせよリベンジは必須ですなぁ。
汗まみれになりながら沢を脱出すると、近くには小さなシギゾウムシ類(右)を発見。
#ハイイロチョッキリではとのご教示をいただきました。たしかにシギゾウほど鼻長くねぇや

  
ナンゴクナライシダ(左)なんてこれまた予想外の大珍品もありましたし、近くでは
地面で交尾中のミンミンゼミ(右)なんかも見つかりましたが、もう一箇所別の谷戸に
転戦した辺りでわかりやすく雨が襲ってきて泣き濡れての敗退となったのでした(ToT)

〜おまけ〜


翌日は、逆にまさかの超大快晴になったのに所用関係で外に出れなかったのですが、
オマケは翌日の帰着近くで達成した、294,00km。いやぁ、あと少しで大台なんだけど、
前も書いたように後1月で車検でバイバイな可能盛大なんですよね。達成できるかなぁ…

ってなわけで、なんか中途半端でしたか、そこそこ楽しめた1日でした。
たしかに、花が終わってたりマダだったり端境だったり、逆にお見事な感じでしたし
最初の珍鳥どころか、天候の悪さで虫方面なんかは挑戦すらできない感じでしたが
それでもポツポツと面白い発見があったのですから、むしろラッキーだったかな?
でも、今回は野外探求の成果も嬉しかったですが、それ以上に旧友とノンビリと
語る時間がとれたのが何よりもの嬉しい成果でした。
ちょっとココのところイロイロあって気分が沈みがちな上に自己嫌悪に陥りがちで、
好きでたまらないと同時に、これに思い切り依存することで自分をなんとか支えている、
この野外探索という趣味も、強い罪悪感を感じがちな今日この頃なんですが、
親友にグチることで少し整理がついたような気がします。
結局は、自分の置かれた状況を未だに受け止めきれてなくて、趣味に力一杯没頭する
ことでなんとか誤魔化していたのに、その逃げ場がなくなりそうな状況というのは
どんなに頭で理解できても、やっぱり自分の中で受け入れ切れないんですねぇ…
以上、何がなんだかわからないと思いますが、ヒトリゴトということでご容赦を(笑


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