豪雨に負けずvol.2〜兵庫流離編〜 11.8/21

この日は、豪雨の放浪編2日目、兵庫バージョンです。
本来は中国地方ウロウロ予定だったのですが、
予報を見る限りはどこに行ってもどうもならん空模様。
散々悩んだ挙句、オトコの勘一発、南のほうがマシだろう、
というたいした理由のない予想で
前から行ってみたかった淡路の海岸部を攻めたのですが…
理由もない勘はやっぱり勘に過ぎずに見事敗退(笑)
それでも悔し紛れにもう1箇所回ったら面白い出会いがついて
きましたが、全体的にずぶ濡れに疲れた1日でした(-_-;

<1>淡路島某所

  
というわけで、前から狙っていた海岸部を歩くと、
ネコノシタの群落(左)やら、ビロードテンツキ(右)やらがみつかります。

  
ハマゴウの群落には、アメリカネナシカズラ(左)が繁茂してました。
花の上にはイチモンジセセリ(右)がせっせと吸蜜中。

  
さて、歩くとあちこちでヤマトマダラバッタがたくさんいて、成虫(左)、
幼虫(右)ともかなりの数が見れました。やはりここはいい環境だ。

  
さて、この場所の狙いは海浜性のハチ類。ということでうろうろしますが、
見つかるのは良くお名前のわからないハチばかりで、期待してたハナダカバチとか
そういったわかりやすい種類はさっぱりご登場されず。むむむ。

  
多かったのは、オオモンツチバチ。やたらめったらあちこちで
飛び交っていましたが、素早すぎて撮影チャンスは意外に少なかったり。

  
目が大きくて面白いハチ類(左)もいましたし、こちらも海浜性らしい感じの
ムシヒキアブ類(右)が見つかったりしました。

  
ハマニンニク(左)はすっかり穂になっていました。
クロアナバチ(右)もぶんぶん飛んでましたが、このころからパラパラと小雨に(^^;

  
アゼトウナ(左)はまだまだ花の痕跡もありませんでした。秋からかなぁ。
うろうろしていると、ハマナデシコ(右)も何箇所かでいい感じで咲いています。

  
しょうがないので目標変更で、浜辺に転がっている木材なんぞひっくりかしていくと
ハマベハサミムシ(左)がわらわら出てきます。面白かったのは、そういった木材の
影からは、ヤマトマダラバッタ(右)がたくさん出てくること。雨宿り中?

  
ビックリしたのは、完全に砂の中にもぐっていたニホントカゲ(左)。次の瞬間遁走して
全身像は撮影できなかったけど。あたりには、あまり見覚えのない雰囲気の
えらくでかくていい質感のワラジムシ類(右)を発見。こいつも海浜性?

  
そうこうするうちに、ようやく狙いのオオヒョウタンゴミムシが登場。やっぱでけぇ!
久しぶりの出会いに感涙しましたが、撮影してても微動だにしないと思ってたら
よくよく見てたら既にお亡くなりになっている個体でした。と・ほ・ほ。

  
その後も粘れど、追加の成果はナシ。スナゴミムシダマシ類はやたらと多くて、
場所によっては1箇所に数十匹(左)いたりするんですけどね〜。
やがて雨が本降りになったので諦めて移動していると
あちこちにナルトサワギク(右)を発見。本当に侵略的外来種だなぁ。

  
うろつくと、花盛りのカラスザンショウ(左)を発見。いい感じに咲いてる
センニンソウ(右)もあったりしますが、しばらくは大雨でどうにもならないので退避。
その後、周辺の別の砂浜を攻めてみますが、予想以上にいい環境というのは
限られていて、それ以上の成果はなくむなしく敗退。むむむ。

  
雨もひどくなってきたので、早々に諦めて帰ろうとすると、壁で蛹化中のアゲハチョウ幼虫(左)
を発見。途中の面白そうな水田には、ウキアゼナ(右)の大群落もありました。

  
おおっと思ったのは、そこでみかけた、アメリカコナギの群落。
実はお初に見るので感激しましたが、さすがにここのとこの豪雨で、
きれいに開いている花はさっぱりないという寂しい展開でした。とほほ。

<2>阪神間某所

  
さて、諦めての帰路、ふと思いついたのでとある溜池群へ。
ヒシ(左)の咲く水辺を歩いていくと、しばらくして予想以上にいい感じの
オグラコウホネの群落(右)に出逢いました。おお、こりゃ眼福。

  
というわけで、ちょうど盛りだったオグラコウホネをバシバシと撮影。
これで昨日のベニバナに続いて2日で2変種を撮影したことになりますね。

  
比較のための花柱が見えるアップ(左)も撮影。うん、違いは明らかだな。
この場所はかなり個体数も多く、あちこちで大群落(右)が見れました。

  
見にくいですが、沈水葉(左)もかなり見ることができました。
面白かったのは、あたりにたくさんあったイヌタヌキモ(右)はここ数日の
大雨の影響か、ほとんどが水中で花咲いている状態。だいぶ増水したのね。

  
調子に乗ってさらに周辺をウロウロすると、マルシラホシアツバ(左)に遭遇。
昼間に出会ったのは初めてだわ。あたりでは、もう夕方だというのに
まだスズサイコ(右)が咲いてました。そんだけ悪天候だったってことね。

  
さらにうろつくと、キキョウ(左)やら、コガンピ(右)やらいい感じの花があちこちで
パラパラと見れましたが、その後再びの豪雨に諦めて撤収したのでした。

というわけで、またぞろどうにもならない1日でした。
それでもまぁ、いくつかの発見があったのは嬉しかったですが、
主眼だったハナダカバチとかの海浜性ハチ類は見事にノーヒットだったし。
まだ時期的には十分OKだと思っていたんだけど、遅かったのか
それとも天気が悪かったからなのか、場所が違うのか…
まぁ、全体に薄暗くて、砂浜を高速で飛び交うハチ達の正体を
見極めるのは難儀でしたから、単なる見落としかもしれませんけどねぇ。
それにしても、ここのところの天候はなんか不可解で
梅雨のごとき空模様が続いています。
お盆の前半くらいは猛暑だったのに、最近は夜中に寝冷えして
飛び起きるくらいの気温の急変に目を白黒。
この分じゃ秋が早く来ちゃいそうな雰囲気で、今年はこれからも
シーズン予想に苦労する年になりそうですね〜(^^;


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