憧れに逢いに〜1500kmの特攻〜 11.7/16
  
<2>熊本県某所 続き

  
しつこく歩き回っていると、草むらの中にオオルリソウがあることを発見。
オニルリとの区別にイマイチ自信がないけど時期的にオオの方かな〜。

  
意外だったのは、突然現れてキランソウで吸蜜しはじめたミヤマチャバネセセリ。
あんまりこいつがいそうな草地がなさそうな場所なんですがね〜。

  
その後も成果がないので、さらに探索範囲を広げると、渓流沿いの岩に
シシンランがたくさん着生している場所を発見して、じっくり撮影してみたりとか。

  
なんともおもしろげなシダ類(左)もありました。特徴的なのにお名前が…
んで、そこでイキナリご登場したのは、なんとなんとヤクシマトゲオトンボ(右)じゃないですか!
九州産トンボの中では少ない未見種だったので、この予想外の出会いには大興奮
しましたが、数枚撮ったらどこかに飛んでってしまってあっけなくロスト。

  
ビックリはまだまだ続きます。ふわっと道端のマタタビに飛んできたのは
見覚えのない大型のスカシバ類。これは!と思ったものの、藪の中に潜ってゴソゴソ
してるのでロクに撮れなかったのですが、後で調べると
どうやら野外観察例の少ないキクビスカシバらしい雰囲気。まじめに撮っときゃよかった!

  
その後も粘れど、羽化不全でボロッボロのカラスアゲハ(左)やら、
ムラサキシジミ(右)やらが見つかる程度で、

  
道端には、思いっきり花芽をつけたキジョラン(左)もありました。
近くでは、フワッとお久しぶりのヤツメカミキリ(右)なんかも御登場。

  
そして、ヤクシマトゲオトンボが何匹かいる崖も発見。結構素早いし
メチャクチャ薄暗い場所で苦労しましたが、なんとか数枚さらに追加♪

  
その後、シシンランの着生している樹の上をゴイシツバメらしき影が飛んだ
というので大慌てでそちらを睨んでいると、あちこちにご立派なヒモランがついている
のを発見。じっくりと探すと着生植物だけでもスゴイ種数ありそうだなぁ。

  
ついでだ、とうことでデジスコを出して、ヒモラン(左)やら、花芽のついたシシンラン(右)
やらを撮影してみたり。そうこうするうちに樹上をちょろちょろと小さな影が
舞い始めて大興奮しましたが、全く止まらずにそのままどこかにロスト(ToT)

  
悔しいので探索範囲を広げると、藪の中で交尾中のアオスジアゲハ(左)を発見。
キカラスウリでしょうか、大柄なカラスウリ類の実(右)も見つかります。

  
そして、沢沿いにちょろちょろと数匹のヤクシマトゲオトンボが
飛んでいるのを発見。薄暗い場所でしたが、大興奮してバシバシと撮影♪

  
いや〜〜、独特な雰囲気がかわいらしいトンボですよねぇ。
ちなみに、北海道や八重山の証拠未満写真を含めると、これで本土産の
トンボは一通り見れたことになるんですよねぇ。予想外の嬉しいおまけです♪

  
あたりでは、えらく濃い羽色のオオカワトンボ(左)もみつかりましたし、
なぜか葉裏に隠れているヘビトンボ(右)なんてものまで発見。

  
その後もウロウロすると、木漏れ日に浮かび上がるミヤマトベラ(左)が
あったり、十両ことヤブコウジ(右)があったりします。

  
えらく大満開のヤマハギ(左)があったのも少々意外な出会い。
きれいなカラスアゲハ(右)も吸水してましたが、カメラを向けるとフワッと逃げて
こんなところに行っちゃったりしたのでした。

  
日も傾き始めた中、それでもうろうろすると、昨年の実の跡ををつけたシシンラン(左)を発見。
近くでは、ようやく1つだけ花芽をつけたシシンラン(右)もありました。
地元の方の話では今年は花芽のつきが極端に悪いんだそうで……

  
ふいにハンノアオカミキリ(左)が飛来したり、なぜか葉上を闊歩しているアカタテハ幼虫(右)
なんてのがいたりしますが、やはり何も成果のないまま日は刻々と傾きます。

  
その後も粘って、面白そうなシダ類(左)やら、キノコ類(右)やらを撮ったあたりで
とうとうギブアップ。涙濡れつつ、また750kmの帰路に着いたのでした。

というわけで、大目標達成ながら、いまいち中途半端な成果の1日でした。
先週はあちこちの蝶屋さんが大集結してウハウハ状態で撮影されていたので、
撮れたとはいえ、超証拠写真の状態ではなぁ…、と
先週降りかかった家族イベントをちょいとばかり恨んでみたりとか(笑
しかし、よく考えたらゴイシツバメシジミとヤクシマトゲオトンボで、
蝶とトンボの本土産の未見種を2つとも同時にクリアできたんですよね。
証拠写真未満のものは大量ながら、一応これで
本土に土着する蝶とトンボについては、本土以外の場所でというのも含めれば
全て見たことになります。う〜ん、でも達成感ないなぁ(^^;
蝶では今回のゴイシツバメはリベンジ必須ですし、本土で撮れていないミカドアゲハ
やらいろいろあるし、トンボは北方系の種はほとんど北海道でしか見てなくて、
特にエゾトンボ系は全て力説しなきゃいけないような証拠写真だし…
などと考えつつ、この日は珍しく早めに切り上げて一路750km突っ走って
帰路に着いたのですが、さすがに2時間程度の仮眠で一日歩き回って、さらに
往復1500kmは厳しくて………来年は最低2日使って来ることにしましょう(笑


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